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顔が乾燥してヒリヒリ痛いときの対処と改善方法

更新日:2018.03.02
公開日:2018.02.19
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この記事の監修者
Ema鍼灸マッサージ治療院 院長 江波恵

肌が乾燥してヒリヒリ、ピリピリ…。常に痛みを感じるケースや、化粧品をつけるとヒリヒリする場合などさまざま。原因と対処法を知って、正しいケアで肌をいたわってあげましょう。美容家がおすすめする保湿化粧品も紹介します。

肌が乾燥してヒリヒリ痛むのはなぜ…?ひとくちに肌のヒリヒリといっても、肌の菲薄化(ひはくか)や化粧品によるアレルギー反応など、考えられる原因はさまざま。肌がヒリヒリするときは放置せず、その原因を見極めて対処しましょう。また、この記事では、乾燥肌を防ぐための保湿ケアについてもご紹介します。美容家の江波戸恵美さんがおすすめする、保湿を助ける化粧品もリストアップしました。

肌が乾燥してヒリヒリする原因

肌が乾燥してヒリヒリする原因

肌がヒリヒリと痛い…。同じ肌の痛みでも、原因はひとつとは限りません。肌がヒリヒリする場合は、以下のような原因が考えられます。

肌の菲薄化(ひはくか)
ヒリヒリした肌の痛みの原因として、加齢による肌の菲薄化が考えられます。肌が薄くなり、常に肌がヒリヒリしたり、ちょっとした刺激にも、痛みを感じる状態があてはまります。
化粧品成分へのアレルギー反応
化粧品に含まれる成分により、アレルギー反応が引き起こされている状態です。どの成分によって反応を起こすかは、人によってさまざまです。防腐剤や香料、着色料などがよく取り上げられますが、それ以外の美容成分や植物由来の成分などによってもアレルギー反応を起こします。
肌への外的刺激
空気の乾燥や紫外線など、外部からの刺激でヒリヒリが起こります。また、肌のヒリヒリは乾燥が原因と考えられがちですが、そうでない場合もあります。

常に肌がピリピリと痛い

常に肌がピリピリと痛い

肌の菲薄化は、年齢とともに肌が衰えて薄くなってくることで起こります。

人の肌は年齢とともに薄くなります。表皮を支え、弾力を保つ真皮層のコラーゲンやエラスチンの量が減少してしまうからです。弾力の元が少なくなると、表皮細胞を作り出す力も衰え、角質の新陳代謝も低下。表皮の水分量が減り、肌表面の弾力性もなくなっていきます。こうして菲薄化が進むと皮膚がどんどん薄くなり、常に肌がヒリヒリして、いつも使っている化粧品が肌にしみるようになったり、髪の毛が額(ひたい)や頬に当たるなどのちょっとした刺激でも痛みを感じやすくなります。

加齢による影響が大きい菲薄化ですが、近年は20代など若い層でも見られるようになり、「ビニール肌」と呼ばれることがあります。年齢を問わず菲薄化が起こる原因としては乾燥をはじめ、過度なマッサージやピーリングのやりすぎなどの間違ったスキンケア、ステロイドの長期使用などが考えられています。

新しい化粧品や医薬品でヒリヒリする

新しい化粧品や医薬品を使ったときにヒリヒリとするのは、化粧品かぶれ=接触性皮膚炎の可能性も考えられます。その大きな原因として「アレルギー反応」と「肌への刺激」があげられます。それぞれの症状や原因は以下のとおりです。

