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セラミドサプリのアトピーへの効果と副作用

更新日:2018/10/30 公開日:2014/05/01

サプリメントでセラミドを摂取して美肌効果を狙うというのは、よく行われていることです。肌に直接つけるセラミド化粧水で保湿するだけでなく、セラミドを含むサプリメントを摂取することが肌の保水力をアップさせるといわれています。果たして、このセラミドサプリによるアトピーへの効果はどれほど期待できるのでしょうか。

セラミドサプリとは

皮膚の角層で外的刺激から体を守り、肌の水分保持をしてくれる角質細胞間脂質。その主成分である脂質が「セラミド」です。特に乾燥肌などの肌トラブルに見舞われている場合には、セラミドを配合した化粧品で保湿ケアを行うことも重要です。 一方、セラミドのサプリメントは経口摂取によって、体の内側から肌をバックアップすることが狙いとされています。サプリメントに使われるセラミドは、こんにゃくやお米などから抽出される植物型セラミドが多いようです。

食材に含まれるセラミド量と摂取の目安量

植物性セラミドは、以下のような食べ物に多く含まれていると考えられます。

  • こんにゃく
  • ワカメ
  • ひじき
  • 黒豆
  • 小豆
  • 大豆
  • お米(米ぬか)
  • 小麦(小麦胚芽)

1日あたりに摂取が望ましいとされるセラミドの量は、約600μg(マイクログラム)といわれていますが、この見解は一部の研究によるもので明確な基準ではありません。また、白米であればお茶碗25杯、玄米10杯、パスタ3皿相当にもなる量のため、摂取量の点で見ればセラミドを高濃度配合したサプリメントで摂るのが望ましいと言えるでしょう。

経口摂取によるセラミドの効果は研究段階

経口摂取したセラミドが皮膚にどのような働きを及ぼすのかはまだ未解明のことが多く、今後の研究が待たれるところであります。

さまざまな研究のうちの1つとしてご紹介しますが、植物由来のセラミドを使用したサプリメントを毎日0.6g、4週間摂取した後、皮膚の水分蒸発量が減少し皮膚の保湿性が向上したという結果が報告されています(坪井誠 FOOD STYLE 21,10,2006)。

セラミドサプリのアトピー肌への効果

通常であれば角質層に存在する細胞間脂質の約50%を占めているセラミドですが、近年の研究により、アトピー性皮膚炎の人の肌はセラミドが不足していることがわかってきました。セラミド不足により角質層が隙間だらけで肌のバリア機能が働かず、外部からの刺激や細菌による影響を受けやすくなっているのがアトピー肌の特徴です。

アトピー性皮膚炎の治療においては薬物療法とともに、アレルゲンなど悪化要因の発見と対策、スキンケアや規則正しい生活、ストレス解消などが必要とされています。食事面ではアレルギーとなる食材を避け、栄養バランスがとれた食事を心がけることが最優先です。セラミドを含む食事やサプリメントは、その一環として活用してみるのも良いでしょう。ただし、はっきりとした効果が得られるというものではありません。

セラミドは飲むのと塗るのとではどちらがよい?

ここまでセラミドの経口摂取について書いてきましたが、実際に「飲む」のと「塗る」のとではどちらがよいのでしょうか?もともと、セラミドは皮膚の表皮の1番外側にある角質層に存在するもので、化粧品を塗れば浸透させることができる範囲内にあります。つまり、化粧品の手の届く範囲にあるのがセラミドなのです。

よってサプリメントでセラミドを摂取して皮膚に到達するまで待つというより、肌に直接塗った方が効率的です。

セラミドサプリに副作用はある?

厚生労働省が発表している「日本人の食事摂取基準」には、セラミドの推奨摂取量についての記載はありません。だからと言って過剰に摂取してもよいということではありませんが、もともと人間の肌に存在する成分ですので比較的安全性の高い成分であると言えるでしょう。

サプリメントであれば、メーカーが推奨する用法や用量、飲むタイミングを守ることで安全に飲用することが可能です。

まとめ

セラミドをサプリメントで経口摂取する際のアトピーへの効果、摂取量の目安や副作用などについてご紹介しました。セラミドサプリはセラミドを高濃度で配合しており、ドラッグストアなどで手軽に購入できるため、乾燥肌や肌荒れに悩んでいる人は普段のケアとして試すことができます。しかし、経口摂取によるアトピーへの効果については、研究段階ではっきりとした効果が得られるものではありません。

角質層に水分を保持し、肌のバリア機能を高める役割を果たしているセラミドは、化粧品で肌に直接塗るのがもっとも効率のよい補い方です。

セラミド配合のスキンケアについて詳しく知りたい方は、『セラミド配合化粧水の正しい選び方・使い方』『セラミド配合美容液の正しい選び方・使い方』をご覧ください。また、セラミドが皮膚内でどんな役割を果たしているのかについての詳細は、『セラミドの皮膚内での役割』でご紹介しています。

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