ニキビ予防
渋谷スキンクリニック 吉田貴子
渋谷スキンクリニック院長。アトピー性皮膚炎、ニキビ、湿疹、ホクロ、イボ、シワなどあらゆる皮膚疾患に対応。ピーリング治療、ボトックス注射、ヒアルロン酸注入、レーザー脱毛、脂肪融解注射などの治療も充実。
多くの人が悩む身近な肌トラブル「ニキビ」。実はニキビの原因はさまざまで複合的なもの。一度できてしまうとやっかいなものですから、予防するのが一番です。
■予防のためにニキビの原因を知る
思春期の場合は骨や筋肉を育てるために分泌される成長ホルモンの影響により、皮脂の分泌が活発になることが原因となりますが、大人ニキビの原因としては、ストレスや睡眠不足、不規則な生活による男性ホルモンの増加が挙げられます。ストレスによって、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、男性ホルモンの分泌が高まることで、皮脂の分泌が盛んになり、ニキビができやすい状態になります。

図 1 ストレスや睡眠不足で男性ホルモンが分泌され皮脂腺を刺激します
また、睡眠・運動不足や不規則な食生活などによって体内バランスが崩れ、それが肌のバランスの崩れにもつながります。睡眠不足になると、体の血流が滞ることから十分な栄養が肌に行き渡らず、肌の免疫力が下がり、ニキビができやすくなってしまいます。また、生活が不規則になるとターンオーバーが乱れ、それによって角化も進んでしまいます。
■毛穴を詰まらせないためのスキンケア
ニキビを防ぐには過剰な皮脂を取り、かつ毛穴を詰まらせないことが必要です。次に具体的なスキンケアをご紹介します。
オイルクレンジングには要注意
メイクをしている場合には、1日の終わりにクレンジングでしっかりと汚れを落とすことがとても大切です。ただこの時、メイクをよく落としたいからとオイルクレンジングを使う人が多いのですが、もし毛穴のつまりやニキビが気になる時には使用を控えた方が無難です。
というのも、すでに過剰に皮脂が分泌されているところに油分を付けることで、ニキビができやすく、またすでにできているニキビの状態を悪化させてしまいます。ジェルクレンジングなど、オイルの少ないクレンジングを使うようにしましょう。

図 2 洗顔とクレンジングをきちんとすることもニキビの予防に効果的
洗顔のしすぎにも注意
ニキビが出来る前には皮脂の分泌が盛んになっているので、お肌で脂っぽく感じるところは、重点的に洗う必要があります。しかし1日に何度も洗顔したり、強い洗浄力のある洗顔料で洗顔することは、肌に必要なうるおい成分を必要以上に取り去ってしまうこともあるので注意しましょう。肌が乾燥してしまうと、角質の柔軟性が失われ硬くなり、その結果、余計に毛穴を詰まらせてしまうことになります。
ピーリングを日常のスキンケアに取り入れる
普段から毛穴を詰まらせないためには、ピーリングをするのもおすすめです。ピーリングとは、酸性の薬剤を使って、余分な角質を溶かしてはがすスキンケアの方法です。余分な角質を取ると毛穴が詰まりにくくなりますし、ターンオーバーが高まるため、肌の新陳代謝がよくなります。
ホームピーリングでは、角質層の結合力を弱める作用があるAHA(アルファヒドロキシ酸)が配合された石けんやローションなどを用いると手軽に行えます。ホームケアで使用するピーリング剤は、クリニックで行うピーリングよりも濃度が低いものですが、使っていて肌が赤くなったり、ヒリヒリするような痛みを感じたときは、すぐに使用を中止しましょう。
ピーリングの後は、角質が一時的に薄くなるため、紫外線の影響を受けやすいので、季節を問わずしっかりとUVケアをしてください。
■大切なのは油分ではなく保湿
洗顔、ピーリングの後は保湿が大切です。水分が不足すると肌が乾燥し、毛穴出口の角質が厚くなって余計に毛穴が詰まってしまうので、セラミドなど肌の保湿成分が入った保湿美容液でたっぷり保湿をしましょう。十分に保湿をすることで、肌が柔らかくなり、毛穴が詰まりにくくなります。
また、肌内部でビタミンCとして働いてくれるビタミンC誘導体配合の化粧水は、皮脂を抑えてくれる働きがありますからニキビ予防にも効果的です。
油性のスキンケアコスメの使用は控えてください。肌に余分な油分を与えてしまうと、アクネ菌の栄養源になってしまいます。「ノンコメドジェニック」と表示されているものを選んだり、油分の少ない保湿美容液などを選ぶようにしましょう。








