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体内の保湿成分とコスメの関係

更新日:2017/03/22 公開日:2013/02/20

肌の水分を逃がさず、みずみずしい状態を保つために必要な保湿成分。体内には様々な保湿成分がありお肌を潤しています。その機能は複雑に作用しあっていますが、大きく分けて角質層での保湿機能と、真皮内の保湿機能に分かれます。

角質層の保湿成分

角質層の保湿を行う成分
図1 角質層の保湿を行う成分

セラミド

角質層で細胞どうしを結びつける働きがあり、保湿には欠かせないのが角質細胞間脂質。セラミド、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールエステルから成り、セラミドは、細胞間脂質の約40%を占めており、水分を強力に挟み込んで保持する特性があります。たとえ外気の湿度が下がっても、水分を持続的に保つ力のある最強の保湿物質です。

化粧品などに配合されているセラミドは、「セラミド様物質」と呼ばれ、水と混じるとラメラ構造をつくる成分があり、角質層の中に水分を閉じ込めることから、セラミドの代用品として使われています。

ステアリン酸コレステロール・コレステロールエステル

セラミド以外の角質細胞間脂質。保湿力は、セラミドより弱い。

天然保温因子(NMF)

角質細胞内にある保湿成分。アミノ酸や尿素、PCA(ピロリドンカルボン酸)など、約20種類の成分で構成されています。保湿力は、強くありませんが、サラっとしていて使用感がよいため、保湿化粧水によく配合されています。尿素は、水分を引き寄せて、水分の膜を作り、皮脂と混ざり合ってバリア機能を保っています。

真皮の保湿成分

表皮の下にあり、皮膚の弾力やハリなどに影響する非常に重要な役割を果たす真皮は体重の約15~20%を占めます。真皮は線維成分、その間を埋める無定形基質、それらを産生する線維芽細胞から構成されます。その真皮にもともとある保湿成分をご紹介いたします。

ただし、これらを化粧品に配合された状態で肌に使っても真皮まで吸収されることはなく、角質層浅層、もしくは角質層表面の保湿にとどまります。とはいえ、肌表面が潤う事によって皮膚はしなやかで美しくなりますし、保湿機能が正常に働くことは重要ですので無駄にはなりません。それでは真皮の保湿成分をみてみましょう。

真皮及び表皮の様子。真皮にはヒアルロン酸などの保湿成分が存在しています
図2 真皮及び表皮の様子。真皮にはヒアルロン酸などの保湿成分が存在しています

ヒアルロン酸

真皮の無定形基質(形の定まらない細胞間の物質)で抽出するとゼリー状になります。細胞間あるいは組織間を埋め、細胞活動を調整する役割があります。ヒアルロン酸1gに対して約1リットルの水分を保持するという非常に高い保水能力があります。もともと人間の細胞内に存在している物質ですが、代謝が早く、年齢とともに産生能力が低下するため、60歳になると新生児の約3分の1にまで減ってしまいます。

コラーゲン

真皮の主成分で、線維芽細胞で合成されるポリペプチド鎖です。束になって膠原線維となると、真皮の構造を保つ骨格となります。化粧品には牛や豚由来の加水分解コラーゲンが保湿成分としてとして配合されますが、もちろん真皮までは吸収されません。親水性が非常に高く、とらえた水分を逃さないという性質を持っています。また、コラーゲンは、アレルギーを起こしにくい物質ですので、敏感肌の方でも安心して使用できます。

エラスチン

真皮の弾力性を保つ弾性線維はエラスチンという無構造物質と周囲を取り囲む細線維からなります。エラスチンは真皮の線維芽細胞から合成されます。

ヘパリン類似物質

真皮の基質無構造物質のなかで、重要な成分はグリコサミノグリカンと呼ばれる酸性多糖類で、ヒアルロン酸がほとんどを占めます。この他、少量ではあるものの、コンドロイチン硫酸やヘパラン硫酸、ヘパリンも含まれます。ヘパリンにも水分含有力があることから、類似の成分を保湿成分として応用したもので、医薬品にも使われています。

スキンケアで抑えておきたいポイント

コスメには様々な物質が保湿成分として含まれます。セラミド、ヒアルロン酸、トレハロースなどの糖類は水を含み肌の表面で保水をしてくれるのでオススメです。その他尿酸やグリセリンなども保湿に効果的です。

また最近はバリア機能を高めるとした化粧品が出てきましたが、こちらも有効です。しかし水を与えただけでは水分は蒸発してしまいますので、この上からクリームなどの油分を含んだものでフタをする必要があります。

このように、肌の保湿メカニズムを知り、潤す事に有効な成分を見極め、賢く美肌をつくっていくことがアンチエイジングには一番効果的です。

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