マッサージに次いで自宅でできる陥没乳頭(乳首)のケアは、乳頭吸引器をはじめとする矯正グッズやサポートグッズなどを使用することです。どのような種類のものがあるのでしょうか?
陥没乳頭ケアグッズの種類
陥没乳首を自宅でケアする方法として、マッサージがあります。マッサージだけで改善しない場合、乳首吸引器などのグッズを併用するのも一助となります。さまざまなグッズがありますので、代表的なものをご紹介します。
乳頭吸引器
ポンプや注射器を使って吸引し入りこんでいる乳首を外に露出させ、クセをつけることで矯正を行うグッズです。マッサージや授乳時に指先で乳首を出せない場合などにも使えます。強く吸引すると痛みや傷の原因になることもありますので、力加減に注意してください。
ブレストシールド
乳輪に一定の軽い圧力を加えることで乳首を引き出します。ブラジャーの内側に挟んで装着することで、乳首の位置を固定させて矯正するグッズです。長時間に渡り乳房に密着させるため、肌質によってはかゆみやかぶれが起きることもあります。
乳頭保護器
本来は乳首が傷ついたときに使うカバーですが、陥没乳頭の方が赤ちゃんに乳首を吸わせる目的として活用しているケースがあります。乳首が出ないときの代用品として保護器を使い、乳首が顔を出したら直接吸わせる、このように使い分けることで赤ちゃんが違和感なく上手に吸えるようになるというメリットがあります。
さらに、赤ちゃんに吸わせれば吸わせるほど赤ちゃんにとって母乳が飲みやすい乳首になっていくこともありますので、そのような観点からも有用なグッズといえます。しかし、嫌がる赤ちゃんや上手に吸えない赤ちゃんももちろんいます。ご自分の赤ちゃんに合わないと感じた場合には違う方法を検討しましょう。
※陥没乳頭を緩和させるマッサージの方法については、『注意点は?陥没乳頭(乳首)の正しい治し方』で解説しています。上記のグッズと併用して行ってみましょう。
陥没乳頭ケアグッズに関する疑問
何を買っていいかわからないときは?
陥没乳頭の治療を費用面で考えると、手術より乳頭吸引器のほうが、ハードルが低いでしょう。気になるアイテムがあったときは、まずは試してみるといったことも一策です。
装着期間の目安は?
実際の効果は一番気になるところですが、症状や体質によって効果が異なるため一概には言えません。効果があるかどうかの目安として、半年ほど装着しても元に戻る場合には断念した方がよいと思われます。
注意点は?
肌や身体だけでなく、これらのグッズを使う時も清潔な状態を保ってください。肌に密着させるものだからこそ、使用後のメンテナンスや保存状態などにも気をつかうようにしましょう。
症状が重い場合は医師に相談しましょう
乳頭を指でつまみ出すこともできないほどである場合、将来の出産予定を考慮しながら手術を検討するのも手です。一般的な手術であれば傷跡はほとんど目立たず、授乳が困難であるケースには保険が適用されることもあります。
ただし、症状の違いで手術の方法は異なります。医師にご自身の抱える不安を相談し、きちんと話し合ったうえで適切な治療を受けましょう。
手術について、詳しくは『陥没乳頭(乳首)のクリニックでの治療方法』で解説しています。
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