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「帯状疱疹」の症状と注意点

更新日:2017/03/23 公開日:2014/04/30

ウイルス性疾患

帯状疱疹は身体の片側に強い痛みが起こり、患部に帯状の赤みや発疹、水ぶくれが生じる皮膚の病気です。ほとんどは50歳以上の高齢者に発症する病気です。帯状疱疹は早期治療をすれば炎症や水ぶくれ、痛みが悪化することを防げますが、時に顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)という合併症を起こす原因となります。ここでは帯状疱疹の特徴や原因と、併発する顔面麻痺について詳しく解説します。

帯状疱疹

帯状疱疹とは?

まずは帯状疱疹について理解しましょう。身体の片側に強い痛みを覚え、痛みがある部分に帯状の赤みやぶつぶつ、水ぶくれが認められます。帯状疱疹の発症は特に高齢者に多く、約7割が50歳以上の方です。

原因は帯状疱疹ウイルスで、子どもの頃に発症することの多い「水疱瘡(みずぼうそう)」を引き起こすものです。水疱瘡が子どもの頃に治ってもウィルスは体内に潜んでおり、加齢や過労、病気などで免疫力が低下すると再び活動を始めます。

活動が始まると神経と皮膚を刺激して帯状疱疹が発症します。ウイルスに初めて感染した時には水疱瘡として発症しますが、潜んでいたウィルスが再度活動を始めた場合は水疱瘡でなく帯状疱疹として症状を現します。

帯状疱疹ウィルスが顔面麻痺の原因に?

帯状疱疹は早く治療をすれば皮膚の痛みや炎症を悪化することを防げる病気です。少しでも帯状疱疹を疑う症状がでたら我慢してはいけません。すぐにクリニックで診察を受け、ドクターの指示に従い治療を進めましょう。

しかし免疫力が低下し、ウィルスが活発になってしまうと様々な合併症を引き起こす原因となります。髄膜炎、脳炎、目の合併症などがありますが、そのなかでもとりわけ怖いのが顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)でしょう。

耳介の周囲や外耳道の帯状疱疹と顔面麻痺、難聴、耳鳴りや後頭部の痛みが認められる時、それはラムゼイハント症候群である可能性があります。

顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)の原因と症状

顔面麻痺の主な症状は顔の片側が麻痺して動かなくなるというものですが、ラムゼイハント症候群は一般的な顔面麻痺と異なり、完治率は60%と低く、また後遺症も残りやすい疾患です。

帯状疱疹ウィルスが顔面神経や蝸牛神経、前庭神経に感染し、それが広がることで顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)を発症します。耳のまわりや入り口に赤い水疱が出てきて、痛みや鈍い頭痛を伴います。

また症状が進行すると顔面神経が炎症を起こし、目や口の開閉すら困難になります。これを末梢性顔面神経麻痺と言います。さらに進行すると、聴覚を司る蝸牛神経と平衡神経を司る前庭神経にまで感染し、炎症を起します。すると強い耳鳴りやめまい、難聴といった症状が現れます。重症化すれば、別の神経にも感染し顔面痛や強い頭痛を伴います。

顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)の治療

残念ながら顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)の特効薬はありません。手術で治療することもできますが後遺症を引き起こすことがあり、非常に高いリスクがあります。そのためドクターは抗ウィルス剤や副腎皮質ステロイドの点滴、血流をコントロールする注射を多く用います。それでも改善が見られなければビタミン剤や血流改善剤を処方します。

顔面麻痺(ラムゼイハント症候群)の回復境界線は約10か月とされています。できることなら麻痺症状を感じたら早期に治療をすることが大切です。

また原因である帯状疱疹ウイルスを活性化させないためにも、ストレスを溜め込まず規則正しい食生活に気を配り免疫力を低下させないことが最も重要です。

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