陰部が臭う原因とは?
陰部の臭いは、にんにくなどの臭いの強い食べ物を食べたときや、汗をかいたとき、生理中や体調が悪いときなどに強くなる傾向があります。
誰にでも起こる、こういったケースの場合は、生理の経血や汗をシャワーやビデで洗い流したり、ゆっくり休んで体調を整えるといった方法で、ある程度解決できるものです。
生理中の臭い対策
とくに生理中に臭いが気になるという女性が多いようですが、これはナプキンや下着の締め付けで陰部がムレたり、経血に含まれるたんぱく質や恥垢(ちこう)と呼ばれる垢がたまって雑菌が繁殖することが原因です。
生理中はこまめにナプキンを交換し、通気性のよいコットンなどの下着を身につけましょう。また、タイトなジーンズなどは締め付けの原因となるので、避けたほうが無難です。
体質、病気などが原因の場合も
おりものの量が多くなったり、黄色や褐色がかった色になったり、カッテージチーズのようにポロポロした状態になって臭いがきつくなるといった場合、性感染症や細菌による炎症などが疑われます。
自己診断せずに、クリニックに行くようにしましょう。
症状によっては、内服薬が使われる場合がありますが、抗ヒスタミン配合や副腎皮質配合のクリームで治療することで、比較的早く改善するケースが多く見られます。
すそわきが
また、ごくまれに体質によって、臭いがきついという「すそわきが」と呼ばれる症状があります。「すそわきが」は「外陰部臭症」とも呼ばれるもので、原理はワキガと同じ。陰部にあるアポクリン腺から分泌された汗と皮脂腺から分泌された脂肪が混じり合い、細菌で分解されると、独特な臭いを発します。
この場合、クリニックで専用のケアをすることで臭いを抑えることができます。一般的なクリニックでの治療は、ボトックスの注入や電気凝固法。ボトックスは、臭いのもとになるアポクリン汗腺と汗のもとになるエクリン汗腺の働きをボトックスで抑制することで、臭いの発生を改善するというものです。
電気凝固法は、高圧の電圧を通電し、アポクリン汗腺を凝固変性させるという方法で、アポクリン腺の分泌機能を低下させます。いずれも数回の施術が必要ですが、費用や施術時間も異なるため、詳しくはクリニックで相談されることをオススメします。
洗いすぎは逆効果
臭いが気になるあまり、陰部を洗浄力が強すぎる石けんやボディソープで洗ってしまうと、炎症を起こして陰部にトラブルが発生したり、皮膚を守っている常在菌を洗い流してしまい、臭いの原因となる雑菌が繁殖しやすくなります。
そうすると、さらに臭いを悪化させてしまうことになります。
外陰部だけではなく、膣の中にも、膣内の環境を健康に保つ善玉菌が存在していますが、この善玉菌を洗い流してしまうと、雑菌が繁殖しやすくなります。
陰部を洗う場合は、ボディソープは使わずに、デリケートゾーン専用のソープをよく泡立て、前から後ろに向かってやさしく洗うようにしましょう。
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