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丹毒とは?髄膜炎や腎炎などの合併症につながることも

更新日:2017/10/16 公開日:2014/05/14

細菌性疾患

顔や手足に赤い腫れができて高熱も出た。そのようなときは丹毒(たんどく)という病気の可能性があります。髄膜炎や腎炎などにもつながることもあります。ドクター監修のもと、丹毒の原因や症状、治療法について詳しく解説します。

丹毒とは?

丹毒(たんどく)という病気は、顔や手足の皮膚が赤く腫れあがってくる感染症の一種です。主に「化膿レンサ球菌」と呼ばれる細菌によって引き起こされ、乳幼児や高齢者に多いのが特徴です[1]。

丹毒の原因

丹毒は、主に化膿レンサ球菌が原因で起こります。原因菌は、外傷や虫刺されなどで傷を負った皮膚の表面から真皮の中に侵入します。手術の後、皮膚の潰瘍からも菌が侵入することがあります[2]。菌が皮膚の下部に侵入し炎症反応を起こすことで、症状が現れます。

丹毒の症状

丹毒は急激に発症するのが特徴です。突然高熱や悪寒、全身の倦怠感をともない、皮膚に赤い腫れがあらわれ、急速に周囲に広がっていきます。その腫れにはハッキリとした境目が見られ、鮮やかな光沢があります。患部は熱を持っており、触ると強い痛みを感じます。2、3日目で水ぶくれになるケースもあります。

特に発症しやすいのは頬や耳、目の周り、手足です。周囲のリンパ節が腫れて痛みを感じることがほとんどです。適切に治療を行えば、およそ7日間で表皮がはがれて改善します。数年後に同じ場所に再発する習慣性丹毒も珍しくありません。

まれに細菌が血液中に出た場合には、敗血症と呼ばれる状態に進むこともあります。脳神経や腎臓に影響が及んだ場合には、髄膜炎や腎炎につながることもあります[1][2]。

丹毒の治療法

丹毒の治療は薬物療法です。化膿レンサ球菌が主な原因なので、基本的にペニシリン系の抗菌薬を内服します。注射の場合もあります。また再発の可能性や合併症の恐れもあるので改善後も10日程度、内服薬を継続して使用します。症状が現れている部分を安静にして冷湿布で冷やすこともあります。

ペニシリン系の抗菌薬にアレルギーがある場合などには、セファロスポリン系の抗菌薬が使われます[1]。

丹毒そのものは、1週間程度で改善する場合が多いですが、まれに合併症として敗血症につながる場合があります。けがをきっかけに、皮膚が赤く腫れてきたときなどには、ドクターへの相談も考えるとよいでしょう。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 855, 997, 1801-1803
  2. [2]MedlinePlus. "Erysipelas" NIH. https://medlineplus.gov/ency/article/000618.htm (参照2017-10-10)

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