アレルギー反応
特定の化粧品や医薬品を使うと肌がヒリヒリした痛みや、かゆみなどのかぶれ症状が起こる場合、化粧品や医薬品に含まれる化学物質にアレルギー反応を示している可能性があります。
アレルギー反応とは、体内の「抗体」が異物(アレルゲン)を排除しようとして起こるもので、その人にとってアレルギー反応を起こす成分がごくわずかな量だったとしても症状が表れます。アレルギーの原因となる物質を特定したい場合は、皮膚科専門医に化粧品を持って相談し、検査を受けるとよいでしょう。
肌への刺激
皮膚への刺激は、皮膚に接触した物の刺激(毒性)によって起こる皮膚炎です。アルコールや強い酸・アルカリなどが含まれた化粧品をつけると強い刺激によって肌がヒリヒリしたり、赤みやかゆみが引き起こされることがあります。

一度かぶれたことのある物質には、なるべく触らないよう気をつけましょう。また、新しい化粧品を使いはじめる際は、顔に使用する前に、二の腕の内側などにつけて赤みやかゆみがでないか24時間様子を見る「パッチテスト」を行うことをおすすめします。

肌がヒリヒリする場合の対処法

肌がヒリヒリする場合の対処法

肌がヒリヒリするときは、放っておくとさらに悪化することもあります。そのため、肌がヒリヒリしたら、すぐに対処するようにしましょう。

炎症を抑える

炎症をともなった肌のヒリヒリの場合は、まず炎症を抑えるのがポイント。化粧品や触れたものなど疑わしい物がある場合はそれらを避けて、炎症が治まるか様子をみましょう。いつまでも治まらない場合や症状がひどい場合は、皮膚科を受診して、炎症を抑えるための外用薬などを処方してもらいましょう。

角質層を育てる

炎症が見あたらない場合や、病院に行くほどでもない場合は、ほてりやピリピリを抑え、角質層を生まれ変わらせるためのケアが必要です。そのためには、スキンケアを最小限にして肌への刺激を控えるとともに、「セラミド」など保湿成分を含んだ化粧品で肌にうるおいを与えましょう。ヒリヒリが起こるときは、肌のバリア機能が低下しているので、保湿をすることでバリア機能が回復します。

正常なターンオーバーを促す
ピリピリ肌になるのは、ターンオーバーの周期が早過ぎることが考えられます。ターンオーバーが早過ぎると、角質細胞が育ちきらず、未熟なままで角質層を形成します。このような状態の角質層では、ニキビや炎症などのトラブルが起きやすくなってしまいます。

ターンオーバーの周期を早めてしまう原因は、ピーリングのしすぎや、化粧品の刺激が強すぎるなど、過剰なスキンケアにあることがほとんど。ピリピリ肌の人は肌に必要以上の刺激を与えないよう注意し、保湿成分を含んだ刺激の少ない化粧品でスキンケアをしましょう。

生活習慣を見直す
ターンオーバーを正常化するには、食事や生活習慣の見直しも大切です。肌の生まれ変わりがスムーズに行われるよう、質のよい睡眠を心がけましょう。

また、血流を促したり、代謝機能をしっかり働かせるためにも、お酒やたばこは控え、規則正しい生活や栄養バランスのよい食生活を習慣化することが大切です。栄養面では、皮膚の材料となるタンパク質や、肌の代謝を促すビタミンAやビタミンC、亜鉛を積極的に摂取するようにしましょう。

肌のヒリヒリは保湿で改善

先述したように、肌のヒリヒリの改善には、保湿ケアはマストです。保湿成分を含んだ化粧水や美容液で肌をうるおしましょう。乾燥しがちな方は、化粧水や美容液のあとにクリームを塗り、水分が逃げないようにしっかりと油分でフタをするのがおすすめです。

すぐにヒリヒリがおさまらないという人も、根気よく保湿ケアをしていくことが大切です。

肌の保湿におすすめの化粧水

肌のヒリヒリなど肌トラブルに悩む人は、保湿ケアが必要不可欠。美容家の江波戸恵美さんがおすすめする、肌の保湿に効果が期待できる化粧水をご紹介します。

化粧水 ノンアルコールタイプ(ちふれ)

化粧水 ノンアルコールタイプ(ちふれ)

