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「脱!なまけ肌!」化粧品開発者が語る、肌をなまけさせないスキンケア

化粧品のプロが教える!安全な化粧品の見極め方

更新日:2014/03/18

相次ぐ化粧品トラブル

化粧品

石鹸の小麦由来成分によるアレルギーや美白化粧品の白班問題、レチノールによるかぶれなどなど…。ここ最近で化粧品トラブルが相次ぎ、化粧品開発者の中でも安全性が改めて重要なテーマとして検討されています。

毎日化粧品を使っている皆さんも普段使っているものに不安を感じたり、かと言って別のものを探そうとしても何を基準に選んだら良いか分からず悩んでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

今回はなぜ化粧品の肌トラブルは起きるのか、そして安全な化粧品を選ぶ基準を僕なりの視点でまとめてみたいと思います。

「浸透ブーム」が引きがねに…

化粧品による肌トラブルの症状は、大きく分けて2種類あります。1つは使った直後に赤くかぶれたり湿疹や吹き出物ができたりするもので、これは成分の刺激によるものがほとんどです。この場合、使うのを止めれば症状が改善するものがほとんどで、あまり深刻な被害にはなりません。

もう1つは使った後しばらく経ってから症状が現れてくるもの、もしくは時間が経つにつれて症状が悪化するものです。

原因は成分に対するアレルギー反応であったり、肌の比較的深い部分の細胞に異常が現れることです。これは本当に怖い問題で、1度発症するとなかなか改善しませんし、場合によっては肌のみでなく身体全体の健康被害に及ぶこともあります。ただ、この手のトラブルは成分が肌に浸透するからこそ起こるもので、逆を言えば浸透しなければそこまで深刻な問題になることはほとんどありません。

石鹸の小麦由来成分によるアレルギーや美白化粧品の白班問題もそうですが、最近相次ぐ化粧品トラブルは化粧品の浸透ブームが引き起こしたことなのではないかと思っています。

安全な化粧品の選び方

美容関係の方への講師のお仕事をさせていただいていると、よく「これが入っていると危険という成分を教えてください」と質問をされます。それが分かれば話しは早いのですが、絶対に危険と断言できる成分は法律で配合が禁止されている、もしくは配合量が制限されていますので残念ながらこの質問にお答えすることはできないのです。

危険とされている以外の成分が不可解なトラブルを起こすからこそ、化粧品の安全性を見極めるのは厄介なものです。

そんななかでも、安全性の高い化粧品を選ぶためのポイントをまとめたいと思います。

1)「有効成分が肌の奥まで届いて・・・」は危険

先ほどお話ししたように、深刻なトラブルは肌に成分が浸透することで起こります。浸透性の高いものの使用はできるだけ控えた方が安全性は高いと言えます。

美白やエイジングケアなどが大きな美容のテーマとなっている今、肌の奥深い部分に浸透させてメラニンの生成やコラーゲンの破壊を抑えることがスキンケア化粧品のトレンドになっています。

しかし、実は肌の表面から出る情報伝達物質をコントロールすることで過剰なメラニンや肌の老化を予防できるといった研究が進んでいて、敢えてリスクの高い「成分を浸透」という方法は、この先減っていくのではないかと思っています。

また、肌の奥深くには毛細血管が通っています。外からの異物の侵入を防ぐのが主な役割である肌を無理矢理通過させることより、美白やエイジングをテーマとする成分は食べ物で摂取し、血管を通して届けた方がよっぽど近道なのではないかと思います。

ご自身が求めている成分が肌のどの部分に作用するのかを理解して、化粧品だけに頼るのではなく安全で有効な取り入れ方を見極めることが重要だと思います。

2)「新成分○○○」は要注意

色々な化粧品に対するニーズに伴って、新しい成分も次々と開発されています。ですが新しい成分は、効果が確かであっても副作用が全て明らかになっているわけではありません。もちろん最低限の安全性の試験はされていますが、それらをクリアしていたとしても白班問題のように予想しないことが起こってしまうこともあるのです。

さらに、最近は動物愛護の観点から動物実験を行うことができません。そのため、メーカーは今まで以上に安全性の確認が難しくなっていることも事実です。魅力的な「新成分」という言葉には特に注意が必要な時代なのだと思います。

3)「植物由来」という言葉で安心しない

前回のコラムでも少しお話ししましたが「植物由来」と聞くと、なぜだか安全なものと思ってしまうものです。ですが、アレルギーという観点で考えれば化学合成のものよりも圧倒的にリスクが高いのです。食べて安全なものが肌につけて安全なものではありません。

化粧品の成分の安全性は植物由来か化学合成かで決まるのではなくて、肌に対する刺激性やアレルギー性、細胞毒性などの有無で決まることを忘れないでください。

4)「高配合」に誘惑されない

「高級成分○○が高配合」などと聞かされると魅力的に思えてしまいます。ですが、効果の強い成分であればあるほど高配合されれば副作用のリスクは高まります。それは鎮痛剤をたくさん飲めば胃が荒れてしまうのと同じことです。ゆっくりと肌に作用する化粧品を選ぶことが、安全に美容を愉しむために重要なポイントです。

もちろん上記を満たさないからと言って必ずしも危険なわけではありませんが、参考にしていただいて少しでも不安や疑問があれば納得いくまでメーカーに質問することが大切だと思います。

歴史が教えてくれる安全な化粧品を…

僕自身は成分の安全性を示す上で最も確かなことは、歴史なのではないかと思います。つまり「長年トラブルなく化粧品に使われてきた成分」、これほど安全なものはないのではないかと思います。

昔からトラブルも含めて色々な経験を乗り越えてきた日本の化粧品の歴史というのは、私たちにとってかけがえのない資産なのだと思います。そして、そう言った歴史のある成分の素晴らしい美容効果が改めて発見されることもたくさんあります。

新しい科学や技術の進歩も素晴らしいことですが、この長年培った資産を見つめ直して安全で効果の高い化粧品を作っていくといことが開発者のこれからの使命であって、選ぶ皆さまにもそういう視点をもっていただけたら嬉しく思います。

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