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漢方ではじめるエイジングケア

嫌われモノの「油」が髪のうるおいをよみがえらせる?

更新日:2016/04/18

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『働く女性の「髪と頭皮」に関する意識調査』では、驚くことに9割以上もの女性が、髪や頭皮に関する悩みがあると回答しています。1位は白髪、次いで「髪のぱさつき」という結果が明らかに。意外にも、薄毛より髪の乾燥に悩んでいる女性が多いことがわかりました。

髪をうるおしてくれるのは、あの脂!?

髪がぱさつく原因は、加齢やホルモン分泌など体の内側の問題と、パーマやカラーリング、紫外線、ドライヤーなど外側からの問題によるものですが、根本的な原因は乾燥です。外側からうるおすことも重要ですが、内側からのうるおいが何よりも決め手となります。
髪の毛のうるおいに役立つ漢方素材はいくつかありますが、その中でも今回は身近なものを紹介します。それは、豚脂(ラード)です。実は、豚脂も生薬(漢方薬の原材料)であり、生薬名は「猪脂膏(チョシコウ)」といいます。

猪脂膏は髪のうるおいにいいと、歴代の漢方書に記されています。「乾燥を潤す」、「皮膚を悦ばす効能があり」、また「毛悴色夭」(髪の毛がやつれ、ツヤがなく、色艶が枯れる)によいと認められています。中国では、ラードを食べれば髪の毛が滑らかになるという言い伝えがあり、実際にその効果を実感する方も多く、有名な漢方医も推奨しています。猪脂膏は髪の毛だけでなく、肌にもよいです。皮膚のひび、あかぎれに効果があるので、外用薬の「紫雲膏」にも配合されています。余談ですが、日本の薬科大学の実習では学生が自ら紫雲膏を作って、寒い冬になると女子学生たちが手や唇に塗る光景がよくあります。

薬効がある動物性の脂をほかにも紹介します。馬の首の皮下脂肪は、生薬名は「バギコウ」といい、「馬油」と名付けられて売られているので、なじみのある方もいるかもしれません。羊の脂は「羊脂(ヨウシ)」といい、妊娠中の体調不良に役立ちます。特に妊娠中の下痢の場合、温めた日本酒約1合に囲碁サイズの羊脂3つ分を溶かして、これを1日に3回服用する治療法があります。また、動物性の脂にはほかの生薬の力を増す効果もあります。たとえば、髪にうるおいを与えるアキョウは、猪脂膏に一晩浸してから使用する生薬の加工方法があります。

健康によい油、悪い油?

動物性の脂だから体に悪いのではないかと心配する方も少なくないでしょう。健康によい油として、ココナッツオイルはがんや認知症を予防するなどといわれていますが、先ごろ消費者庁に措置命令が出されたばかりです。一方、悪い油の代表としてラードが店頭から消えつつあります。しかし、今回のコラムでラードは単なる調味料の枠を超えた美髪のモトだということが分かってもらえたと思います。ただ、油を摂るときは「バランス」と「適量」が大切なので摂りすぎには注意しましょう。

髪のパサつきは、疲れ顔に見える原因にもなってしまいます。40代は髪の曲がり角といわれるので20~30代のうちから、早めに髪のエイジングケアをすることが肝心です。古くからの漢方の知恵を上手に利用して、黒々、ツヤツヤ、ハリコシのある、なめらかな髪を手に入れましょう。

あわせて、『血の中に若さのモトが!美の秘訣は血液を○○する?』の記事もぜひご覧ください。

【参考】

『働く女性の「髪と頭皮」に関する意識調査』 長瀬産業株式会社/株式会社ナガセ ビューティケァ 

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