販売価格(編集部調べ):648円(税込)
内容量:180mL

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おすすめの理由
しっとりとしたテクスチャーで、つけるとみずみずしい肌になります。余計な刺激を感じず肌表面がつるんとします。肌がうるおうことで弾むような肌になるせいか毛穴も目立たなくなってきました。使い続けていると肌が以前より元気になっていきます。
使ってみた感想
ヒアルロン酸とトレハロースの保湿成分が肌にやさしくうるおいをあたえてくれます。刺激がないので安心してたっぷりつけられます。乾燥しやすい目元や口元は、手のひらで温めたあとやさしく押さえるようにして何度かなじませると乾燥しにくくなります。

アベンヌ ウオーター(アベンヌ)

アベンヌ ウオーター(アベンヌ)


内容量:50g / 150g / 300g

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アレルギーテスト済み(すべての方にアレルギーや皮ふ刺激がおきないというわけではありません。)
おすすめの理由
肌なじみのよい南仏のアヴェンヌ村から採れるスプレータイプの温泉水です。顔から20cmくらい離れたところからたっぷりふきかけると、肌全体がしっかりうるおいます。日焼けをしたあとにコットンやティッシュペーパーにたっぷりふくませて肌の上にのせてローションパックをすると、肌の赤みがだんだん落ち着きます。
使ってみた感想
南仏アヴェンヌ村の温泉水100パーセントで、配合成分のケイ酸塩が皮膚に薄い膜を作って肌を保護してくれます。肌にうるおいをあたえるのによいバランスで配合されているカルシウムとマグネシウムのおかげで、鼻をかみすぎて皮膚がヒリヒリした時でも刺激を感じずに安心して使えます。

キュレル化粧水Iややしっとり(キュレル)

キュレル化粧水Iややしっとり(キュレル)


内容量:150mL
医薬部外品

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アレルギーテスト済み(すべての方にアレルギーや皮ふ刺激がおきないというわけではありません。)
おすすめの理由
さらっとしたテクスチャーでいやなベタつき感がありません。冬使うには保湿力が物足りなく感じるかもしれませんが、その他の季節におすすめです。肌につけた時にピリピリすることもなく、使い続けるうちに安定した肌になっていきます。
使ってみた感想
ユーカリエキス配合で、肌の角層までうるおいをあたえてみずみずしい肌になります。外部からの刺激から守ってくれるので肌荒れをおこしやすいゆらぎ肌でも安心して使えます。消炎成分が、炎症を起こした肌を落ち着かせ根本的に肌の調子を整えてくれるところが嬉しいです。

天使の美肌水(天使の美肌工房(天使の美肌化粧品))

天使の美肌水(天使の美肌工房(天使の美肌化粧品))

販売価格(編集部調べ):734円(税込)
内容量:310mL

さっぱり/しっとり

おすすめの理由
ベタつきのないさらりとしたテクスチャーですが、肌に手のひらで押さえるようにつけていくと、もちもちしたうるおい肌に。余計な添加物や保存料が入っていないシンプルな化粧水なので、肌がピリピリする時でも使えます。
使ってみた感想
肌の角層で水になじみやすく水分を抱えこむ性質のある尿素を配合しているので、つけるとぷるぷるしたうるおい肌になります。また、不要な角質を取り除く作用もあるので、肌表面がピーリングをしたあとのようにつるつるになります。刺激もなく、全身に使えるのでお風呂上がりにまずこれを全身につけても良いでしょう。

バランスケア ローション W II(d プログラム)

バランスケア ローション W II(d プログラム)

