日本人女性の白髪と美肌をサポートする  「血液」のチカラ

美容に新習慣!漢方は美容に応用できる

蘇原しのぶ

監修:しのぶ皮膚科 院長蘇原しのぶ先生

漢方は「カラダのさまざまな臓器や血液の働きを整える効果」があるといわれています。この考えは「美容」にもとり入れることができます。血液のめぐりを整えることで、キレイな肌や、美しい髪を手に入れるサポートにつながります。カラダに起きている不調を、その部分だけケアするのではなく、血液のめぐりなどカラダ全体を整えることで、よい方向に導いてくれるのです。

カラダを根本からケアしている人は美しい

カラダを根本からケアしている人は美しい

私たちは普段の生活の中で、肌や髪の毛のケアをしています。ケアをする手段としてはさまざまな方法がありますが、「髪がパサつくからトリートメントをしよう」というような、その状況に合わせたケアが多いのではないでしょうか。

もちろん、それ自体が悪いわけではありませんが、大きな考え方として「西洋医学」をもとにしたケア方法と、「東洋医学」をもとにした方法の2つがあるのです。

・西洋医学
病気や症状の根源を細分化して徹底的に検査し、究明する手法をとります。「髪がパサつくからトリートメントをしよう」という例は、掘り下げていくと西洋医学の考え方に沿ったケア方法だと言えます。

・東洋医学
体質から改善し、本来カラダの持つ働きを高めるという考え方です。漢方を使用し、血液のめぐりや臓器の機能を高めることで、すこやかになった結果、美しい肌や髪を手に入れることができます。

この2つの方法は、どちらかが優れているというわけではなく、それぞれの方法をうまくとり入れていくことが重要です。

漢方は美容に本当によいのか

漢方は美容に本当によいのか

カラダになにも問題なく、治療も受けていないのに、漢方を普段の生活で飲んでいる人は少ないかもしれません。「難しそう」「高そう」「苦そう」「治療薬」などのイメージを持たれる方も多いようですが、実は、「美容への応用」が可能なものなのです。

漢方はカラダ全体や、血液のめぐりを整えることで、本来の輝きを取り戻すことが目的です。普段から漢方をとり入れることによって、その場しのぎのケアに頼らない、美しい肌や美しい髪を手に入れる事をサポートしてくれるでしょう。

例えば、すべすべした肌や、つやつやした髪を保つのには、さまざまな臓器などカラダ全体を整え、血液のめぐりをよくすることがポイント。漢方は植物由来のものと、動物由来のものがあり、肝臓や腎臓など各臓器に働きかけ、さまざまな症状をサポートしてくれるものです。特に、血液のめぐりをサポートするのであれば、「アキョウ・トウキ・シャクヤク」などがありますので、それらをとりいれることも考えてみましょう。

白髪予防と美肌をサポートするカギは血液

白髪予防と美肌のカギは「血液」

白髪予防と美肌のメカニズム

血液はカラダのすみずみに、栄養を届ける役目をもっています。そのため血液のめぐりが悪くなると、栄養をきちんと届けることができなくなるため、肌トラブルや白髪の要因となったりします。

・白髪になるメカニズム
髪の毛は「毛乳頭」という部分があり、毛細血管から栄養をとりこむことで、髪の毛の成長をサポートします。

次に髪が黒くなる理由なのですが、通常髪の毛が作られたと同時に、メラノサイトという細胞が、メラニン色素を産生して髪に色を与えます。髪の毛の色を作るメラニンは、メラノサイト内のチロシナーゼという酵素が働いて作られるのですが、「メラノサイト」「チロシナーゼ」などメラニンが作られる過程で何か1つでも機能しなくなると、メラニンが作られなくなり、白髪ができる原因となります。

