健康診断にドキドキしない!お酒と食事と「プリン体」の関係とは?

ないと困る、増えすぎても困る「プリン体」

澤田 彰史

監修:東京警察病院 医師澤田 彰史先生

お酒が好きな人は、無意識のうちにプリン体を取りすぎてしまうことがあります。過剰になると健康に悪影響を及ぼす「プリン体」は、上手にコントロールして付き合うことが大切。プリン体の特徴とお酒・食事の関係を知っておきましょう。

暴飲暴食はプリン体の過剰摂取につながる

プリン体過剰の男性

健康診断は大人の通信簿。結果によっては、好きなお酒や食事を制限されることもあり、ドキドキしてしまいますよね。

食生活の乱れは、肥満になったり、健康を害したりする大きな要因になります。普段から外食が多い人は、糖質やアルコールを過剰に摂取しがち。アルコールには食欲を増進させる作用があるため、ついついおつまみを食べすぎて、プリン体を過剰に摂取してしまうことがあります。

「健康に悪い」というイメージが先行しているプリン体ですが、決して悪者ではありません。プリン体は、細胞の核を構成する重要な成分であり、細胞の生まれ変わり(新陳代謝)などの過程で自然と発生するものなのです。

生命の維持と切っても切りはなせないプリン体ですが、過剰になると、健康に悪影響を及ぼすことがあるので注意してください。

プリン体過剰で健康リスクが高まる

プリン体と尿酸値

新陳代謝などの細胞の活動の過程で発生したプリン体は、肝臓で分解され、最終的には尿酸として尿から体外に排出されます。ただし、プリン体が過剰になると、排出が追い付かず尿酸が体内に蓄積。健康診断で「尿酸値が高い」と言われるのは、この状態をさします。

そのまま放置していると、尿酸が血中で結晶化し、関節などに沈着。体のあちこちに不調をきたし、歩くのも困難になる場合があります。そのつらさは、「風に吹かれるのも痛い」といわれるほど。

日本人の食生活は、プリン体となじみ深いのが特徴です。いつまでもおいしく食事を楽しむために、プリン体との付き合い方を知っておきましょう。

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ほとんどの食品にプリン体が含まれている

プリン体が多い食品

うまみ成分の多い食べ物にはプリン体がたっぷり!

プリン体は、動物性・植物性を問わず、ほとんどの食品に含まれています。うまみ成分でもあるので、おいしいものやお酒のおつまみに好まれがちな食品には、より多く含まれる傾向が…。アルコールを飲むときには、プリン体の多い食品ばかり取らないように気をつけてください。

プリン体が極めて多い食品(100g中300mg以上)
鶏レバー、真イワシの干物、イサキ白子、あん肝など
プリン体が多い食品(100g中200~300mg)
豚レバー、牛レバー、カツオ、真イワシ、大正エビ、アジの干物、さんまの干物など

神経質にならず、バランスよく食べる

プリン体の多い食品、少ない食品はありますが、プリン体だけに注目して食事内容を調整するのは難しいもの。プリン体の少ないものばかり食べていては、栄養バランスが崩れてしまいます。極めて多い食品は控えつつ、さまざまな食材をバランスよく食べることが大切です。

特に、意識して欲しいのが、尿をアルカリ化する海藻類や野菜、きのこ類を積極に取ること。さらに、お酒の飲み方を見直すことも、プリン体の過剰摂取を抑えて健康を維持するポイントです。

お酒と上手に付き合って、人生に彩りを

ビール

1日の適量を知って、楽しく飲もう

1日の終わりの一杯は、がんばった自分をねぎらう特別な時間ですよね。この先も末永くお酒を楽しんでいきたいなら、適量を守り、休肝日を設けることが大切。ビールなら1日500ml、ワインなら180mlが目安です。

また、お酒は水と一緒に飲むのがおすすめ。アルコールの利尿作用で体内の水分が失われると、尿が濃くなり、尿酸などの老廃物が尿に溶けにくくなります。水を一緒に飲んで、尿酸が尿とともに排出されるよう促しましょう。

プリン体が気になる人の食事とお酒の選び方

プリン体が気になる方は、豆腐やチーズ、かまぼこ、キャベツ、海藻など、プリン体がほとんど含まれないおつまみを選びましょう。お酒も、プリン体の少ないものを。プリン体が少ないお酒は「焼酎」や「ウイスキー」「ブランデー」などの蒸留酒です。「ワイン」は醸造酒ですが、比較的プリン体が少なめです。