今や性感染症は他人事ではありません。感染したことに気づかずに複数の相手と行為に及んでしまい、病気を伝染させてしまうこともあります。老若男女を問わず感染は広がっており、日本の女子高生は世界トップクラスの感染率となっているのが現状です。
たとえコンドームをつけたとしても、キスやオーラルセックスで感染する性感染症もあるため、感染を防ぐのは決して簡単ではありません。
日本で一番感染者が多い性感染症「クラミジア」とは
クラミジアは日本で一番感染者が多いと言われている性感染症で、その数100万人以上ともいわれています。感染して放置すると男性は前立腺炎 や 血精液症、女性は不妊症や子宮外妊娠の原因になります。
この病気の怖い点は自覚症状がでにくいところにあるので、関係ないと思っている人も一度検査をしてみるといいかもしれません。
クラミジアの検査・治療方法
クラミジアを病院で検査を行うときは、男性は尿道の細胞をこすり取り、女性は子宮頸管の分泌物を採取して検査を行います。血液検査で「抗体」があるかどうかを検査することもできますが、現在はかかっていなくとも、過去に感染の経験があると「陽性」という結果がでてしまいます。
検査の結果「陽性」と判断されると、抗生物質を約1週間服用します。治療後に再検査を行って「陰性」と判断されると完治です。決まったパートナーがいるなら2人で完治しなければ、再度感染する恐れがあります。検査・治療は2人で行うことをお勧めします。
高校生のクラミジア感染
冒頭で記載した通り、日本の高校生、特に女子高生は、世界でもトップクラスの感染率となっています。日本性教育協会(JASE)が高校生を対象にクラミジア感染について調査したところ、男子高校生の6.7%、女子高生の13.1%が感染していることが判明しました。
年齢別には1年生の女子高生は感染率17.3%、経験人数が5人以上と答えた女子高生の約30%が感染しているとのことです。
この結果は先進国の中でも最も高い感染率であり、日本の女子高生は世界でもトップクラスで性感染症にかかっているとも言えます。
クラミジアの予防
クラミジアを予防する方法で性交渉(キス、オーラルを含む)を一切絶つという方法があります。しかし、これは現実的ではありません。不特定多数の人と関係を持つと当然感染する危険も高まるので、パートナーを限定してコンドームをすることも有効です。
もちろんそれだけで感染を防げるわけではありません。放置すると他の病気を誘発する可能性もあるので、定期的な検査をおすすめします。
振り返りやまとめ読みに便利。クリップで記事を保存!
クリップ機能を使用するには、会員登録(無料)が必要になります。