販売価格(編集部調べ):3,780円(税込)
内容量:125mL
医薬部外品

さっぱり感触タイプ/しっとり感触タイプ

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アレルギーテスト済み (すべての人にアレルギーが起きないというわけではありません。)
おすすめの理由
ややコクのある透明な液状のテクスチャー。肌への浸透がよく、つけたあとは薄い膜で肌を包み込んで、外部の刺激から守ってくれる感じがします。夜つけて寝ると、翌朝の肌はパックをした後のようにもっちりしたうるおい肌になるところが嬉しいです!
使ってみた感想
顔全体につけると、やわらかくもっちりした肌になっています。赤みのある部分も目立たなくなってきました。大人ニキビのできている部分は、翌日には肌トラブルも落ち着き、肌も乾燥せず保湿されキメも整いました。

アトレージュAD+薬用スキントリートメント(アトレージュ)

アトレージュAD+薬用スキントリートメント(アトレージュ)

販売価格(編集部調べ):3,780円(税込)/ 5,400円(税込)
内容量:100mL / 200mL 
医薬部外品

詳しくはこちら

アレルギーテスト済み(すべての方にアレルギーまたは皮ふ刺激がおきないというわけではありません。)
おすすめの理由
とろーり美容液のようなコクのあるテクスチャーです。肌のすみずみまで行き渡るので、ひと塗りしただけでエステの後のような肌になれます。キメも整って毛穴が目立たなくなり、肌の色が一段明るくなりました。刺激を感じないので安心して使えます。
使ってみた感想
さっとつけただけで、ヒアルロン酸やプラセンタエキスなどの保湿成分がうるおいをしっかり肌にあたえてくれて、指先がピタピタすいつくようなもち肌になれるところが嬉しいです。グリチルリチン酸も配合されているので、肌荒れがしにくい肌に整えてくれます。

肌の乾燥を改善するケア方法

肌の乾燥を改善するケア方法

スキンケアや生活習慣など、乾燥肌を改善するためのケアをご紹介します。今日からできることもあるのでぜひ実践してみてください。

入浴後は5分以内に保湿を
お風呂あがりにはすぐにタオルで素早く水分をふき取り、5分以内に、化粧水や乳液、ワセリンなどの保湿剤を塗ります。入浴後は水分の蒸発が激しく、すぐに乾燥してしまいます。お風呂から出たらすみやかに、顔のスキンケアをすませましょう。
洗顔のしすぎに注意
肌の汚れやベタつきが気になるからと洗顔をしすぎると、乾燥肌を招きます。たとえば、朝晩2回だった洗顔を、夜のクレンジングと洗顔を1回、朝は洗顔料を使わないぬるま湯だけの洗顔にするなど、回数を減らしてみてはいかがでしょうか。また、夜の洗顔をダブル洗顔不要のクレンジングバームなどに変えると、肌の負担が軽くなります。
洗顔は「泡で洗う」を心がける
洗顔料を使って洗顔をするときに、指や手のひらで顔をゴシゴシこするのはNG。肌のバリア機能やうるおいが失われて乾燥しやすくなります。泡立ちのよい洗顔料を選び、洗顔ネットなどを使ってたっぷり泡立てて「泡をクッションにしながら洗う」ことを心がけましょう。
タンパク質を意識的に摂る
すこやかな肌づくりには、正しい食生活も欠かせません。タンパク質が不足すると肌は乾燥肌に傾きがちになります。たまご料理や納豆などの大豆料理、肉類、焼き魚など、タンパク質が豊富なメニューを意識的に摂るようにしましょう。おなかが空いたときの間食にはゆでたまごがおすすめです。

まとめ

顔が乾燥してヒリヒリ痛いときの対処と改善方法のまとめ

肌のヒリヒリした痛みには「肌の菲薄化」「アレルギー反応」「皮膚への刺激」「外部からの肌の刺激」が原因として考えられます。また、肌が乾燥しているとヒリヒリを引き起こしやすくなるため、日常的に保湿ケアをして乾燥を防ぎましょう。

肌の乾燥を防ぐためには、保湿成分の配合された化粧水や美容液でのスキンケアがおすすめ。加えて洗顔方法や生活習慣を見直しながら、ヒリヒリ肌とは無縁のすこやか肌をめざしましょう。

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