院長 境 隆博

監修:六本木境クリニック院長 境 隆博先生

治療を受けにくる患者様は、一人ひとりが人生を左右するほどの思いを持って来ています。だからこそ、最初のカウンセリングは大切であると思います。十分に時間をかけてカウンセリングを行い、治療を受けた患者様にご満足いただける治療を目指しています。

コラーゲンとエラスチンが弱ると「たるみ」に…

肌の細胞は、絶えず生まれ変わりを続けることで健康な状態を保っています。肌の生まれ変わりを担うのが新陳代謝、いわゆる「ターンオーバー」という役割です。肌の細胞は表皮の基底層で作られ、形を変えながら肌表面へと押し上げられます。やがて、角質細胞として、角質となりしばらく肌の表面に留まって、皮膚を保護する働きをします。その後、役目を終えた角質細胞は、垢となってはがれ落ちます。

この新陳代謝をくりかえすことで、肌の柔軟性や弾力性をつくり健康な状態を保っています。正常な皮膚では、約28日周期でこのようなサイクルを続けていますが、年齢を重ねて体のさまざまな働きが衰えるにつれ、このサイクルは乱れて行きます。

また、年をとると、長年浴びてきた紫外線の影響は、表皮におけるシミの発生ばかりでなく、真皮のコラーゲンやエラスチンの構造や性質を変化させて、シワやたるみまで招いてしまうと言われてきました。しかし、最近では日光に含まれる近赤外線により筋肉など深部組織がダメージを受け、もっと深刻なシワやたるみが生じると言われています。

「たるみ」によってコラーゲンとエラスチンが減る??

表皮の奥にある真皮では、コラーゲンやエラスチンなどのタンパク質でできた線維 が、皮膚を支える役割を担っています。真皮の約70%を占めるコラーゲンは、真皮の中に弾力性のあるネット構造を作ることで肌の弾力をキープしています。

また、伸縮性があるエラスチンは、コラーゲンをつなぎとめて支えるような役割を果たしていて、肌のハリを維持するのに大きく関わっています。これら真皮を構成するタンパク質が加齢や紫外線によって、減少または変性することで弱くなり、真皮を支えられなくなることが、たるみの大きな原因と言われてきました。しかし、先に述べてきたような近赤外線などの影響による深部からのたるみも見逃せません。

深部のたるみにより皮膚にかかる引っ張る力(張力)の低下が生じます。後述しますが、逆に張力による刺激の減少によって、コラーゲンやエラスチンの産生が低下するのではないか?と確信できるような事象に日々の診療で、出くわします。

クリニックで行うリフトアップ

一般的な「たるみ治療」の種類

これまでにも美容医療の世界では、さまざまなたるみ治療が行われてきました。

フェイスリフト
皮膚を切開し、皮膚や筋膜を引っ張り上げる。
スレッドリフト
ごく小さい穴や切開から糸を挿入し、たるみを引き上げる。
注入療法
気になる部位に異物を注入する方法、たるんだ皮膚の溝や凹みをヒアルロン酸などで膨らませる。
PRP療法
自己の血小板を注入し皮膚の再生を促す。
再生医療による治療
自己組織を注入したりして皮膚の再生を促したり、ボリュームを補充する。
高周波・レーザー治療
真皮層のコラーゲンやエラスチンを増加させる。多くのクリニックで行われています。

これまでのリフトアップ治療

顔のたるみ改善を目指すリフトアップ治療は、一度受ければ終わりではありません。時間が経てば効果は衰えていくので、効果を持続させるのであれば定期的に治療を受けることが必要となります。

また、美容整形の中でもリフトアップ治療は、施術前の状態に戻ってしまいやすい治療といえます。人によってはあまり効果を実感することができないなど、バラツキもあります。

六本木境クリニックの院長に聞く!スプリングスレッドとは

Q:スプリングスレッドは、たるみに対してどのようにアプローチするものなのでしょうか?