機能しなくなる原因は、ストレスによるものなどさまざま考えられますが、頭皮の血行不良によってミネラルなどの栄養素が十分に送れなくなることも原因のひとつです。

・美肌のメカニズム
美肌に、大きく関わっているカラダの仕組みとしてターンオーバーがあります。ターンオーバーによって、古い肌は垢となって落ちていくことで、常にイキイキとした肌が保てるようになっています。しかし、血行不良など、何かしらの原因でターンオーバーが乱れると、古い角質が重なってしまい、肌がくすんで見える原因のひとつとなります。また、ターンオーバーが乱れることにより、肌内のメラニン色素が排出されず、シミの原因にもなります。

白髪予防と美肌のカギは「血液」

私たちのカラダは、加齢とともに血液を生成する能力は衰えていきます。この力が弱まるとカラダに十分な血液を供給することができなくなります。また、血液をつくりだす血液細胞も老化して、血液の質が低下してきます。血液の量と質が低下することにより、血行が悪くなり、毛細血管に十分に栄養が行き渡らなくなって、白髪や肌トラブルの原因となってしまいます。また、肌のターンオーバーが乱れ、美肌を邪魔するというわけです。

そこで血液を健康に保つためには、漢方を使用する手段もあります。漢方は、「気(エネルギー)・血(血液)・水(体液)」という考えがあり、この3つの要素が、カラダを循環することによって、私たちの健康は保たれているという考え方をします。3つの内のどれかが不足したり、流れが滞ったりすると、不調が起こることから、カラダを整えることに重点を置いているのです。

血液のめぐりを整える漢方

血液のめぐりを整える漢方

漢方で血液を整えよう!

血液のめぐりの異常に関して、漢方では、血が不足していることを「血虚(けっきょ)」、血液のめぐりが悪いことを「瘀血(おけつ)」と言います。さまざまな処方がありますが、造血作用のある生薬としては、アキョウ、シャクヤク、トウキなどがあります。

アキョウはロバの皮を煮詰めて作る、造血効果に優れた伝統ある生薬です。トウキは、セリ科トウキ属の植物の根を乾燥したもので、カラダのめぐりを活性化します。シャクヤクはボタン科シャクヤクの根を乾燥したもので、血管の働きをよくする作用があります。

特に、アキョウは中国で古くから皇帝・貴族などの上流階級の人々が使用していた漢方で、古い書物にもその効果が記載されているほどです。

2500年の歴史が証明!白髪と美肌には「アキョウ」がおすすめ

アキョウ

漢方の国の古い書物にも記載

アキョウは、約2,500年前の中国最古の医学文献『五十二病方』にも記載のある伝統的な漢方です。古くは、皇帝・貴族の上流階級の人々だけが飲むことのできる高級品で、当時の平均年収の半分くらいの価格と言われていたそうです。現在では、手に届く価格とはなりましたが、よい品はまだまだ漢方の中でも高級品と言えます。

アキョウは特に女性に向く漢方です。滋養不足に由来する肌の乾燥や冷え、更年期障害、生理トラブルなどの症状をサポートするといわれています。また、血液のもととなる造血幹細胞をはじめ、赤血球や白血球などを増やす働きがあることが、マウス実験でも確認されました。

中国でも日本でも、アキョウは古来から、美容や女性の健康によい漢方素材として広く知られています。

白髪と美肌をサポートする「アキョウの選び方」

アキョウは、そもそも中国・山東省東阿県産のロバ皮由来のものを「アキョウ」と言います。アキョウは「阿膠」と書き、「阿」は中国・山東省にある東阿県を指しています。ここで作られるアキョウが良品だったため、その名が付けられたと言います。「膠」とは、動物の皮から採れる素材のことです。

現在でも高値で取引きされているため、さまざまな品質のアキョウ製品が市場に出回っていますが、品質により本来の効果効能を期待できない場合もありますので、信頼のおける製品を選ぶことが大切です。一部の報道では、「牛の皮を使用したアキョウがある」というような内容の物もありBSEの問題も述べられていました。

また、ペプチド化という、低分子化して形を変えたアキョウも販売されていますが、形が変わることで本来のアキョウと効果が違う可能性もありますので、やはり信頼できるメーカーを調べて購入することが重要です。

提供元:株式会社健康ビジネスインフォ掲載日:2014/12/1