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肛囲溶連菌性皮膚炎の症状と治療法

更新日:2017/10/27 公開日:2014/05/14

細菌性疾患

肛囲溶連菌性皮膚炎は、肛門のまわりに生じる皮膚炎です。肛門を中心にかゆみや痛みをともなう炎症が起こります。小児に多いのが特徴です。ここでは肛囲溶連菌性皮膚炎の症状や原因、治療法について、ドクター監修のもと詳しく解説します。

肛囲溶連菌性皮膚炎とは?

溶連菌は溶血性レンサ球菌の略称です。しばしば急性咽頭炎を発症させ、のどの痛み、のどの赤み、発熱、発疹などのつらい症状を引き起こします。また、「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん:"とびひ"とも呼ばれます)」も発症させ、膿(うみ)をともなうかさぶたなどを生じさせます。

溶連菌による皮膚疾患の一つが「肛囲溶連菌性皮膚炎(こういようれんきんせいひふえん)」です。日本では1990年代から報告されるようになっています。肛囲溶連菌性皮膚炎はその名の通り、溶連菌が引き起こす肛門周辺に生じる皮膚炎です。肛門を中心として赤みがかった水ぶくれができます[1][2][3]。かゆみや痛みがあり、排便の際に痛みます。

肛囲溶連菌性皮膚炎の検査・診断

乳幼児が肛囲溶連菌性皮膚炎を起こした場合は、カンジダというカビの一種が繁殖して生じる皮膚カンジダ症や、おむつを当てている場所に発症するおむつかぶれなどと間違われることがあります[1]。

そのため、肛囲溶連菌性皮膚炎が疑われる場合、肛門の付着物を培養検査に出して、溶血性レンサ球菌を検出することで診断が確定します。溶血性レンサ球菌の迅速診断キットを使うと、より早期に診断が可能となります[3]。

肛囲溶連菌性皮膚炎の治療

肛囲溶連菌性皮膚炎はペニシリン系もしくはセフェム系の抗生物質の内服によって治療を進めていきます。溶連菌感染症では、ペニシリン系の抗菌薬については10日以上、セフェム系の抗菌薬については5日間以上にわたって内服します[1]。

参考文献

  1. [1]デニス・L・カスパーほか編. ハリソン内科学 第5版. メディカル・サイエンス・インターナショナル 2016; 992-998
  2. [2]小野友道ほか. Perianal Streptococcal Dermatitis(肛囲溶連菌性皮膚炎). 西日本皮膚科 1998: 60 (6); 784-787
  3. [3]DermNet NZ. "Perianal streptococcal dermatitis" New Zealand Dermatological Society https://www.dermnetnz.org/topics/perianal-streptococcal-dermatitis/ (参照2017-10-19)

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