体の痒みの原因はあなたが作っている!?
本格的な冬の到来を迎えました。寒い外から帰ってきたときの、温かいお風呂は格別に幸せを感じるひとときですよね。
幸せ気分に水を差すようですが、冬のお風呂では夏以上に気をつけなくてはならないことがあります。あなたの体がかゆい原因は、お風呂でやっている行為が原因かも。
1:お風呂のお湯の温度
寒いので早く体を温めたくて熱いお湯につかっていませんか?42℃以上の高温のお湯は、皮膚の保湿成分を溶かします。
皮膚が水分を保持する力が弱くなり、お肌の乾燥を促進します。体が粉を吹いてもうすでにかゆい人は、皮膚の構造がすでに壊されています。40℃以下のお湯にしましょう。
2:洗浄剤
ボディーソープは肌を乾燥させます。コマーシャルでは、「弱酸性だからお肌にやさしい♪」と歌っていますが、お肌にやさしいどころか、肌の構造を壊してしまいます。
ボディーソープの主成分は「合成界面活性剤」です。合成界面活性剤とは、一言でいうと「水と油を混ぜ合わせるために合成された物質」です。
わかりやすい例をあげると食器洗いの洗剤です。食器に付いた油汚れは水だけでは落ちませんが、洗剤の合成界面活性剤の働きできれいに落とすことが出来ます。
食器洗剤を素手で扱うと手がボロボロになるのは合成界面活性剤のせいです。皮膚は外側からの異物や化学物質等を侵入させないため、また体内の水分が蒸発しないように、非常に強固なバリア機能を持っています。
全ての合成界面活性剤は、そのバリア機能を破り、皮膚の構造を壊してお肌の深いところまで浸透します。皮膚の構造が壊されると、皮膚内の水分が蒸発してお肌が乾燥します。
合成界面活性剤は、一度皮膚に付くと取れにくい性質を持っているため、洗い流しても残ります。肌の乾燥はどんどん進み、体は粉をふきかゆみを生じます。
今日からボディーソープはやめましょう。体は石鹸で洗いましょう。すでにかゆみがひどい人は、石鹸も使わない方が良いです。汚れの気になる部分だけを石鹸で洗い、ひざ下やお腹、背中等乾燥してかゆみがある部分は洗わないで大丈夫!
汚くなんかありません。人間の皮膚は優秀です。ひどくない汚れや必要ない垢はシャワーや湯船につかるだけで自然に落ちてくれます。
3:体を洗う時に何をつかっていますか?
ナイロンタオルでゴシゴシなんてやっていないでしょうね?皮膚はゴシゴシこすると皮膚の構造が壊され、乾燥肌になります。やわらかいタオルでも力強く洗うと同じ事になります。
垢すりなんてもってのほか。ボディーブラシもダメです。体を洗うときは、手のひらに石けんを泡立ててなでるようにやさしく洗いましょう。
この3法則を実行するだけで、冬の痒みとはおさらばです。
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