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YAG(ヤグ)レーザーによる治療の効果と注意点

更新日:2016.12.09
公開日:2014.09.01
ドクター画像
この記事の監修者
ノエル銀座クリニック 医局長 厚田幸子

QスイッチYAGレーザーは2つの波長の光を使い分けることにより、表皮内、真皮内のどちらにメラニンがあるシミにも効果があります。ここではQスイッチYAGレーザーのクリニックでの治療方法について、ドクター監修の記事で詳しくお伝えします。

YAGレーザー

頬や目もと、首筋のシミ。なんとなく老けて見えるし、なんだか増えているような気がする…。そんな悩みはありませんか?レーザーによるシミ治療は、あなたのシミをすばやくキレイに消してくれるかもしれません。ここではシミ治療に使われるレーザーの一種、QスイッチYAGレーザーをご紹介します。

2つの波長で、さまざまなシミに対応

QスイッチYAGレーザーは皮膚内部のメラニン色素が原因となっているシミやアザはもちろん、治療法によってはこれまでレーザー治療は向かないとされてきたシミにも対応OKなレーザーです。なぜ、そのような治療が可能になったのでしょうか?

QスイッチYAGレーザーの機器の大半は、皮膚の深部(真皮)に届く1064nmの波長に加え、表皮のメラニン色素を効率良く破壊できる半波長の532nmを使用します。この2つの波長を必要に応じて切り替えることにより、シミ色素の深いもの、浅いものなどに対応した治療ができるのです。

このような特徴からQスイッチYAGレーザーは老人性色素斑(いわゆるシミ)、そばかす、脂漏性角化症(いわゆるいぼ)、後天性メラノサイト―シス、太田母斑(青アザ)、タトゥー除去などに広く用いられています。

さらに出力を弱め広範囲に複数回に渡って照射するレーザートーニング法は、レーザー治療に不向きだと言われていた肝斑への画期的な治療法として注目されています。

この方法は肝斑だけでなく毛穴の引き締め、美肌、美白、くすみの改善、ハリ感の増加などにも効果があると言われています。

治療内容の目安

実際の治療時間はどのくらい?何回通えばいいの?治療に向かない人は?など、QスイッチYAGレーザー治療の疑問にお答えします。

薄いシミなら1回の治療で終わることも

大きさや数、部位、深さなどにより異なりますが、通常の治療時間は5~20分程度です。治療頻度は、老人性色素斑(日光黒子)やソバカスなどでしたら基本的には1回で終了します。

後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)のようにメラニンが真皮にある場合や大田母斑(青アザ)は、3~6ヶ月に1回の頻度で数回の治療が必要なこともあります。

施術は、色素沈着がみられる部分に輪ゴムで軽くはじかれた程度の痛みを感じる人もいます。照射範囲が広範囲の場合や深いところにあるシミの場合は、ドクターと相談の上で麻酔も行えます。

術後はデリケート。こするのは禁物

2週間ほどかさぶたができ、その後2~4週間赤みが残る場合があります。この間、ドクターの指示に従い絆創膏やガーゼ、軟膏などで保護してください。かさぶたが取れた後も肌が赤みを帯びている時は、ひっかいたりこすったりはNGです。

また、かさぶたが取れた後の新しい皮膚は日焼けしないようにしてください。せっかく治療をしても、炎症性色素沈着の原因になってしまう場合があります。

メイクは治療部位以外は治療直後から可能です。照射部分は、術後数日でかさぶたができたらOK。かさぶたが自然にはがれ落ちた後は、普段通りにメイクしても大丈夫です。ただし症状にもよるので、ドクターの指示に従うようにしましょう。

なお日焼けしている方、あるいは日焼けする予定の方、光線過敏体質の方(日光でブツブツができる体質)、妊娠中や授乳中の方、照射部位に皮膚疾患のある方、ペースメーカーを装着している方などはQスイッチYAGレーザーの治療を受けることができません。

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