おりものに血が混じる原因とは
人間の身体は、なんらかの不調を抱えているとき、それを伝えるためにSOSサインを出します。分泌物や排泄物に血が混ざるというケースもそのひとつです。
おりものの場合も、血が混ざっているときには重大なサインである可能性があります。正常時のおりものは透明か乳白色をしています。おりものに血が混ざった場合、ピンク色や茶褐色となって出てきます。
※茶色いおりものの原因などについて詳しくは、『異常?正常?「茶色のおりもの」の原因とは?』をご参照ください。
※ピンク色のおりものの原因などについて詳しくは、『ピンク色のおりものの原因とは?』をご参照ください。
おりものの色が茶色やピンク色で考えられる病気とは
おりものに血が混ざると、色はピンク色や茶色となります。重要なのは、その出血が正常な範囲内のものなのか、それとも病気によるものなのかという点です。血が混ざる要因はさまざまあり、健康上の心配がいらないケースもあるにはありますが、重大な病気が隠されているという場合もあります。
おりものに混ざる血が不正出血であれば要注意
血が混ざったおりものの要因のひとつとして考えられるのが、不正出血です。不正出血とは、周期的な生理時以外の時に性器から出血することをいいます。ホルモンバランスの乱れや性交時に膣の一部に傷がついてしまい出血することもありますが、なかには、なんらかの病気によって起こる不正出血もあります。
20~30代女性に多いといわれる子宮頸がん
不正出血が起こる病気として有名なもののひとつに、子宮頸がんがあります。子宮頸がんは、近年20代後半~30代といった若い年齢層で増加傾向にあります。早期に発見できれば比較的、治療しやすいがんですが、進行すると治療が難しくなります。
出血の他に腹痛などを感じるクラミジア性子宮頸管炎
他の可能性として、クラミジア性子宮頚管炎もあげられます。これはクラミジアが子宮頚部に感染し炎症を起こすもので、不正出血の他、腹痛や性交時の痛みを感じる場合もあります。不妊の原因になることもある病気ですので、やはり対処は早め早めが基本です。
いつもと違う色のおりものがあったら婦人科へ
血が混ざったおりものが出ることで上記のような病気の可能性が考えられますが、おりものだけでは確実な診断はできません。おりものがいつもと違う、と感じたら早めに婦人科の診察を受けるようにしましょう。
生理前後のおりものに血が混ざるのは問題なし
反対に、健康上問題のない出血もあります。代表的なケースでは、生理が終わった直後のおりものに血が混ざっていたという場合です。これは、残っていた経血がおりものと一緒に出てきただけですので問題ありません。
また、排卵期のおりものや生理直前のおりものにも、少量の血が混ざることが多々あります。これらは生理現象の範囲なので、特に身構えることはありません。
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