化粧品の原料としてよく使用されているスクワランとは、どのような成分でしょうか?自分に合った化粧品を選ぶためにも、スクワランの成分と作られ方について知っておきましょう。
スクワランの成分について
スクワランとは、哺乳類や植物などに含まれている「スクワレン」という成分に水素添加を行い、安定性を高めた成分(酸化されにくくした成分)になります。主に使用される原料は、深海鮫の肝油です。
深海鮫とは、水面下約300m~1000mの深海層に生息している鮫のことで、代表的なものに「アイザメ」「ヘラツノザメ」「ユメザメ」などがあります。スクワランの原料となっているのは主に「アイザメ」です。
アイザメは、世界の温暖海域の水深1000m~1400mに生息します。極めて酸素量が少なく高水圧下の深海に生息するにもかかわらず、アイザメには浮き袋がありません。そこで、肝臓に脂質をたっぷりと蓄え、酸素供給や浮力に代わる役割を果たしていると言われています。
このような役割もあってか、アイザメの内臓は身体全体の3分の1を占めており、その約7割が肝臓となっています。この肝臓の約8割は脂質部分(肝油)であり、この中にスクワレンが豊富に含まれているため、スクワランの原料に深海鮫が多く用いられるというわけです。
しかし、年々鮫の捕獲量が減少していることなどから、深海鮫からスクワレンを得ることが難しくなってきているという現状もあります。そのため、近年では植物からもスクワレンを抽出しており、その方法に注目が集まっています。植物性スクワランの原料として有名なのは、オリーブオイルやコーンオイル、ベニバナオイルなどです。
スクワランオイルの作り方
それでは、スクワランオイルはどのようにして作られるのでしょうか?スクワランオイルの主な製造工程を説明します。
原油を蒸留する
まずは、スクワランの原材料となる深海鮫の肝油や植物油などを蒸留します。原油の中には不必要となる成分も含まれているため、それを取り除き、必要とする成分の純度を高める作業です。
酸性の成分を除去する
蒸留した後は、その中に含まれる酸性の成分を除去する作業を行います。酸性成分が含まれているとオイルを酸化させてしまうためです。
水素添加する
脱酸した後に水素添加を行い、スクワランを作ります。
スクワランを蒸留する
水素添加してスクワランオイルを作った後、再びオイルを蒸留します。蒸留を繰り返すことで、次第にスクワランの純度が高くなっていきます。
脱色、脱臭する
蒸留したスクワランオイルを脱色、脱臭します。
このような工程を経てスクワレンはスクワランオイルとなり、化粧品などの成分として使用されます。
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