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脂肪吸引のリスク・危険性とは?

更新日:2018.07.25
公開日:2014.09.01
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この記事の監修者
スキンケア大学参画ドクター

脂肪吸引は身体の中から脂肪を取り出す手術になるため、施術にはリスクが伴います。手術によって生じるリスクとは?また、それを防ぐために考えられることとは?脂肪吸引のリスクと危険性について、ドクター監修の記事で解説します。

脂肪吸引のリスク・危険性とは?

脂肪吸引は麻酔を必要とする施術という点から見ても、決してリスクのない施術ではありません。検討する際には、身体にどのような負担があるのかについて、必ず確認しておきましょう。

脂肪吸引にはどんな危険性があるの?

脂肪吸引によって引き起こされるリスクには、以下のようなものがあります。

感染症

身体にメスを入れる手術である限り、どんな手術であっても感染症の危険性はあります。脂肪吸引の場合は、処置に伴う火傷やカニューレ挿入の際の傷、脂肪組織の吸引に伴う内部組織の損傷などによって感染症が起こる可能性があります。

多量出血

手術に伴って適切な止血が行われない場合や、出血量の多い施術を選択した場合に、多量出血による貧血やショック症状などが起きます。最悪の場合は死に至ることもあると言われています。

脂肪塞栓症

脂肪を吸引するためにゆるめられた脂肪組織が血管の中に入って血栓症を引き起こすことがあります。肺で血栓を起こすと肺塞栓に、脳に移動すると脳塞栓に至ります。すぐに対処しないと後遺症が残り、最悪の場合には死に至ります。

内臓損傷

腹部の脂肪吸引の際にカニューレの操作を誤ると、内臓を損傷してしまう可能性があります。内臓損傷による死亡事故の報告もあります。

麻酔のトラブル

脂肪吸引では、手術する部位に直接麻酔薬を入れる「局所麻酔」、脊髄を覆う硬膜の周囲に細い管を入れ、そこから麻酔薬を入れる「硬膜外麻酔」、麻酔薬を静脈内に点滴する「静脈麻酔」、麻酔薬を中枢神経に作用させて意識がない状態にする「全身麻酔」の4つの方法が用いられています。

それぞれリスクの大きさが異なり、特に全身麻酔など、強く作用する麻酔薬を使った際や身体に合わない麻酔薬を使用した際には、アレルギーやショック症状を起こすことがあります。場合によっては、命に関わる状態になることもあります。

その他のトラブル

手術後の痛みがなかなか治らない、しびれなどの感覚異常、手術の腫れが長期間続く、皮膚の壊死、体液のバランスが崩れ腎臓の働きが悪化、味覚異常、皮膚のたるみや凹凸の出現などのトラブルが起こることもあります。

脂肪吸引で健康被害のリスクを下げるためには

脂肪吸引は外科的手術を必要とするため、リスクがゼロになることはありません。しかし、起こりうる危険性を最小限に止めることは可能です。以下の点に注意し、施術によるトラブルをできるだけなくしましょう。

  • 持病や貧血、免疫やアレルギーの問題がある場合には無理に施術を行わない。
  • 年齢が高くなればなるほど脂肪吸引後の回復が遅くなること、皮膚のたるみなどの後遺症が残りやすいことを知り、高齢になってからの施術は避ける。
  • それぞれの施術のリスクを知っておき、自分に合わない施術は選ばない。
  • 技術が高く、リスク管理をしっかり行っているドクターやクリニックを選ぶ。
  • 手術を受けたら、施術当日から回復するまでの管理をしっかり行う。

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