夏になるとやはり気になる身体の臭い。男女を問わず多くの方が悩んでいます。
実は、体臭の予防と改善に、誰もが毎日使っている”石鹸”の選び方と使い方が重要になってくるのです。そのポイントをおさえるだけで、体臭予防と改善につながります。体臭に効果的な石鹸の正しい選び方、使い方をご紹介します。
固形石鹸とボディソープって何が違うの?
ボディーソープは、固形石鹸を溶かしたものだと思っている方がいますが、ボディソープの主成分は脂肪カリウム。一方、固形石鹸の主成分は脂肪酸ナトリウムであり、成分は全く違います。薬用石鹸などは、種類によって含まれる成分が違ってきます。では、沢山の種類の中から、一体どのように石鹸を選んだら良いのでしょうか。
配合成分をチェック!石鹸選びのポイント
(1)消臭・殺菌作用のある薬用成分
薬用成分イソプロピルフェノールは、薬用石鹸に1%程度含まれている成分です。殺菌効果があり、臭いの元となる皮膚の菌を抑制してくれるので、臭いが抑えられます。1%と聞くと少なく感じるかもしれませんが、皮膚に居る菌類のバランスを保ちつつ、菌の数を抑制させる石鹸の働きとしては、ちょうど良い量なのです。
(2)体臭の予防&改善に役立つ成分
薬用成分以外にも、以下のような成分が役立ちます。これらが含まれる石鹸を選ぶとより効果的です。
- 柿渋……柿の皮を発酵させたもの。古くから殺菌効果があるといわれていて、体臭予防に効果的です。
- ミョウバン……古代ローマ人が制汗剤として使用していたと言われる塩。水に溶けると酸性になり、臭いの原因のひとつであるアンモニアのアルカリ性と中和するので、消臭効果があります。
- 緑茶エキス……カテキンやフラボノイド等のポリフェノールが、体臭の原因成分の酸化をコントロールしてくれます。さらに、緑茶には抗菌、抗酸化作用もあるので、臭いの元である雑菌の繁殖も抑えられます。
石鹸の使いすぎには注意
石鹸を過剰に使用すると、皮膚を守っているブドウ球菌等の善玉菌が減ってしまい、臭いの原因となる悪玉菌が増殖してしまいます。同じように、石鹸に体臭の予防&改善に効果的な成分が多く含まれていれば、その分効果的かというと、そういう訳ではありません。
石鹸の正しい使い方
汗をかき、蒸れることで雑菌が繁殖し、臭いを放ちやすくなる箇所が身体にはいくつかあります。主に身体のTゾーンと言われる胸元&背中・ワキの下・足の裏などです。そのため、身体を洗う時には、皮脂の分泌が多く、汗をかきやすいこれらの部位を中心に洗います。このとき、石鹸をしっかりと泡立て、素手や綿のタオルなどで、優しく洗い流しましょう。これで皮膚常在菌を守りつつ、臭いの原因を洗い流すことが出来ます。
逆にデリケートゾーンは非常に繊細なので、外陰部などはぬるま湯でサッと流すくらいでよいでしょう。石鹸を使用したい時は、デリケートゾーン専用のものを使用しましょう。
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