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鍼灸・針治療で使う「針」はどのようなもの?

更新日:2016/12/09 公開日:2014/09/01

鍼灸・針治療で使う「針」はどのようなもの?

鍼灸で使用する「針」は、身体への負担が少なくなるように、素材・形状などが工夫されています。では、裁縫針や注射針とはどのような点が異なっているのでしょうか?詳しく見ていきましょう。

針の素材

鍼灸治療に使用する針の素材には、ステンレス、銀、金があります。一般的に使われているステンレス製の針は、鉄にクロムやニッケルなどを混ぜ錆びにくくしたものです。

刺しやすく折れにくいため扱いが容易で、価格も安く、滅菌処理をする場合にも耐久性が高いのが特長です。反面、金・銀の針と比べると刺したときに痛みを感じやすい、柔軟性・弾力性が劣るという短所があります。

銀を含んだ銀鍼、金を含んだ金鍼は、柔軟性・弾力性があり、刺した時に痛みが少ない、身体に馴染みやすいなどの長所がありますが、耐久性がない、価格が高い、扱いに技術を要するという短所があります。特に銀は金よりは安いのですが、錆びやすいため手入れが大変になります。

そのほか、軽くてたわみが少ないアルミ鍼もあります。これは、あまり普及していませんが、灸頭鍼という針の上にもぐさをつけて燃焼させる手法に向いています。

注射針との違い

針の太さ

注射のときは針が刺さると痛いのに、鍼灸のときは針が刺さってもほとんど痛くありません。その理由は針の太さにあります。

採血などで一般的に使われる注射針の太さは0.7~0.9mmです。それに対して鍼灸の針でよく使われる太さは0.14mmと、注射針の3分の1以下です。針が細ければ刺入時に皮膚の抵抗が少ないため、痛みも少なくなります。

鍼灸の針の太さは、一番細い0.14mm(0号)から1号につき0.02mmずつ太くなります。一般的に使用されている太さは、0.34mm(10号)までです。中国針ではもう少し太い0.46mmぐらいの針が、またヨーロッパではさらに太い針が使われることもあるそうです。

使用する針の太さは治療する箇所によって変わります。顔にはより細い針を、肩や腰には太めの針を使うことが多いです。使用する針は、施術者が症状や体調を考慮しながら決めます。

先端の形

針の先端の形も、痛みを緩和させる形状になっています。注射針は液体を注入するため中が空洞になっていて、先が尖っています。一方、鍼灸の針は液体を注入する必要がないため空洞にはなっておらず、より細い先端で丸みを帯びています。そのため、皮膚に入りやすくあまり痛みを感じません。

針の消毒

近年では、ほとんどの鍼灸院が使い捨ての針(ディスポーザブル)を使用しています。エチレンオキサイドガスなどで滅菌消毒され梱包されており、1度使用したものは廃棄されます。

よって、感染症などの心配はありません。コストが高めの銀鍼でも、安全面を考慮し使い捨ての針を使用しているところが多いようです。

また、患者さんひとりひとりの専用針を使っているところもあります。この場合も、一度使用するたびに高温高圧式滅菌装置などで滅菌消毒処理を行なうなど、衛生面では十分な配慮をしています。気がかりな場合は、治療を受ける前に施術者に確認することをオススメします。

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