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セラミド配合の保湿化粧品と効果

更新日:2018/02/19 公開日:2014/04/01

肌の保湿に重要な役割を担っているセラミド。しかし、同じように肌の保湿に大切な成分として「ヒアルロン酸」や「コラーゲン」を目にすることもあります。セラミドの保湿力は、ヒアルロン酸やコラーゲンとどのように違うのでしょうか。また、セラミドを配合した化粧水や美容液を使用した後、保湿力はどれほどの時間、継続が期待できるのでしょうか。まずはセラミドが、どのように肌を保湿しているのかを確認しましょう。

セラミドとは

セラミドは表皮の一番外側にある「角質層」に存在している保湿成分で、細胞と細胞の隙間を埋めている「細胞間脂質」を構成する成分の1つです。

細胞間脂質は、NMF(天然保湿因子)が抱えこんでいる水分をサンドイッチのように挟み込み、水分を逃さないような構造をしています。しかし、セラミドが不足すると、細胞間脂質は十分に水分を保持できなくなり、細胞と細胞の間にも隙間が生まれてしまいます。細胞間の隙間が広がるとそこから水分がどんどん逃げ出して肌の乾燥を招くとともに、肌のバリア機能が低下するため、あらゆる肌トラブルが発生しやすくなるのです。

※セラミドの働きについて詳しくは、『セラミドの皮膚内での役割』をご覧ください。

保湿成分の分類

乾燥肌によいとされる保湿成分については、『乾燥肌の化粧品選び(4)美容液』でも解説していますが、セラミドをはじめとした保湿成分は、以下の3つに分けられます。

  • 水分を層の間にはさみ込むタイプ
  • 水分を抱えこむタイプ
  • 水分を吸着するタイプ

セラミドは、「水分を層の間にはさみ込む」タイプで、角質層でセラミドを主成分とする細胞間脂質が層をつくり、水分をはさみ込むことで水分を保持します。このタイプは、とても強い保湿力を持つのが特徴です。

多くの化粧品に配合されているヒアルロン酸やエラスチン、コラーゲンは、「水分を抱えこむ」タイプに分類されます。角質層で自ら水分を抱えこむことで保湿します。「水分を層の間にはさみ込む」よりも保湿力は弱まります。

「水分を吸着するタイプ」は、角質細胞内にある水分保持成分・NMF(天然保湿因子)が該当します。外気などの水分を吸着することで保湿するタイプです。「水分を抱えこむ」タイプよりもさらに保湿力は落ちます。

セラミドの効果とは

上記で見てきたとおり、セラミドはとても強い保湿力を持っています。では、保湿剤としてのセラミドの保湿力や安全性はどうでしょうか。

保湿力

多くの保湿美容液に含まれている成分のうち、コラーゲンやヒアルロン酸は分子量が大きいことから、皮膚の内部にまで浸透することはできません。

これに対してセラミドは表皮の一番上の層である角質層に存在する保湿成分なので、この層までなら肌に塗っても浸透できる可能性があります。そのためセラミドを配合した化粧水や美容液は、非常に高い保湿効果が期待できるといわれています。

しかも、セラミドが配合された化粧品は、皮膚に塗ってから2~24時間の保湿力が維持されるといわれています。肌にセラミドが十分あり、角質層がしっかりしていれば、砂漠のように湿度が低い環境でも肌は水分を保持できるといわれています。セラミドは強い保湿力と安全性を兼ね備えており、保湿成分として優れた効果があると言えます。

安全性

セラミドはもともと肌の角質層に含まれる成分ですので、敏感肌にも安心な保湿成分です。アトピー性皮膚炎の治療に取り組んでいる臨床医がセラミドに注目しているように、セラミドはとても肌が敏感なアトピー性皮膚炎の方でも使用できるといわれています。

セラミドは細胞間脂質の約50%を占める重要な成分ですが、20歳を過ぎると徐々に減り始めます。セラミドはまた、肌のターンオーバーの過程で生成されますが、加齢や寝不足などによりターンオーバーが乱れるとそれだけセラミドの生成量も減ってしまいます。不足する分は、化粧品でしっかり補うことが大切です。

セラミドで保湿!おすすめ化粧品と効果

セラミドの保湿力が広く知られるようになり、セラミドを配合した化粧品もさまざまなものが開発・市販されるようになってきています。よりよいものを選ぶためのポイントをご紹介します。

