シミと肝斑の治療法

鬼頭 恵司

監修:恵聖会クリニック 理事長・京橋院 院長鬼頭 恵司先生

シミには、日焼けによるものから老人性色素斑、アザの一種や肝斑など様々な種類があります。当クリニックでは、皮膚科専門医が診察してその人の肌やシミの症状に合わせた治療をより効果的に出来るようなアドバイスを心がけています。 美容外科・皮フ科の扉を開けるのに、ついためらってしまう人が多い実状の中、少しでも安心して来院していただけるよう日々努力を重ねています。

その色素沈着は一般的なシミ?それとも肝斑?

シミの種類

たくさんの種類があるシミと肝斑を見分ける方法

「肝斑(かんぱん)」という言葉が一般的に知られるようになりましたが、具体的に理解している方は少ないようです。同様に、シミにもいくつかの種類があることもあまり知られていません。
まずは、一般的に「シミ」と呼ばれるものと「肝斑」の違いをお伝えしましょう。

●一般的なシミ
紫外線を浴びることで過剰に生成されたメラニンが滞留して色素沈着すると、シミになります。これには肌のターンオーバー(新陳代謝)の乱れが大きく関係しています。

シミには大きくわけると次のような種類があります。

・老人性色素斑……境目がはっきりとして分かりやすい褐色の色素斑
・そばかす……両頬にできる境目のはっきりした、遺伝性による複数の小さなシミ
・炎症による色素沈着……傷やニキビによる炎症が残ってしまったもの
・ADM/後天性メラノサイトーシス……境目が不明瞭で頬上部に左右対称に表れる(アザの一種)

●肝斑
肝斑は30~40代に起こりやすく、卵ほどの大きさで境目がぼやけた褐色をしているのが特徴的です。両頬の頬骨からこめかみあたりに左右対称に広がってできることが多く見られます。
原因は解明されていませんが、妊娠やピルの服用によって生じることがあるため女性ホルモンのバランスが関係しているともいわれています。
また、紫外線や摩擦によるダメージやストレスも影響しているともいわれています。

このようにシミにはたくさんの種類があり、素人が自己判断で見極めるのは非常に難しいでしょう。肝斑もシミの一種ではありますが、そのメカニズムの違いから治療法も変わってきます。

医療機関で行われる治療は「シミ」と「肝斑」で異なる

しみカウンセリング

ドクターによる適切な判断と治療を受ける必要性

間違った治療やケアをすると症状が悪化する可能性もあるため、シミか肝斑かの判断は慎重に行わなければなりません。また、複数のタイプのシミが混在している場合も多く、ひと目見ただけでは簡単に見分けることはできないケースがほとんどです。シミや肝斑に見えても、実は医療的な措置が必要なアザや悪性腫瘍の場合もあるのです。

医療機関における「シミ治療」と「肝斑治療」

一般的なシミの場合でも、種類によって原因やメラニンが存在している深さなどそれぞれに多少の違いがあります。そのため、症状に合わせて次のような治療が行われていきます。

●光治療
メラニンにのみダメージを与えることができ、同時にコラーゲンを活性化して健やかな肌へ促します。肌へのダメージはレーザー治療より少ないとされています。老人性色素斑やそばかすの治療に使われます。代表的な光治療としては、フォトフェイシャルやフォトRFなどがあります。

●レーザー治療
メラニン色素に反応するレーザーを使用しますが、処置が可能な深さ(出力)や範囲、メラニンへの反応具合(波長)、有効なシミのタイプなどがレーザーの種類ごとに異なるため、症状に合わせてQスイッチルビーやYagレーザーの使い分けが必要です。また、肝斑の場合は「レーザートーニング」という治療法により広範囲に弱めのレーザーを数回に分けて照射しながら、蓄積されたメラニンを減らしていきます。

●イオン導入
微弱な電流を使って、炎症やメラニンの生成を抑える、トラネキサム酸やビタミンCなどを肌に浸透させます。レーザー治療の後に行うと効果的です。炎症後色素沈着・肝斑・白斑の治療に用いられます。

