食事をする女性

更年期症状は、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)が減少することにより起こります。よって、これを緩和するには、女性ホルモンと同じような働きをする成分を補ってあげる必要があります。エストロゲンの働きと、効率的に補う方法について解説します。

エストロゲン(卵胞ホルモン)が体にもたらす作用

女性ホルモンの一種であるエストロゲン(卵胞ホルモン)は、子宮内膜の増殖や子宮の発育に関わっているホルモンです。エストロゲンは思春期を迎える頃にレベルが上昇し、月経が始まり、その後、性成熟期には安定した形で変動を繰り返します。一定の周期で月経があるのは、エストロゲンのこのような働きがあるためです。しかし、更年期にさしかかると、エストロゲンのレベルは次第に減少し、閉経の前後にはさらに急激に低下していきます。これにより、体には「更年期症状」と呼ばれるさまざまな不調が現れるのです。

また、不規則な生活やストレス、過労などによる自律神経の乱れも卵巣の機能を低下させるため、エストロゲンの減少を招きます。このようなことから、近年では若いのに更年期のような症状が起こる方も増えてきていると言います。

エストロゲンの減少によって起こる症状とは

エストロゲンが減少すると骨密度が低下するため、骨粗しょう症のリスクが高くなります。また、イライラしやすくなったり、顔のほてりやのぼせ感(ホットフラッシュ)、大量の発汗などの症状も起こりやすく、外見の衰えや体型の崩れ、抜け毛が増えることもあります。

一生に分泌される女性ホルモンの量は、わずかスプーン一杯程度といわれます。そのため、ストレスやちょっとした環境の変化などでほんのわずかでもホルモンバランスが崩れると、身体や精神に影響を及ぼしやすいのです。深刻化するとうつ病にまで発展することもあるので、女性ホルモンが不足している場合はしっかり補ってバランスを整えてあげましょう。

エストロゲンを効率よく補うためには

ホルモンバランスを整えるには、女性ホルモンに似た作用のある大豆イソフラボンの摂取が効果的です。特に、大豆イソフラボンの種類の一つであるダイゼインという成分は、腸内細菌によって「エクオール」という成分に変化するのですが、これが更年期のさまざまな症状に効果的に作用するといわれています。

ただし、大豆製品を摂取したからといって、必ずしも体内でエクオールが産生できるわけではありません。日本人でエクオールを産生できる人は、44%という調査結果が出ています。そのため、いくら大豆製品を食べても、大豆イソフラボンの恩恵を100%得られていません。

エクオールを産生できるかどうかは、専用の簡易式尿検査キットを使って調べることができます。産生できない方は、エクオールを配合したサプリメントが市販されているので、これで直接補ってあげることをおすすめします。