人の第一印象を決める要素として、顔の中でも重要なのが「目」だといわれています。だからこそ、目元の印象はすっきりと美しくありたいもの。気になるのはやはり、目元のシワです。この記事では、目の周りにシワができる原因と予防法を解説。そして、美容家の近藤さやかさんがシワ予防におすすめのクリームをご紹介します。

目の周りにシワができる原因

なぜ目の周りは、シワができやすいのでしょうか。その原因について見ていきましょう。

目のこすりすぎ

普段、何気なく目をこすってしまうことはありませんか？眠いときや疲れたときにやってしまいがちですが、この行為を続けていると目の周辺の皮膚に負担をかけてしまいシワなどを引き起こしてしまいます。目元の皮膚は非常にデリケートで、頰に比べると、その薄さは10分の１ほどだといわれています。皮膚が薄い分、肌はダメージを受けやすく、顔の中でも特にシワになりやすい部分なのです。また、花粉症やアトピー性皮膚炎も、目の周りの肌をこするきっかけにないので、注意が必要です。

肌の乾燥

皮膚の乾燥は、小ジワを生む大きな原因の一つです。一般的に、シワは皮膚内部の変質が生じ、真皮に深く刻まれたものを指しますが、皮膚が乾燥した状態でも発生するシワがあります。それが「乾燥にて引き起こる小ジワ」です。俗に「ちりめんジワ」とも呼ばれます。この小ジワは真皮層から刻まれるものではなく、乾燥が原因で起こるため、年齢に限らず若いうちから出やすいのが特徴です。

乾燥による小ジワができるまで

肌は水分や皮脂が不足して乾燥すると、その生まれ変わるサイクルである「ターンオーバー」が乱れていきます。そして潤いを失わないようにと、肌の内部にある角質細胞が増殖していくのです。やがて肌内部の角質層は硬く厚みを増し、キメが乱れ、隙間ができやすくなります。こうして起こるのが、乾燥による小ジワです。

乾燥による小ジワは浅く細かいので、スキンケアによって元の状態に戻したり、改善させたりすることが可能です。しかし、ケアをしないまま放っておいたり、繰り返しできてしまう状況になると、やがて真皮層に刻まれる大きなシワになることも考えられるので、肌の乾燥状態はしっかりケアしておくことがポイントです。

目の周辺は皮膚が薄いので乾燥しやすい部位です。そのため、日ごろから注意しておきたいところです。

紫外線による肌ダメージ

目元は、紫外線の影響も受けやすいところです。紫外線を受けると肌にはダメージが与えられます。これによって表皮の状態が悪化して乾燥を招くことはもちろん、さらに真皮層で肌を支えるコラーゲンやエラスチン線維にもダメージがおよぶのが紫外線の怖いところ。真皮へのダメージは、乾燥対策ではケアできない刻まれたシワの発生原因になります。

メイクの洗い残し＆洗い方

アイシャドーやアイライン、マスカラなど、アイメイクをしっかり行う女性も多いでしょう。しかし、アイメイクの洗い残しには要注意です。目の周りは肌が薄く乾燥しやすいため、メイクやクレンジング剤の洗い残しがあると肌トラブルの原因になります。肌のかゆみや肌荒れ、ひいてはシワにもなりかねません。またメイクを落とす際に、目の周りをゴシゴシと強く洗うのも、シワを引き起こす原因になります。

表情による影響

目尻からこめかみへ。この部分は「カラスの足跡」といわれ、放射状のシワができやすい箇所です。笑ったり、目を細めたりするなどの表情が、シワになる主な原因だといわれています。また、女性にとってはまぶたのシワも、気になるところです。人は一日に１万回以上まばたきをすることもあり、まぶたは非常に疲れやすいといわれています。しかもまぶたは皮脂腺が少ないため、皮脂の分泌も少ないようです。まぶたは、疲れや乾燥が特に現れやすい箇所だといえるでしょう。

目の周りのシワを予防する方法

目の血行改善

目の下はクマができやすく、血行も悪くなりがちです。まずはゆっくりと休ませ、温かい蒸しタオルで目元を温めましょう。それだけで眼精疲労がやわらぎ、改善できるかもしれません。またドライアイの方は、目薬を使ってみてはいかがでしょう。花粉症やアトピー性皮膚炎の場合は、病院で適切な治療を受けることも重要です。目元をこすらずにすめば、シワを予防することにもつながります。