化粧品に配合されているセラミドの種類

化粧品に配合されているセラミドには、複数の種類があります。

ヒト型セラミド バイオセラミド。酵母を利用して生成されたもので保湿力が高く、刺激が少ないのが特徴
天然セラミド 馬など動物由来の成分で、保湿力は高いが高価
疑似セラミド 石油原料から化学合成したもの。大量生産が可能で比較的安価
植物性セラミド グルコシルセラミド。米ぬか油、小麦胚芽油などから抽出された植物由来のセラミド
ミルクセラミド 牛乳由来の成分もの

これらのなかでも人の肌の角質層と同じ化学構造を持つのが、ヒト型セラミド(バイオセラミド)です。ヒト型セラミドはさらにセラミド1からセラミド7まで7種類が確認されており、なかでも

  • 高い保湿効果を持ち、肌への影響の大きい「セラミドNSまたはセラミドNG(旧表示名:セラミド2)」
  • 不足すると乾燥肌や敏感肌に傾きやすくなるといわれる「セラミドEOP(セラミド1)」
  • 「セラミドNP(セラミド3)」
  • 「セラミドAP(セラミド6II)」

を選んで補うのがベターとされています。

クリーム

セラミドは油に溶けやすい油溶性の保湿成分です。基礎化粧品のなかでも油溶性成分の配合比率が一番高いクリームでセラミドを補うことは、もっとも理にかなっていると言えるでしょう。

セラミドを配合したクリームを選ぶときは、先にご紹介した「ヒト型セラミド」が配合されているかどうかはもちろんのこと、配合量をきちんとチェックすることも大切です。セラミドそのものは比較的高価なので、プチプラ化粧品など極端に安価な商品にはほんのわずかなセラミドしか含まれていない可能性があります。

また、セラミド以外にもレチノールや油溶性ビタミンC誘導体など、なんらかの保湿成分やエイジングケア成分が入っているものを選ぶのもよいでしょう。

美容液

セラミドは美容液で補うのもおすすめです。美容液の場合、濃度が濃いため、やや少なめの量で効率よくセラミドを補うことができます。

美容液で補う場合も「ヒト型セラミド」が配合されているものを選びましょう。また最近はより粒子が細かくナノ化されたセラミドも開発されています。浸透力を重視したい人はそういう商品を選ぶのもよいでしょう。

また、セラミド単体で配合されている商品のほかに、肌のハリを生み出すヒアルロン酸や、肌老化を防ぐビタミンC誘導体などが一緒に配合されているものを選ぶのもよいでしょう。

※セラミド配合美容液について詳しくは、『セラミド配合美容液の正しい選び方・使い方』をご覧ください。

化粧水

セラミドは油に溶けやすい性質を持っているため、成分の多くが水分で構成されている化粧水と相性がよいとは言えません。配合されていたとしても配合量が極めて少ないか、もしくは界面活性剤が使われていることがあります。

しかし、高い保湿機能を持つ「ヒト型セラミド」配合の化粧水を選んだり、セラミド配合の美容液やクリームとライン使いすることによって、効果的にとり入れることもできるでしょう。

※セラミド配合化粧水について詳しくは、『セラミド配合化粧水の正しい選び方・使い方』をご覧ください。

まとめ

セラミドを配合した保湿化粧品の効果や選び方についてご紹介しました。セラミドは、角質層の細胞と細胞の間に存在し、肌の保湿やバリア機能を高める役割があります。20歳を過ぎると次第に減少していく成分なので、油溶性の基礎化粧品などで補いましょう。また化粧品を選ぶときは、保湿効果が高く刺激の少ない「ヒト型セラミド」が配合されている商品がおすすめです。

最後に、セラミドを減らさない生活習慣のポイントについてご紹介します。

  • ゴシゴシ肌を刺激するような洗顔は避け、洗顔後はすぐに保湿する
  • 熱いお湯での入浴や長時間の入浴は避ける
  • 質のよい睡眠を心がけ、肌のターンオーバーを整える
  • 栄養バランスが取れた食事を1日3食きちんと取る

このほかにも、紫外線対策や禁煙などが美肌づくりには大切です。セラミド配合化粧品の使用と合わせて、うるおいのある若々しい肌を目指しましょう。

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