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ストレスが原因で発生・悪化したニキビの治し方

更新日:2017.08.21
公開日:2014.05.13
ドクター画像
この記事の監修者
マグノリア皮膚科クリニック 院長 池上彩子

強いストレスや慢性的なストレスを受けると、コルチゾールの増加により男性ホルモンの分泌が促進され、ニキビが増加するケースがあります。ドクター監修のもと、ストレスホルモンや男性ホルモンが及ぼすニキビへの影響を解説します。

ストレスは、心身ともにさまざまな不調をもたらします。ニキビも、ストレスが原因で発生したり、悪化したりしている人も少なくありません。ここでは、ストレスによりホルモンバランスが崩れ、ニキビができるメカニズムについて見てみましょう。

ストレスがニキビの発生や悪化の原因となることも

ストレスを受けると、心身が緊張した状態になります。すると自律神経は、緊張状態をつかさどる交感神経が副交感神経よりも優位な状態になります。交感神経は男性ホルモンの分泌を促進する作用があるため、その状態が続くと男性ホルモンの量が増えていきます。

男性ホルモンは皮脂分泌を増やし角質を厚くするため、毛穴がつまりやすくなり、ニキビの発生や悪化を引き起こすと考えられています。ストレスが続いたり、蓄積したりしていくと、それにともないニキビの悪化が進む可能性があります。

ニキビがストレスで悪化する仕組み:ストレスホルモンの分泌

人間の身体がストレスを感じると、それに対抗するための「ストレスホルモン」を分泌します。ストレスによる不調を撃退するために必要な働きですが、これがニキビの原因になる場合があります。

ストレスホルモンとは?

ストレスホルモンとは、ストレスに対抗するために分泌されるホルモンです。ストレスを感じたときに、視床下部からの命令で副腎皮質から分泌されるコルチゾールやアドレナリンがあります。

コルチゾールの副作用

コルチゾールは、ストレスに対抗するために必要なホルモンですが、男性ホルモンを刺激する作用もあります。コルチゾールやアドレナリンの分泌が増えることで、副腎皮質から分泌されるアンドロゲンや、精巣や卵巣から分泌されるテストステロンなどの男性ホルモンの分泌量も増えます。

さらに、テストステロンは、皮脂腺の細胞内に入るとジヒドロテストステロンという物質に変化します。ジヒドロテストステロンは、テストステロンの10倍以上の活性を持つため、皮脂分泌も急激に増加していきます。

ストレスを原因としたホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスをつかさどるのは脳の視床下部です。視床下部は、強いストレスを受け続けると、うまくコントロールができなくなりホルモン分泌の命令が乱れます。その結果、コルチゾールや男性ホルモンの過剰分泌が起きて、ホルモンバランスが崩れてしまいます。

また、視床下部は自律神経のコントロールも行っていますが、ストレスはその働きにも影響します。自律神経が正常に働かなくなると、肌だけではなく心身ともにさまざまな不調が現れます。

治りにくいニキビはストレスが原因かも

長期間のストレスや強いストレスによってホルモンバランスが崩れると、男性ホルモンの働きにより皮脂分泌が盛んになることでニキビができやすくなります。これは男性だけでなく女性にも起こる現象です。あごや口のまわり(ヒゲが生える部位)には皮脂腺が多いため毛穴がつまりやすく、その結果ニキビができやすくなります。

女性のなかでアゴ周辺に長期間治らないニキビがある人や、生理の際にニキビができるという人は、ストレスによりホルモンバランスが崩れている可能性があるかもしれません。男性でも、口やあご周りに治りにくいニキビがある人は、ストレスが原因のニキビの可能性があります。ストレッチやマッサージ、ジョギングやヨガなどの適度な運動を心がけ、音楽やショッピングなど自分なりの気分転換を見つけるようにしてください。また、専門医を受診することも、症状を長引かせないために重要な対策となります。悩みを抱えこまずに、早めに病院に行くようにしましょう。

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