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プールで感染?水いぼ(伝染性軟属腫)ウイルスに注意!

更新日:2017/10/26 公開日:2014/04/30

ウイルス性疾患

伝染性軟属腫、いわゆる「水いぼ」は特に皮膚バリア・機能に障害があるアトピー性皮膚炎の小児によく発症する病気です。ドクター監修のもと、伝染性軟属腫について詳しく解説します。

伝染性軟属腫

伝染性軟属腫とは

「伝染性軟属腫(でんせんせいなんぞくしゅ)」とは別名「水いぼ」と呼ばれ、小児に多く発症する病気です。プールでの感染が多く、特にアトピー性皮膚炎の小児には注意が必要です。また性感染症のひとつとして、成人男性器に感染することがあります[1]。

伝染性軟属腫の原因

ポックスウイルス科モルシポックスウイルス属の、伝染性軟属腫ウイルスが原因となります。感染経路はほとんどが接触感染で、皮膚に小さな傷があるときにウイルスが身体に入り込んで皮膚の角化細胞に感染します。アトピー性皮膚炎の小児が発症しやすいのはこのためです[1][2]。

角化細胞は、感染すると大きく膨張すると同時に分裂する速さが増して、みずいぼの芯の部分を形成します。これがいぼとなって症状をあらわします。感染してから短くて2週間、長いと6ヶ月の潜伏期間を経て発症します[1][2]。

伝染性軟属腫の症状

多くの場合小児の手足や胴体に、1mmから6mmのいぼが生じます[1][2]。いぼの特徴は、表面に光沢があり、しだいに数が増加していくところです。肌が接触すると感染するので、プールで子ども同士が触れ合う部位に発症します。さらに、いぼを手で触って他の部位に触れたり引っ掻いたりすることで、感染が広がっていきます。

伝染性軟属腫は放置していると、どんどん広がって皮膚の表面にいぼが増加します。また、そのひとつひとつも拡大していきます。しかし、多くの場合はウイルスに対する免疫ができるので、自然に消えてしまいます。ほとんどの場合、半年から1年でいぼが消えていくようですが、一部のケースでは最大2年程度まで残るものもあります[1]。

患者が触れた物を通して感染することもあるので、プールでは、ビート板などの共有は避けると良いでしょう[1][2]。また、アトピー性皮膚炎など、皮膚の弱い小児は治癒するまで長期間かかる傾向があり、湿疹化してかゆみをともなうことがあります[1]。この場合は、クリニックでの治療が必要です。

伝染性軟属腫(みずいぼ)の治療

伝染性軟属腫のウイルスに対する薬はありません。ほとんどの場合、自然治癒していくので特別な治療は必要ありません。しかし、いぼの数が多かったり、範囲が広かったりすると治癒するのに時間を要するので適切な治療が必要になります。

治療方法は、ピンセットでいぼをひとつひとつ摘み取っていきます。また液体窒素で凍結させる療法や、腐食剤で取り除く療法があります。いずれもクリニックを受診し、自然治癒に任せるのか、いずれかの療法を用いるのかをドクターと相談しながら判断していきましょう[1][2]。

おことわり

参考文献

  1. [1]DermNet NZ. “Molluscum contagiosum.” New Zealand Dermatological Society https://www.dermnetnz.org/topics/molluscum-contagiosum(参照2017-10-16)
  2. [2]厚生労働省. 2012年改訂版保育所における感染症対策ガイドライン 厚生労働省. 2012年. http://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/hoiku02.pdf(参照2017-10-16)

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