脂肪吸引で体重を減らすことは可能でしょうか?結論から言うと「NO」です。脂肪吸引では見た目は痩せたように見えても、体重にはあまり大きな変化は出ません。また脂肪吸引により、メタボリックシンドロームの改善ができるというのも誤解です。その理由について詳しく解説します。
脂肪吸引で体重が減らない理由
ほとんどの方は、脂肪を吸引すれば当然体重も減ると考えがちです。もちろん脂肪細胞を除去するのですからいくらかは減りますが、見た目ほどの変化はありません。つまり「脂肪吸引=減量」という図式は成り立たないということです。
その理由は、脂肪吸引で取り除く脂肪細胞は水に浮くほど軽いものだからです。また身体への負担を考えると、体重が大きく変わるほど大量に脂肪を除去することはオススメできません。脂肪吸引とは美しいプロポーションを作るための手段です。あくまでも、見た目を整えることが目的の美容外科手術であることを理解しておきましょう。
脂肪吸引で減らせる脂肪とは?
先にも述べた通り、脂肪吸引で肥満の解消やメタボリックシンドロームの改善はできません。それは、脂肪には脂肪吸引で除去できるものとできないものがあるためです。
脂肪には、皮下脂肪と内臓脂肪があります。皮下脂肪は指でつまみやすい脂肪で、お腹、二の腕、背中、腰、太もも、顔の頬、首などに溜まっています。脂肪吸引できるのは、この皮下脂肪だけです。内臓脂肪は胃や腸を覆っている腸間膜というところに溜まる脂肪ですが、これは内臓に近すぎるため吸引できません。
メタボは内臓脂肪が溜まりすぎることで起こるので、脂肪吸引では改善することができないというわけです。最近、第三の脂肪として異所性脂肪というものが注目されていますが、これは脂肪肝のように臓器の細胞の中に入り込んだ脂肪です。よって、内臓脂肪と同じく吸引することはできません。
メタボは脂肪吸引では改善されない
脂肪吸引で除去した部位には、脂肪が溜まりにくくなります。だからといって吸引する前と同じ生活を続けていると、余った脂肪は除去していない皮下脂肪の組織や内臓脂肪、異所性脂肪として溜まってしまいます。脂肪吸引をした男性の乳房に脂肪がつくという問題が起こることがあるのは、そのためです。
脂肪吸引をして見た目が変わっても体質自体が変わるわけではないので、生活習慣には気をつけるようにしましょう。また脂肪吸引した後の血圧、血糖値、脂質の数値にも変わりはありません。メタボリックシンドロームの改善はできないということを肝に銘じておきましょう。
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