紫外線対策

シワから肌を守るためには、紫外線を浴びないことです。特にゴールデンウィーク前後は、紫外線が強くなるといわれています。帽子やサングラス、日傘といったUVケアグッズを活用し、目元や目の下を紫外線から守ることが必要です。もちろん日焼け止めのクリームを使うことも、一つの方法です。

正しいクレンジングと洗顔

シワをつくらないためには、きちんとしたクレンジングが必要です。メイクも落とせる洗顔料で一気に落とす人も多いですが、できれば目元や目の下には、専用のアイメイクリムーバーを使うこと。アイシャドーやアイライン、マスカラなどをしっかりと落とすことで、シワを未然に防げるはずです。また洗顔は、やさしくマッサージをするように行いましょう。決して強くこすらないことです。

肌の保湿

きちんと洗顔した後は、化粧水やクリームを使って、しっかりと保湿を行いましょう。目元や目の下は特に乾燥しやすいため、肌の表皮はもちろん、真皮まで潤いを浸透させることが必要です。化粧水であれば、保湿成分をチェックすることからはじめましょう。一般的にヒアルロン酸やセラミドを配合した化粧水は、保湿成分が高いといわれています。

また、保湿クリームは、皮脂の分泌量を考えて選ぶこともポイントです。30代になると女性ホルモンの分泌が落ちるため、皮脂の分泌量も減ってきます。さらに40代以降になると、ホルモンバランスが不安定になりがちです。皮脂の分泌量も増減があり、肌のコンディションも変わりやすいでしょう。皮脂の分泌だけでなく、水分量やコラーゲンにも配慮が必要になり、エイジングケアをはじめる世代です。ヒアルロン酸やセラミドのほかに、コラーゲンやアミノ酸、ビタミンC誘導体などが配合されている保湿クリームが向いているといわれています。

眼輪筋エクササイズの紹介

目の周りをぐるりと囲った筋肉である「眼輪筋（がんりんきん）」。顔にある筋肉は意外と使われていないことが多く、これがシワの原因になっていることがあります。ハリを取り戻すために、早速はじめてみましょう。

《眼輪筋全体を使う》

1. 目を静かに閉じます。
2. 徐々に目に力を入れて閉じ、５秒キープ。
3. 次に目を思いっきり開き、５秒キープ。
4. ゆっくりと自然な表情に戻します。

《下まぶたの筋肉を鍛える》

1. 「お」と言った口のまま、鼻の下を伸ばします。
2. 上を見つめ、目の下の筋肉を伸ばします。
3. 下まぶたを引き上げ、まぶしそうな顔をし、５秒間キープ。
4. ゆっくりと自然な表情に戻します。

乾燥小ジワのケア＆予防におすすめのクリーム

乾燥によっておこる小さなシワのケアには、なんといっても乾燥を防ぐための保湿ケアが必要です。ここからは、美容家の近藤さやかさんがオススメの化粧品を紹介していきます。

エリクシール シュペリエル エンリッチド リンクルクリーム Ｓ（エリクシール）

販売価格（編集部調べ）：6,264円（税込）
内容量：15g
医薬部外品

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オーキデ アンペリアル ザ アイセロム（ゲラン）

販売価格（編集部調べ）：28,512円（税込）
内容量：15ml

フォーエバー リブレイター アイセラム（イヴ・サンローラン・ボーテ）

販売価格（編集部調べ）：10,800円（税込）
内容量：15ml

フォース C. 3 アイ（ヘレナ ルビンスタイン）

販売価格（編集部調べ）：12,960円（税込）
内容量：15ml

リンクルショット メディカル セラム（リンクルショット メディカル セラム）

販売価格（編集部調べ）：14,580円（税込）
内容量：20g
医薬部外品

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まとめ

目元は小ジワのうちに、しっかりとスキンケアを行うことが大切です。なめらかでふんわりとした素肌が戻ってくるよう、努めていきたいものですね。