冬の日焼けは夏より大変?
2月、冬本番。ウインタースポーツを楽しまれたり、温泉宿にお出かけになるなど、この季節ならではを楽しまれている方も多いのではないでしょうか。
でも、楽しんでばかりはいられません。注意してほしいのが、冬の紫外線。実は、夏の海で日焼けした時よりも、スキー場で日焼けをした時の方が、しっかりと跡が残ってしまうことがあります。
雪が降っているときは、空気が澄んでいることや季節がら太陽が低い位置にあるため、紫外線がより強く地上に届いてきます。さらに、雪の上の反射光は大変強く、上からも下からも紫外線を浴びている状況になります。
春から夏へと、徐々に紫外線に慣れていく時よりも、冬のリゾートで急激に紫外線を浴びることは、お肌にとって、とてもリスキーなことなのです。また、新陳代謝も夏に比べ冬のほうが落ちているため、結果的に冬の日焼けはなかなかもとに戻らない、ということになるのです。
冬の日焼け対策は、夏の海同様にしっかりと行いましょう。
勘違いしているかも? SPFとPA+++の本当の意味
日焼け止めを購入しようと思ったとき、目に付くのが「SPF」と「PA」の数値。
SPFはSun Protection Factorの略。シミやソバカス・皮膚ガンの原因となる紫外線B波(UVB)をカットする力を示します。「20分間に素肌と比べて日焼けが始まるまでの時間を何倍に伸ばすことができるか」というのが目安になっています。
つまり、「SPF20」の場合、20分×20=400分=6時間40分までは日焼けが制御されるということ。
「海や山にいくからSPFの値が高いものを使用しよう!」なんていうのは大間違い!!
”SPFは日射しの強さに対抗できる値” ではなく、あくまでも目安は「太陽の光を浴びる時間」なのです。
だからと言って、アウトドア=長時間になるのでSPF値の高いものが良いかというと、高ければ高いほど成分が濃く、お肌に負担がかかることもお忘れなく。
そしてもうひとつ。「PA」の値。Protection Grade of UVAの略。皮膚を黒くするだけではなく、シワやたるみの原因となる紫外線A波(UVA)の防止効果を表すもので、強い方から++++、+++、++、+となります。日常生活くらいならPA++で十分です。エイジングケアに興味のある方はこちらの値にも注意してみてください。
十分な量を塗ることがポイント
「SPF20を塗ってきたから6時間は大丈夫」と過信しては、いけません。SPF20なら6時間40分までは日焼けが制御されると前述しましたが、この効果を発揮するのは、必要な量を適切に塗った場合のことです。
例えば顔に塗る場合、クリームタイプであれば真珠2つ分、液状タイプであれば1円玉2枚分の量を十分に使うようにしましょう。
しかしこの適量も屋外はもちろん屋内でも、時間が経つにつれ汗や皮脂で落ちてしまいます。値や量はあくまでも目安です。したがって、適切な効果を発揮するには、こまめに塗り直すほうが効果的といえるでしょう。
メイクしている上から塗り直すのが大変!という方にはパウダータイプのものがオススメ。紫外線を反射・散乱させてくれるパウダータイプはメイクの上から使用でき、紫外線防止効果も抜群です。
最後に注意点がひとつ。日焼け止めの使用期限は約1年です。もったいないからと言って古く酸化したものを使用しないようにしてくださいね。
お肌対策万全で、ウィンターシーズンを思う存分楽しんでくださいね!
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