たるみの原因について、これまでは年齢による新陳代謝の衰え・紫外線によるダメージ・コラーゲン、エラスチンの緩みが考えられていました。しかし、わたくしは以前からたるみやしわの様々な情報を目にして、何かとてつもなく大事なことがポッカリと抜け落ちているような違和感を常に感じてきました。今までの情報はたるみの話が表層の話、言わば建物でいう所の内装の話に終始していて、実は建物本体や土台の話が抜け落ちているのではないかと常に感じてきたわけです。

同時に、あたかも何か顕微鏡でしか分からないような素人には分かりにくい話に終始して煙に巻いていたという印象も持っています。実際はもっと素人の方にも分かりやすいようなものが本質ではないでしょうか?

当クリニックでは、皮膚のたるみの主原因は筋肉や筋膜・靭帯や軟部組織の線維性構造物など支持組織のたるみだと考えています。この組織がたるんで本来ある位置から移動することによって表面の肌がたるんで見えるのです。また、皮膚にかかる引っ張る力(張力)の低下による刺激の減少によって、コラーゲンやエラスチンの産生が低下するのではないか?とニワトリが先か卵が先か的なことも考えています。

よってスプリングスレッドによって顔の肌・その下の軟部組織含めて、ひとかたまりで若いころの位置に戻し、上手くボリューム移動することによって顔全体に若々しさを与えることができるのです。 スプリングスレッドリフトによる引き上げで皮膚・皮下組織も刺激されて美容効果を実感できる方も多いと感じます。

Q:スプリングスレッドとはどのようなものですか?

伸縮性のあるシリコンの糸を皮下に挿入し、たるみを引き上げるリフトアップ術です。これまでの治療方法とは異なり、顔の広い範囲に入れることができます。

具体的にはこれまでは口周りなどのよく動かす部分には使用できず、口元に入れたとしても、筋肉は動くのに糸は動かないということがありました。ですので自由度の高い治療を行うことができるという特徴があります。

Q:伸び縮みする糸を使うメリットはどのようなものですか?

従来の糸は伸縮性がないため、口元や目元などよく動く部位での使用はできませんでした。また、一度伸びてゆるんでしまうと、リフトアップ効果も落ちてしまいます。

一方、伸縮性のある糸は伸びたときに引っ張る力がはたらくのでよく動かす部分にもフィットしてくれます。目元や口元でも効果を発揮しやすいのも大きな特徴です。

Q:スプリングスレッドには美容効果も期待できるとうかがいましたが?

肌と軟部組織を、若いころの位置に戻すので顔全体が若々しい印象になります。また、持続的に引っ張られることによって、皮下組織が刺激され、真皮層のコラーゲン生成が長期的に促進されると考えられます。

Q:スプリングスレッドのリフトアップ効果はどのくらいもつのですか?

持続期間にも個人差はありますが、5年以上キープできることを目指しており、それ以上持つような印象も持っています。糸を引っ張り過ぎず弾性やあそびを残した状態で、本数を多めに入れることで持続性を保つポイントになりますね。

Q:この施術に対する、境先生のこだわりはありますか?

部分的な治療法の組み合わせではなく、ひとつの施術で顔全体をカバーできるところだと思います

表層的な治療法の組み合わせではなく、肌の土台となる支持組織を根本的な改善へと導くことこそ重要であると考えています。

Q:ダウンタイムはどれくらいですか?

ダウンタイムとは施術してから回復するまでの時間です。 当院では、ダウンタイムを最小限に抑えることに全力をつくします。丁寧に時間をかけて糸を入れることにより凸凹や引き連れをできるだけ少なくしています。患者様自身では違和感などを数日感じたものの、家族や同僚といつも通り接することができた!という方が多いようです。また、境クリニックでは土日を利用してこの施術を受けられる方もいらっしゃいます。

当院では丁寧に糸をいれることはもちろん、出血をそのままにしないということも重要視しています。また、手術中に出血した場合、すぐに圧迫止血するなど手間を惜しまないようにしています。

※治療による効果には個人差があります。あらかじめご了承ください。

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美容外科・形成外科「六本木境クリニック」

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URL http://www.roppongi-sakai-clinic.com/

提供元:医療法人社団六本木境クリニック掲載日:2014/10/1