ヒアルロン酸とコラーゲンは、その保湿力から化粧品の成分として、よく配合されていますが、一緒に配合されていることも多いため、それぞれどのように違いがあるのかわかりにくいものです。ただ、両方とも身体を構成する要素して大切な役割を果たしています。まずは人の身体におけるヒアルロン酸とコラーゲンの働きを見ていきましょう。
ヒアルロン酸とコラーゲン、役割と違い
ヒアルロン酸とコラーゲンの違いを知るために、まず共通点を挙げてみましょう。それは、どちらも軟骨に存在していることです。軟骨には関節にかかる過重に耐えるためのクッションが必要です。このクッションの役割を担うのが、コラーゲンやプロテオグリカンという成分なのです。
また、皮膚においては、ヒアルロン酸とコラーゲンは真皮に存在しています。真皮は表皮の内側にあって、皮膚組織の中で一番厚い部分です。その重量の70%を占めているのが「コラーゲン線維」です。約0.02mm~0.1mmのコラーゲン線維が網の目状に張りめぐらされている隙間を、ヒアルロン酸などの基質が水分を抱えながら埋めています。
このコラーゲン線維やエラスチンがピンとはっている状態で、十分に水分を含んだヒアルロン酸がその間を埋めている時は、肌はハリと弾力を保っており、すこやかで乾燥しにくい表皮を作ることができます。
化粧品におけるヒアルロン酸とコラーゲン
どちらも、もともと真皮に存在しているものなのですが、肌の表面から塗ったとしても真皮まで届くという訳ではありません。
ただ、それぞれに肌になじみやすいように低分子化されたものもあります。そういった肌になじみやすいものを使用すれば、角質内にとどまり、水分を保持しつつ、水分の蒸散を防ぐ働きをしてくれますので、湿度が下がった環境においても、しっかりと水分を抱え込んだままキープしてくれます。
顔に使用するアイテム以外にも、ボディクリームやハンドクリームにもよく配合されています。
ヒアルロン酸もコラーゲンもその保湿力はお墨付きなので、うまく使うことで乾燥から肌を守りましょう。
ヒアルロン酸の生成メカニズムについて知りたい方は、「ヒアルロン酸の皮膚内での働きと生成のメカニズム」をご覧ください。また、その他に高い水分保持機能を持つセラミドについては、「セラミドの皮膚内での役割」でご紹介しています。
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