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人によって違う!「蚊」に刺された時の症状と対処法

更新日:2018/06/25 公開日:2014/07/24

虫による皮膚疾患

蚊に刺された時はどうしてかゆみが出るのでしょうか。実はかゆみの出方は人によって異なり、大きく即時型反応と遅延型反応の2種類に分類することができ、かゆみ対策も異なってきます。ここではドクター監修のもと、蚊に刺された時の効果的な対処法について解説します。

蚊の写真画像

蚊に刺されると、多くの人が発疹やかゆみを生じますが、中には激しい反応が起こり、1週間以上もかゆみや腫れが引かない人もいます。蚊に刺された時には、どのように対処するのが正しいのでしょうか。

ここでは、蚊に刺された時にかゆみや腫れが発生するメカニズムと、蚊に刺された時の正しい対処法についてドクター監修のもと解説していきます。

※あわせて『意外な理由が多い!蚊に刺されやすい人の体質・特徴』の記事も参考にしてください。

蚊に刺されるとなぜかゆみや発疹ができるの?

蚊は皮膚にとまって血を吸う時、対象動物の皮膚に唾液を注入します。この唾液には、刺された人や動物が痛みを感じないようにする麻酔作用や、血を固まりにくくする作用などを持つ成分など、さまざまなものが含まれています。

この唾液が体内に入ると、蚊に刺された人や動物の皮膚にはアレルギー反応が起こります。つまり、蚊に刺された時に発生するかゆみや腫れの正体は、蚊の唾液によって起こるアレルギー性の皮膚炎なのです。蚊の唾液に対するアレルギー反応には以下の2種類があります。

  • 即時型反応:蚊に刺された直後(約15分以内)に起きるかゆみや赤み、発疹
  • 遅延型反応:蚊に刺されてから1日~2日後に起きるかゆみや赤み、発疹

蚊に刺された時の反応には、さまざまなものがある

初めて蚊に刺された時は、蚊の唾液が体内に入っても、身体はアレルゲンと判断せず、かゆみや発疹は起こりません。しかし、蚊に何度も刺されると、身体は蚊の唾液を異物と認識するようになり、アレルギー反応が出るようになります。

蚊に刺されたときは、一般的には以下のような反応を起こすようになります。ただし個人差がありますので参考程度にしてください。

遅れてかゆくなる「遅延型反応」

上述の通り、刺された1~2日後にかゆみや発疹が出ます。主に赤ちゃん(乳児)から子供(幼児)に多い反応です。赤ちゃんや子供は、強い遅延型反応を起こすことが多く、また体温が高いことから蚊に刺されやすいため、注意が必要です。

すぐにかゆくなる「即時型反応」

上述の通り、刺された直後にかゆくなるようになります。主に青年期以降に蚊に刺されたときは即時型反応を起こす人が多いと言われています。

子供や若い人に多い「即時型+遅延型」

幼児から青年期にかけては、即時型の反応がまず出て、その後に遅延型の反応が出るようになります。

刺されても「無反応」な場合

シニア世代となる頃には、刺されても何の反応も出なくなる人が多くなります。

蚊刺過敏症(蚊アレルギー)

ごくまれに、蚊に刺されたところが強く腫れ、水疱ができたり、ただれたようになったり、発熱やリンパ節の腫れが起こったりすることがあります。これは「蚊刺過敏症」(ぶんしかびんしょう)という病気で、俗に「蚊アレルギー」と呼ばれることもあります。紛らわしいのですが、これはアレルギーではなく「EBウイルス」というウイルスの感染症によるものです。

多くの人はこのEBウイルスに感染したことがありますが、気づかないうちに治癒してしまいます。まれに治癒せず、感染している状態が続いてしまう人がいます。この人が蚊に刺されると、普通の人では起こらないような強い腫れや高熱が出ることがあります。この病気は子どもに多いといわれています。単に蚊に刺されただけなのに異様に大きく腫れあがるような場合は、病院(皮膚科)で診てもらいましょう。

刺されたときに使う薬にも種類がある

蚊に刺されたときに、市販の塗り薬を使うことがありますが、この薬に使われている医薬成分によって作用に違いがあります。蚊をはじめ、虫刺されの市販薬には、主に以下の2種類があります。

  • ステロイド剤が配合されているもの(炎症を抑えるもの)
  • 抗ヒスタミン剤主体のもの(かゆみを抑えるもの)

市販薬は、同じ銘柄であっても、抗ヒスタミン剤主体なのか、ステロイドが配合されているのか、またステロイドの強さが異なる場合があります。アレルギーが起きる型によって選ぶべき薬は異なりますので、自分の反応の起こり方に合わせて薬を選ぶようにしましょう。薬剤師や登録販売者に相談すれば適切なものを選んでくれます。

即時型反応のみが出る場合

抗ヒスタミン剤主体のものが適しています。蚊に刺された直後のかゆみを抑えれば、その後かゆみは再発しないので、かゆみを短時間抑えるだけで問題ないからです。

遅延型反応のみの場合

ステロイド外用剤を使って炎症を抑えることをおすすめします。乳幼児は、遅延型反応のみが起こる場合が多く、刺された直後はかゆみや赤みが出ないことが多くなります。

即時型反応+遅延型反応の場合

幼児から青年期にかけては、即時型反応が出て、その後いったん、かゆみは治まります。しかし、そこで「大丈夫」と思わず、ステロイド剤配合の薬を塗っておきましょう。こうすることで、翌日以降に出る、またはぶり返して起こる遅延型反応によるかゆみや赤み、発疹がかなり軽くなります。

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