ニキビや肌荒れなどの肌トラブルに悩んでいる方は、肌の水分量が不足しているのかもしれません。肌の潤いと肌トラブルは、どのように関係しているのでしょうか。そのメカニズムと肌トラブルを防ぐ方法について解説します。
トラブルの発生している肌は水分量が少ない
過剰な皮脂の分泌が原因のニキビ、加齢によるシワ、紫外線が原因のシミやくすみ…肌のトラブルにはさまざまな種類がありますが、その根源となっているのが肌の水分量の減少です。
肌は大きく分けて「表皮」「真皮」「皮下組織」の3層で成り立っていて、表皮の一番上にあるのが角質層です。健康な肌の角質層は約20~30%の水分を含んでいて、外部刺激から肌を守る役割を担っています。これを「肌のバリア機能」と言います。
角質層の水分量が低下すると角質層にすき間ができ、外部刺激を受けやすくなってしまいます。その結果、肌が荒れたり、シワやシミといった肌トラブルが発生してしまうのです。
角質層にある3つの保湿物質が潤いのカギ
角質層は、「皮脂」「NMF(天然保湿因子)」「角質細胞間脂質」の3つの保湿物質によって水分を保っています。
皮脂
角質層の水分のうち皮脂が果たす役割は2~3%程度ですが、皮脂と汗が混ざり合った皮脂膜は角質層の表面を弱酸性に保ち、細菌の繁殖を抑制する役割も担っています。
NMF(ナチュラル・モイスチャライジング・ファクター/天然保湿因子)
水となじみやすく、水分保持力を持った物質の総称。角質層の細胞内で、水分を蓄える働きがあります。角質の水分のうち16~17%はNMFが守っています。
角質細胞間脂質
角質層の水分の80%以上は角質細胞間脂質が守っています。角質層の細胞と細胞のすき間を埋めている脂質で、角質層内の水分蒸発を防いでいます。
この3つの保湿物質がベストバランスで整っている時、肌は潤い、バリア機能が正しく働き、トラブルを防ぐことができるのです。
3つの保湿物質のバランスを保つコツ
まず、皮脂は洗顔で落としすぎないことが肝心。摩擦によっても肌が傷ついてしまうので、ごしごしと力を入れて洗うのも厳禁です。
NMFと角質細胞間脂質はターンオーバー(肌の新陳代謝)に大きく関わりがあります。これらはターンオーバーの過程で作られ角質層に届けられるため、ターンオーバーが乱れると十分に維持できず肌は潤い不足となります。
ターンオーバーの乱れは加齢の他、偏った食事や睡眠不足、ストレスによっても引き起こされます。まずは生活習慣を見直し、身体の内側から健康にすることでターンオーバーを正常化させましょう。また、ピーリングなどの角質ケアを行うこともターンオーバーを高めるには有効です。
ターンオーバーのリズムを整え、角質層の水分を保つのに重要な3つの保湿物質のバランスを保つことが、肌トラブル防止に繋がります。
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