スキンケア講座

世間に知られているスキンケアには意外に間違っていることが多いのをご存知ですか?スキンケア大学では、医師が本当のスキンケアの知識をレクチャーします。

くまの種類

吉岡敦子

skin care clinic 美のかほり 吉岡敦子

skin care clinic 美のかほり院長。自然美容療法(漢方・サプリメント・ハーブ/断食療法)や、ヒアルロン酸、ボトックス注入、ケミカルピーリングまで幅広く行っています。

目の下にクマがあると、疲れて見えたり、老けて見えたりするのが悩みのタネ。クマと一口に言っても種類があり、それぞれに原因と対処法が異なりますから、自分のクマはどれにあたるのか、よく見てみましょう。

くまの種類

図 1 どうしても老けて見えてしまうクマの種類は3種類あります。原因と対策を知りましょう

■目の周りの構造

眼球の周りは、たくさんの毛細血管が通っており、そこを血液が流れて目に栄養や酸素を送り込んでいます。目を守るためにクッションの役割をする眼窩脂肪(がんかしぼう)でおおわれています。それをまぶたが支えています。まぶたの皮膚は、非常に薄く、皮脂腺も少ないため、乾燥しやすい部位でもあり、こすったりするなどの刺激によって色素沈着を起こしやすいです。

目の構造

図 2 目の周辺は構造が複雑

■クマの種類

大きく次の3種類に分けることができます。

茶グマ・・・色素沈着などが原因のクマ
青グマ・・・血行不良などが原因のクマ
黒グマ・・・たるみ、皮膚のへこみなどが原因のクマ

■茶グマ

茶グマ

茶グマにも2種類あります。1つは、表皮にできたシミと同じレベルのもの。もう1つは真皮レベルでメラニンが皮膚の奥の方に沈着したものです。それではそれぞれについてご説明いたします。

表皮レベルの茶グマの原因

茶グマの主な原因は色素沈着です。紫外線から受けたダメージに加えて、目をこすりすぎることで、色素沈着を起こしやすくなりまます。また、アトピー性皮膚炎や乾燥による痒み、化粧品かぶれ、落としきれないマスカラが原因になっていることもあります。
またクマは、目の下にだけできるのではありません。まぶたの茶グマは、老化のせいにしたり、上からメークをするので見過ごしたりしがちですが、これもれっきとしたクマです。

対処法

美白効果の入ったコスメでケアしましょう、いろいろと出ていますが、日々のケアとしては、美白作用のあるビタミンC誘導体配合のスキンケアコスメがオススメです。クリニックで処方してもらうハイドロキノンも有効です。場合によってはハイドロキノンとトレチノインを併用することもありますが、トレチノインを使用する場合は、目の近くへの使用ですので濃度を低くして、注意しながら治療することが必要です。

真皮レベルの茶グマの原因

原因は、遅発性両側性太田母斑様色素斑(ちはつせいりょうそくせいおおたぼはんようしきそはん)と呼ばれるアザです。20歳前後から、両頬・おでこ・小鼻・目の下などにあらわれる青みのある灰色と茶色が混ざったような色素斑。メラニンが皮膚の奥に沈着している状態です。

対処法
対処法治療には、レーザーでの治療が有効です。

■青グマ

青グマ

原因

目のまわりには、たくさんの毛細血管が通っていますが、その血液が滞り、目のまわりの薄い皮膚から毛細血管が透けて、青っぽく見えるのを青グマと呼んでいます。冷え、生活習慣、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足や疲労、ストレス、目の疲れなど原因にはいくつか考えられます。最近では、パソコンを使う人が多いですが、パソコンの画面を凝視することで、血流が滞ることも原因の1つです。

対処法

マッサージやホットパックなどで血流をよくするのが効果的です。マッサージはアイクリームなどですべりをよくし、薬指で優しく行うことがポイントとなります。薬指ですと余計な力が入らず、目の周りの薄くデリケートな皮膚に負担をかけません。強い力でぐいぐい押したり、こすったりしては逆に色素沈着を起こして茶グマの原因になってしまいますので、注意してください。

日々のケアとしては、血行を促進する効果のあるビタミンK入りのアイクリームが有効です。

また、目の周りの血流だけをよくするのではなく、全身の血のめぐりをよくするためにも、半身浴や適度な運動は予防になります。喫煙は毛細血管の血流を悪くするので禁煙も大切です。

漢方で血流の悪い状態を「瘀血(おけつ)」と呼びますが、「桂枝茯苓丸」など血流をよくする漢方で体質改善を図ることを、インナーケアの1つとして考えてもよいでしょう。

■黒グマ

黒グマ

原因

このタイプには二つの原因があります。1)生まれつき目の下の脂肪が少ない、または加齢により目の周りの脂肪が萎縮したり、皮膚のたるみの影響で皮膚のへこみが目立つために影が出来るタイプ。2)加齢により目の下の眼窩脂肪(がんかしぼう)を支えている筋肉がゆるみ、眼窩脂肪が突出する(いわゆる目袋になる)ことにより、たるみが生じ、その下にへこみができるタイプです。

どちらの場合もシミではないので、コンシーラーでは隠すことは難しく、メイクで隠そうとして厚塗りをすると余計に目立ってしまいます。

対処法

1)のタイプは皮膚のへこんだ部分にヒアルロン酸を注入し、へこみを失くす方法があります。
2)のタイプは眼窩脂肪を取る脱脂術などの手術があります。

茶グマと青グマ、茶グマと黒グマの混合型も多く、ケアもそれぞれの対処法を合わせたものになります。色などを見て判断するか、気になる方は専門家に相談してみてはいかがでしょうか。


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