乳頭(乳首)の黒ずみに悩む方は、実は結構多いのです。ここでは乳頭(乳首)や乳輪が黒ずむ原因を解説し、その予防や改善方法としてセルフケアと治療法を紹介していきます。
乳頭(乳首)・乳輪の黒ずみの原因
乳頭(乳首)や乳輪が黒ずむのは、紫外線や外的刺激から真皮を守るために体内で生成されるメラニンが色素沈着を起こすためです。デリケートな部分ほど黒ずみやすく、バストトップの場合は柔らかな先端部分を守るために色素沈着しやすくなっているのです。メラニンが生成される具体的な要因には、主に「加齢」「妊娠・出産によるホルモンバランスの変化」「授乳」「アトピー性皮膚炎」が考えられます。
(1)加齢
お肌の新陳代謝(ターンオーバー)が遅くなると、古い角質細胞と一緒にメラニン色素が残って肌は黒ずみます。しかし高齢になるとメラニンの生成自体が衰えてくるので、次第にピンク色へと薄まってきます。
(2)妊娠・出産によるホルモンバランスの変化
人によって程度はありますが、妊娠4週あたりから乳房のハリや乳首(乳頭)が敏感になるといった変化と共に、だんだんと乳頭(乳首)や乳輪が黒ずんで茶色っぽい色に変化していきます。
この原因となるのは、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2つの女性ホルモンで、妊娠20週くらいから急激に分泌が増加します。この2つのホルモンはメラニン色素の色素細胞を刺激するので、分泌が増加することで肌のメラニン色素が増え、色素沈着が起こりやすくなるのです。
(3)授乳
乳首に関しては、お肌を保護する働きをもつメラニン色素が赤ちゃんの授乳に備えるために黒ずんでくるとも考えられています。また、赤ちゃんが乳首(乳頭)見つけやすいように色素が沈着するという説もあります。
(4)アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎で湿疹が頻繁に繰り返されることによって、炎症後色素沈着が引き起こされ黒ずみとなります。
乳頭(乳首)・乳輪の黒ずみのセルフケア方法
手軽に始められるセルフケアには、美白成分を配合した乳液やクリームを使う方法があります。メラニンの生成を抑えて、できてしまったメラニンを薄くする成分が含まれているものを選ぶと黒ずみの改善が期待できます。
また高い効果を望む方は、黒ずみ専用のクリームやジェル、ピーリング剤も市販されていますので上手に活用しましょう。主な美白成分には、「ビタミンC誘導体」「ハイドロキノン」「トレチノイン酸」「ルミキシルペプチド」があります。詳しくは『乳頭(乳首)を美白に効果的な成分』で解説しています。
乳頭(乳首)・乳輪の黒ずみの治療
より確実な黒ずみの除去を希望される方は、皮膚科や美容外科などのクリニックがおすすめです。ハイドロキノンやトレチノイン酸などを配合した塗り薬を処方してもらったり、レーザー治療を受けたりすることができます。塗り薬は、同じ有効成分を使っていても市販のものと医療用のものとでは量が違う場合がありますので、より高い効果が期待できます。レーザーによる治療はとても効果がある反面、色素脱失により色むらが発生するリスクもあるため、信頼できるクリニックを選びましょう。
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