大人のおたふく風邪(流行性耳下腺炎)の症状

更新日:2017/11/29 公開日:2016/02/09

おたふく風邪(流行性耳下腺炎)の基礎知識

おたふく風邪は大人と子供で症状の程度が違う場合があります。では、大人でおたふく風邪を発症した場合はどういった症状が出るのでしょうか。また、どういった特徴があるのでしょうか。ここでは、ドクター監修の記事でご紹介しています。

ヘルスケア大学参画ドクター

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子供に多く見られるとされているおたふく風邪ですが、大人になってからの発症も十分に考えられます。ここでは、大人でおたふく風邪を発症した際の症状や合併症、大人特有の特徴をご紹介します。

大人のおたふく風邪の症状

大人になってからおたふく風邪を発症すると、子供の場合と異なり症状が強く現れることがあります。

主な症状は、子供が発症したときのように発熱、39度ほどの高熱が続くこともあります。個人差はありますが、耳の下あたり、頬の後ろ側、あごの下などの腫れ、口を開けにくくなるほどの痛みで、食事をとることも困難になります。まれに見られる症状としては、腹痛や下痢、うわごとなどもあります。

また、合併症に関しても、大人は重症化しやすく、髄膜炎を引き起こし、頭痛や吐き気、熱などが出ることもあります。難聴の症状が出ると耳鳴りやめまいが出ることもあります。

大人がおたふく風邪にかかった場合に注意しなければならない合併症は、髄膜炎や難聴だけではなく、男性は睾丸炎、女性は卵巣炎、また膵炎(すいえん)もあります。

睾丸炎は睾丸の腫れと痛み、卵巣炎は下腹部の痛みが特徴的な症状で、膵炎は、激しい腹痛と嘔吐などの症状が現れます。膵炎の場合は他の臓器の機能も低下する可能性があるため、放置することにより腹膜炎を起こすこともあります。

大人のおたふく風邪の特徴(重症化しやすい、合併症など)

大人のおたふく風邪は、症状も合併症も子供に比べ重症化しやすいことが一番の特徴です。

おたふく風邪感染者全体で一番多い合併症の髄膜炎の併発に加え、嘔吐や激しい頭痛などが見られることもあります。症状が重症になると水分も摂れない状態になりやすく、入院して経過を見ることもあります。

成人のおたふく感染では、睾丸炎や卵巣炎の合併症があることも大きな特徴です。

睾丸炎は、おたふく風邪を発症した15歳以上の男性の約30%に見られます。左右両側の睾丸が重症化すると、ごくまれに無精子症になることもあります。ですが、多くは片側だけなので、おたふく風邪が不妊の原因に直結することはないでしょう。

卵巣炎は、おたふく風邪を発症した成人女性の約7%に起こる合併症です。こちらも睾丸炎同様に、片方の卵巣のみ炎症を起こすことが多いです。炎症が重症化した場合でも、もう片方の卵巣から排卵されるため、不妊になることはまれです。

妊娠中におたふく風邪に感染することもあります。胎児の奇形の原因にはならないといわれていますが、妊娠初期の流産のリスクは高まるので、十分に注意することが大切です。

この病気・症状の初診に向いている科 耳鼻咽喉科

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