化粧品の成分表示でよく目にするスクワランとは、哺乳類や植物などに含まれている「スクワレン」という成分に水素添加を行い作った成分です。潤滑性と保湿力に優れ人体への悪影響もないことから、化粧品やマッサージオイルなどに多く用いられています。
主な原料は深海鮫の肝油ですが、最近ではオリーブオイルをはじめとした植物性のスクワランも多く使用されるようになりました。では、植物性スクワランとはどのようなものなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
植物性スクワランの種類と希少性
植物性スクワランは、オリーブオイル、トウモロコシオイル、大豆油、ベニバナオイル、米ぬか油などから抽出することができます。中でも有名なのは、オリーブオイルを原料としたスクワランです。
スクワレンが植物の果実や種子に含まれていることは古くから知られていましたが、使用されるようになったのはここ最近のことです。なぜなら、植物に含まれるスクワレンの量は極めて少ないためです。比較的含有量の多いとされるオリーブオイルでさえ、1kgあたり2~7gほどしかありません。
植物性スクワランは、抽出技術の発展に伴い広く市場に出回るようになり、注目されるようになったというわけです。
植物性スクワランの特徴
植物性スクワランは植物由来の原料であることから、化粧品やマッサージオイルとして人気で、敏感肌用の化粧品にも使用されています。深海鮫の肝油を原料とするスクワランと比較すると若干純度が低くなるとされておりますが、刺激物である「ブリスタン」という成分が含まれないことから、深海鮫のものより使用しやすいとする声も聞かれます。
植物性スクワランの効果
植物性スクワランの効果には、次のものが挙げられます。
美肌効果
スクワランには体内に酸素を運ぶ作用があると考えられており、これにより新陳代謝が活発になります。新陳代謝が活発になると肌のターンオーバーも促進されるため、健やかな肌を保つ効果が期待できます。
また、保湿力も高いため、乾燥による肌トラブルの予防にも適しています。
浸透作用
皮脂は遺物の混入を防ぐ役割を担っていますが、スクワレンは人体にも存在する成分であるため、皮脂にはじかれることなく体内に浸透させることができます。よって、薬や美容成分などをスクワランと一緒に塗布すると、その浸透力が高まると言われています。化粧品にスクワランを配合する理由のひとつにも、この浸透力があるとされます。
これらの効果は植物性のものに限ったことではありません。では、深海鮫のものと何が違うのでしょうか?それは、やはり植物由来ということで毒性や刺激性などの点から安心感を持たれる方が多いことです。
もちろん、鮫由来のスクワランが安全ではないということではありません。植物性であれ動物性であれ、大切な事は、原料や精製過程などがしっかりしていることです。鮫由来の良さ、植物性由来の良さなど、自分の肌に合わせたスクワランを選んで活用してみましょう。
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