育毛剤を選ぶ際の注意点
刺激が強い成分は避ける
アルコール成分が高濃度に配合されていると刺激があります。アルコールは、成分融解剤、清涼感、消毒目的などで配合されています。また有効成分自体に刺激がある場合もあります。女性の肌は乾燥肌・敏感肌が多いので、注意が必要です。 肌が弱い場合は、ノンアルコール、無香料、無添加、防腐剤なしなど低刺激の商品を選ぶと良いでしょう。
薬事法による表示も目安に
育毛剤には、薬事法によって「医薬品」「医薬部外品(薬用)」「化粧品」があります。医薬品は効果・効能が認められたもの、医薬部外品は厚生労働省が認めた成分に限って効能をうたうことが許されたもの、化粧品は効果・効能をいうことを禁じられているものです。化粧品より医薬部外品、医薬部外品より医薬品の方が期待できる効果は高いということになりますが、その分、副作用もあることを知っておきましょう。
最低でも6カ月間は継続使用を
市販の育毛剤の多くは、頭皮の血行促進や毛母細胞の活性化促進、ゆっくり頭皮環境を改善していくものです。毛髪の成長も1ヵ月に1㎝です。効果が感じられるようになるまである程度の時間がかかります。少なくとも6カ月間は経過を観察し、効果が感じられたかどうか判断します。 しかし、かゆみや炎症などの異常が起こった場合はすぐに使用をやめ、改善しない場合は医療機関を受診するようにしてください。
育毛剤の有効成分によって選ぶ
育毛剤・発毛剤には主に、次のような有効成分が配合されています。
- ・末梢血管拡張剤・・・・・皮の血行を促進し、栄養状態を改善する。
- 毛母細胞活性化剤・・・・毛髪のもとになる毛母細胞を活性化させ、髪の成長を促す
- 毛髪代謝活性化剤・・・・髪の成長を促す、細胞を活性化させる、新陳代謝を促進する。
- 抗フケ剤・・・・・・・フケの発生を抑え、痒みを抑え、頭皮環境を改善する。
- 抗菌剤・・・・・・・・頭皮に常在する真菌(カビ)の繁殖を防ぐ
- 角質溶解剤・・・・・・硬くなった角質をやわらかくし、頭皮の新陳代謝を促す。
- 消炎剤・・・・・・・・頭皮の炎症を抑える
- 保湿剤・・・・・・・・乾燥した頭皮にうるおいを与えて、バリヤ機能を高める。
- 栄養補給剤・・・・・・ビタミン類やアミノ酸などの栄養で、頭皮を健康的にする。
- 女性ホルモン調整剤・・女性ホルモン様成分(女性ホルモンに似た働きをする成分)などにより、減少した女性ホルモンの働きをカバーする
- 低男性ホルモン剤・・男性ホルモンが影響して起こる女性男性型脱毛症(FAGA)対策として、男性ホルモン抑制作用で脱毛を防ぐ
これらの成分の特徴を理解し、自分の頭皮の状態に合わせて育毛剤を選ぶとよいでしょう。
- 出産後は、栄養補給や女性ホルモン様成分入り。
- 更年期以降の薄毛には、血管拡張剤・毛母細胞活性化剤や女性ホルモン調整剤入り。
- 頭皮の乾燥や細かいフケが気になる方は、保湿剤や抗菌剤入り。
- 皮脂が多くフケ・痒みがある場合は、抗菌剤や消炎剤入り。
- 髪の毛が細くなり、ボリュームも減ってきたと感じる場合は、栄養補給、毛母細胞・毛髪代謝活剤入り。
- 体調不良や食生活の乱れ、喫煙などによる血行不良が原因と思われる場合は、血管拡張剤・栄養補給・毛髪代謝活性化入り。
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