馬プラセンタが注目されるようになったワケ
人のプラセンタは医療機関でしか使うことができず、市販の化粧品では豚・馬のプラセンタが多く使われています。以前は牛のプラセンタも多く見られましたが、狂牛病の流行以来、使われていません。
多く使われているのは豚プラセンタですが、豚は大量飼育による病原体の感染を防ぐため、ワクチンや薬剤を投与されている場合もあります。さらに、プラセンタの製造工程において念入りに殺菌処理が行われるほど成分が失われていきます。(徹底した管理下で衛生的に飼育され、殺菌処理などの工程を少なくすることで高品質を保つ商品もありますから一概にはいえません)
そこで新たに注目され始めたのが馬のプラセンタです。
馬は奇蹄類(きているい)のため、狂牛病や口蹄疫(こうていえき)といった病気を発症しません。また豚に比べると寄生虫の心配が少なく、特に最高品質とされる国産サラブレッドのプラセンタは、徹底した管理下で育てられ、血統もしっかりしているため安全性が高いといえるでしょう。ただし頭数が少なく胎盤は希少なため、金額も高めとなります。
雄大な自然のなかで放牧飼育された馬のプラセンタにこだわるメーカーもあります。国産のほか、キルギス共和国産(キルギス農水省が支援する広大な放牧場で、抗生物質を一切投与されずに育てられた馬)、アルゼンチン産(個体識別番号付きで出生記録までさかのぼれる安全性の高さが特徴)、ニュージーランド産(汚染の少ない広大な自然の中で飼育された馬)などもあります。
いずれも飼育から加工・製造・流通までの過程を追跡できるよう明確にされているなど、安全を考慮されたものが多くなっています。
馬プラセンタ美容液の特徴と効果
馬は豚に比べて病気にかかりにくく、薬物を投与される機会も少ないことから、胎盤エキス抽出時に豚よりも殺菌処理の過程を減らすことができます。そのため、より多くの有効成分を含む濃度の高いプラセンタを抽出することができるのです。
また、豚は1回の出産で10匹程度の子を出産するのに対し、馬は単頭出産のため胎盤の損傷が少なく、栄養も多く含まれているとされています。実際に、豚プラセンタに比べて、わずかな差ではありますが、アミノ酸含有量が多いことが分かっています。
アミノ酸は、表皮の角質細胞の中にあるNMF(天然保湿成分)の主成分です。プラセンタにはそのほか、ビタミンやミネラル、酵素、核酸、活性ペプチド、ヒアルロン酸、細胞を増殖させる成長因子などの美容成分が、豊富に含まれています。
これらの有効成分をできるだけ生かした状態で抽出し、水などで薄めずに高濃度の原液として使用された馬プラセンタ美容液は、角質層に浸透して保湿力やお肌のバリア機能を高め、小ジワや肌荒れを改善する効果が期待できます。
さらに表皮の基底層まで浸透した成長因子が細胞分裂を促進し、ターンオーバーを整えてシミやくすみを防いでくれます。ただし到達する事は困難かもしれません。
また、ビタミンやミネラル、酵素などが持つ抗酸化力によって、老化の原因となる「活性酸素」を除去し、お肌の若返りをはかることもできます。
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