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脇汗が多い原因は?対策はあるの?

更新日:2018.08.02
公開日:2014.08.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

脇の下は汗腺が集まっているため、身体の中でも汗をかきやすい場所です。体温調節のために欠かせない汗ですが、最近は多汗で悩む方も増えています。そこでドクター監修のもと、脇汗と臭いの関係や脇汗の量が増える理由を解説しましょう。

脇の下は汗腺が集まっているため、身体の中でも汗をかきやすい場所です。

汗をかく一番の目的は体温調節です。そして、汗腺を備えて体温を調整するのは人間だけです。他にも、運動をしたときや辛いものを食べたとき、緊張やストレスなどを感じたときの精神的な影響でも汗が出ます。

脇汗と臭いの関係性

汗をたくさんかいた後は、臭いが気になります。よく「汗臭い」と言いますが、正確に言うとこの臭いは“汗の臭い”ではありません。汗そのものに臭いはないのですが、汗や皮脂が皮膚に残っていることで細菌が繁殖し、分解されることによって臭いを発するのです。

汗の量が多ければ細菌の繁殖も盛んになります。そのため、汗をたくさんかく夏や激しい運動をした後は臭いが出やすくなるのです。

1日の脇汗の量はスプーン1杯程度

といっても、1日にかく脇汗の量はスプーン1杯程度と言われています。

1日に身体全体で出る汗の量をだいたい700~900mlだとすると、わずか1%程度の量にすぎません(※個人差はあります)。

脇汗が通常より多い原因

上記の「脇汗=スプーン1杯」を読んで、「え?意外」「私はもっと脇汗をかいている」「あの汗染みはスプーン1杯どころじゃない」と思われた方も、きっと多いのではないでしょうか。実は、脇汗を大量にかいてしまうのには理由があります。

代表的な例を挙げると…

(1)精神的発汗

人前でスピーチをするなど緊張状態のときは、汗腺をコントロールしている交感神経の影響で脇や手の平、足の裏などに汗をかきます。これを「精神性発汗」と言います。

緊張状態がなくなれば自然に汗は引きますが、噴き出すようにどっと一気に出るのがやっかいな点です。

さらに「また汗をかくのでは?」という不安から、常に汗をかいてしまうという悪循環に陥ることも少なくありません。最近ではストレスが原因で、たくさん汗をかいてしまう方も増えています。

(2)女性の場合は更年期の影響も

更年期の症状はいろいろありますが、ホルモンバランスの影響で自分の意思や、気温に関係なく汗が出てしまうという場合があります。顔や首、脇の下、胸などの上半身を中心に滝のような汗をかきますが、手足は冷たいのが特徴です。

(3)脱毛後に汗が増えるケースも

レーザー脱毛を行った後に、汗が増えたという声をよく聞きます。脱毛が汗腺を刺激していることも否めませんが、脱毛によって意識が脇に集中するという精神性発汗も考えられます。日頃から汗が多い方が脱毛を行うときは、慎重に行ってください。

多汗症が気になるときはボトックス注射による対策も

汗が出るのは自然現象と言っても、汗によって人前に出たくない、周りが気になって仕事に集中できないなど、汗が原因で深刻な悩みに発展することもあります。

そんなときは、脇の下にボトックスを注射する治療法がオススメです。ボトックス注射をすることで、発汗を促す神経物質をブロックして汗を抑えます。早い方は翌日から、多くの方が2~3日で効果を実感でき、平均で6ヶ月程持続します。

ただし、ボトックス注射は自由診療のためクリニックによって費用が異なります。

なお、2012年11月より「重度の原発性腋窩多汗症(げんぱつせいえきかたかんしょう)」に限ってボトックス注射に保険の適用が認められました。

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