
化粧崩れは色々なパターンがあるかと思いますが、乾燥肌の方が一番気になっているのがカサつきとシワではないでしょうか。今回は、シワシワ、カサカサになってしまった時の化粧直しの方法や、なぜ乾燥でメイクが崩れるのか、また、肌をそもそも乾燥させないためにとり入れたい保湿ケアをご紹介します。
[目次]
乾燥でメイクが崩れる原因
乾燥肌は、肌が本来持っている水分を保持する物質が減少したり、皮脂が減少したりすることで水分量が少なくなり、皮膚のバリア機能が低下している状態です。このような状態になると肌がカサカサになったり、ファンデーションが割れてほうれい線などのシワが目立つようになったりなど、メイク崩れにつながります。乾燥して赤みを帯びた肌を隠したいからとベースメイクを厚塗りすることも、かえって肌の乾燥を招いてメイクが崩れやすくなります。
また、肌が乾燥していると、これ以上乾燥しないようにと必要以上に皮脂が分泌されます。結果的に皮脂が過剰になり、Tゾーンのテカりやドロドロのメイク崩れにつながるのです。
メイク崩れが気になるとどうしてもメイクが気になり、仕事やコミュニケーションに集中できないという方も多いでしょう。メイク崩れに気づいたら、乾燥肌によい方法で化粧直しをするようにしましょう。
ここからは、乾燥肌の方におすすめのメイク直しの方法をご紹介します。
乳液を使うメイク直しの方法
- 手順(1)乳液を少量、乾燥による化粧崩れの気になる部分にのみつけます。
- 手順(2)軽く拭き取り、フェイスパウダーかパウダーファンデーションをつけ終了
たったこれだけで化粧直しは完了です。シワを隠そうとして乳液をつけず、パウダーファンデーションをスポンジで重ねづけすると、余計にシワシワになってしまいます。必ず水分油分の補給として先に乳液をつけるようにしてください。
綿棒やブラシを使うとキレイに仕上がります
目のまわりなどの細かいところは、綿棒を使って乳液をつけると崩れていないところに乳液がついてしまうということがありません。フェイスパウダーやパウダーファンデーションをつけるときは、スポンジではなくブラシでつけるとキレイに仕上がり、つけ過ぎによる肌の乾燥も防ぐことができます。
直すのは崩れたところのみに!
化粧直しは崩れたところだけを直すようにしましょう。全体を化粧直しする必要はありません。よく、外でのお化粧直しで、顔全体にフェイスパウダーやパウダーファンデーションを塗りなおしている人がいます。このように余計なところまで直そうとすると、フェイスパウダーやパウダーファンデーションを重ねづけしたところの肌が水分を奪われ、シワシワになってしまいますので注意してください。
保湿ミストを使うメイク直しの方法
2つめは保湿ミスト、顔に吹きかけるタイプの化粧直しの方法です。保湿ミストを使った後に水分をそのままにしておくと、水分が蒸発する際に肌からうるおいを奪い乾燥してしまいます。ミストを使う場合はその後に軽くティッシュオフをしましょう。ミストを使用すると顔全体の化粧直しになってしまうので、目の周囲など部分的に使用したいという場合には、前述した乳液を使用する方法がおすすめです。
乳液を使う方法、ミストを使う方法ともに、その後つけるのは少量のフェイスパウダーまたはパウダーファンデーションで十分です。つけすぎや顔全体を化粧直しすることは、乾燥やさらなる化粧崩れの原因になります。
※乾燥肌の化粧水選びのポイントや成分については、『乾燥肌の化粧品選び(3)化粧水』をご覧ください。特に、高い水分保持機能があるセラミド配合の化粧水については、『セラミド配合化粧水の正しい選び方・使い方』をご参照ください
パール入りのハイライトを使うメイク直しの方法
シワやほうれい線が気になるときは、パール入りのハイライトの化粧直しをおすすめします。シワというのは皮膚表面にくぼみができている状態。言い換えるならば、皮膚に「谷」ができている状態です。谷があると影ができ、シワがより目立ってしまいます。
この悩みは、谷の部分にハイライトをのせ光を集めることで対策可能です。通常のハイライトでも十分カバーできますが、パール入りの方がより光を集めることができるため、シワやほうれい線がさらに目立たなくなります。
あくまで「シワの部分だけ」にブラシで軽くのせていくことがコツです。他の部分にのせないように、細心の注意をはらいましょう。
また、ハイライトは黄味がかったオフホワイトのような色のほうが、日本人の肌にはなじみがよく自然に仕上がります。色白で白人に近い肌の人は少しピンクがかった色がベストです。
肌を乾燥させない保湿ケア
ここまで、肌が乾燥している場合のメイク直しの方法をご紹介してきました。しかし、そもそも肌を乾燥しにくいように整えられれば、メイク崩れもしにくくなると考えられます。
肌を乾燥させないようにするには、普段から自分の肌に合った保湿ケアを行うことが大切です。乾燥肌の場合、角質層の水分保持能力の低下をカバーできるような成分を補うことが保湿ケアのポイントになります。化粧水や乳液は、以下のような保湿成分を配合したものを選ぶことをおすすめします。
- ヒアルロン酸
- コラーゲン、エラスチン
- グリセリン
- セラミド
保湿成分にも水溶性のものと油溶性のものがあります。化粧水で水溶性の成分を、乳液やクリームで油溶性の成分を肌に届けてあげましょう。
化粧ノリをよくする朝の保湿ケア
外出先で化粧崩れが起きないようにするためには、前述した洗顔後の保湿ケアのほか、朝のスキンケアも重要になってきます。洗顔した後はすぐに保湿するようにしてください。
また、化粧水をつけるときはコットンを使用せず、直接手で押さえこむようにすると有効成分が浸透しやすくなります。乾燥がひどいときは乳液やクリームを併用してもかまいませんが、油分が必要以上に残ってしまうとメイク崩れのもととなるため、乳液やクリームを塗ったら軽くティッシュオフするとよいでしょう。
保湿ケアを行ってから5分ほど置くと乳液やクリームなどがしっかり肌に浸透するといわれています。そのため、時間に余裕があれば保湿ケアの後少し時間をおいてからメイクを始めることをおすすめします。
乾燥肌のスキンケアについては『乾燥肌のスキンケアとメイク』
まとめ
肌の乾燥でメイクが崩れてしまった場合、メイク直しは水分や油分を補いながら行うことがポイントです。
- 部分的にメイクを直したいときは乳液と綿棒
- 全体的にメイクを直したいときは保湿ミスト
このように、アイテムを使い分けながら賢くメイク直しを行いましょう。ただし、ファンデーションやフェイスパウダーのつけすぎには注意してメイク直しを行ってください。
また、肌が乾燥したときのメイク直しを正しい方法で行うとともに、乾燥しにくい肌にするためのスキンケアも大切です。肌が乾燥しやすい方は、化粧水や乳液、クリームで保湿成分を補うなどして肌をいたわりましょう。
肌の表面がふっくらと水分を含んでいると、メイクが崩れにくくなるだけでなく、顔色も明るくなります。メイク直しの方法とあわせて、スキンケアの見直しもすることをおすすめします。
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