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プールに要注意!「とびひ」(伝染性膿痂疹)の原因と治療法

更新日:2016/12/09 公開日:2014/05/14

細菌性疾患

伝染性膿痂疹(のうかしん)は通称「とびひ」と呼ばれ、菌が火事の飛び火のように広がる皮膚の病気です。口の周りにブツブツが生じたり、かゆみがある水ぶくれが手足に生じたり、かいていたら水ぶくれが広がったなどの症状がある場合は伝染性膿痂疹かもしれません。ここでは伝染性膿痂疹について詳しく解説します。

伝染性膿痂疹

伝染性膿痂疹とは?

伝染性膿痂疹(のうかしん)は主に夏に発症する細菌感染症で、乳幼児や小児などの子ども病気です。とびひと呼ばれるだけあり、接触して感染することで細菌が拡散していきます。

伝染性膿痂疹には強い伝染性があり、プールや幼稚園、保育園などの施設で感染することが多いです。就学児や成人でも稀に発症します。

伝染性膿痂疹の症状

伝染性膿痂疹は、胴体や手足に水ぶくれができるのが体表的な症状です。水ぶくれは浅くて透明でかゆみを伴います。また黄色の浸出液も出てきます。しかし水ぶくれは湿疹や他の病気でも生じるので、判断を誤ってしまう場合があります。

発症する部位は虫刺されや擦り傷などの小さな傷からで、水ぶくれができ次第に赤い斑点を生じます。水ぶくれは簡単に破れてしまうので、菌が身体のあらゆるところに伝染します。特にかゆみを我慢できずに引っ掻くと、他の部位に飛び火して感染が広がります。

伝染性膿痂疹の原因

伝染性膿痂疹は、主に黄色ブドウ球菌と化膿レンサ球菌の2種類の細菌が皮膚に感染することで発症します。

黄色ブドウ球菌は健康な方の皮膚に存在している常在菌で、特にアトピー性皮膚炎の方には多く常在しています。この黄色ブドウ球菌が、小さな傷から体内に侵入し感染して発症します。

また化膿レンサ球菌も、人間の皮膚やのどに存在している常在菌です。しかしながら人食いバクテリアと呼ばれることもあり、多くの脅威を持っている細菌でもあります。それが傷から侵入して感染し発症します。

伝染性膿痂疹の治療

治療の方法は、症状に対しての処置と原因を取り除く処置を併行して行います。症状に対しての処置は、抗ヒスタミン薬などを使用してかゆみや炎症を抑制します。さらに伝染しないように、水ぶくれを保護する処置も行います。原因を取り除く処置は、主に抗生物質を使用して菌を死滅させます。

多くの場合は抗生物質で症状は改善しますが、抗生物質に耐性を持った細菌がある場合があり薬が効かないケースもあります。

伝染性膿痂疹は清潔にすることが最も重要です。また乾燥も大敵なので、清潔に洗った後はしっかり保湿することも大切です。抗生物質が効かない場合でも、清潔を保つことで症状が改善するケースもあります。

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