●処方薬
炎症後色素沈着や肝斑の場合には、トラネキサム酸やビタミンCといった内服薬が処方されることが多くあります。炎症後色素沈着には、美白作用のあるハイドロキノンやルミキシルという外用薬も併せて使われることもあります。最近では、ヘリオケアやクリスタルトマトが使われることも増えています。

肝斑の治療にはイオン導入のほか内服薬や外用薬が用いられることが一般的でしたが、治療期間が数か月に渡るうえに再発や悪化の可能性もありました。現在は肝斑に有効とされるレーザーが開発されたことにより、肝斑治療もだいぶ変わってきています。例えば、メドライトレーザートレーニングという治療法があります。

※治療による効果には個人差があります。あらかじめご了承ください。

ドクターに聞いて『シミ・肝斑治療』の疑問を解消!

シミや肝斑にお悩みの方は早めに医療機関で治療を受けましょう

しみ-インタビュー1

シミや肝斑治療はどのように行われているのか、「恵聖会クリニック」の鬼頭理事長に直接お話しを伺ってきました。

◆シミや肝斑はどのように判別できるのでしょうか?
私たちドクターでさえも、見た目だけでは判断しかねるタイプのシミもあります。特に肝斑の場合、老人性色素斑といったシミと混在していることが多く見受けられます。また、肝斑のように見えて実は後天性メラノサイトーシスというアザのようなシミである例も多いですね。この場合はテスト的にレーザーを照射して色の変化といった反応を確かめ、その結果により治療法を決めていきます。もちろん、患者様がどのような治療を希望されるかを優先します。レーザーはちょっと…という方も診察の際に気軽におっしゃってください。

◆レーザー治療はデメリットをともなうのでしょうか?
レーザー治療を避ける方の多くは、「照射後のダウンタイムを気にして」と感じているようです。色素沈着の強いシミやアザを除去するQスイッチルビーレーザー・QスイッチYagレーザーを照射すると皮膚が少しはがれることもある為、テープを貼って保護します。一方、顔全体に照射でき、シミや肝斑の他に美肌効果もあるフォトフェイシャル・フォトRF(オーロラ)・メドライトレーザートーニングなどの医療レーザーにはこうしたダウンタイムがほとんどありません。また、美肌レーザーと同時に行うことでより肌の保湿力を高め、トラネキサム酸などの美容成分の浸透を高めるイオン導入を行う手法もあります。


レーザー治療での痛みは輪ゴムではじかれたようなパチパチとした感覚ですし、痛みに敏感な方は冷却してから照射することもあります。

◆シミや肝斑はクリニックに行かないと治せませんか?

しみ-インタビュー2

たとえば、シミをしっかり治すためにはIPLと呼ばれるフォトフェイシャル(光治療)が有効ですが、効果は使用する機器によってだいぶ違います。薬事法などで認可されている機器はそれなりのエビデンス(化学的根拠)も揃っていますし、効果の高さから医師免許がないと扱うこともできません。レーザーについても同様です。

◆どれくらいの治療期間でシミや肝斑はなくなりますか?
1回できれいになるシミもあれば、1~2年かかるシミもあるので状態によりますね。肝斑に有効とされるレーザートーニングは数回の照射を続ける必要があります。以前は肝斑治療にレーザーは禁忌とされていましたが、このレーザートーニングだけは効果があるようで割と薄くなります。肝斑はメイク時の摩擦が問題とも言われているので、このような改善策もお伝えしています。

このようにシミや肝斑に関しては適切な判断と治療が必要となります。医師の診断に従い、後悔することのないように、早めにFDA(アメリカの厚生労働省)や日本の薬事法で認定されたレーザー機器の取り扱いのあるクリニックでの治療を受けると良いでしょう。

※治療による効果には個人差があります。あらかじめご了承ください。

大阪の美容外科・美容皮膚科 恵聖会クリニック

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