ビタミンBはエネルギーをつくるだけではなく、肌をつくりだすために必要な栄養素として私たちの体には欠かせないものです。それゆえに実は肌トラブルの多くはビタミンB不足によることが多いのです。ここではビタミンBがもたらす肌への効果と、不足した場合に起こる影響について詳しくご紹介します。
ビタミンBの種類と特徴
ビタミンBには8つの種類があり、それらを総称して「ビタミンB群」と呼びます。ビタミンBにはそれぞれ違った働きがありますが、単独ではなく、いくつかを組み合わせて摂取してはじめて効果を発揮するという特徴を持っています。
●ビタミンBの効果と、不足した際に起こるトラブル
・ビタミンB1
効果:神経の働きを正常に保つ。アルコールの代謝を助ける。
不足時の症状:肩こり、筋肉痛、疲労、記憶力減退など
・ビタミンB2
効果:細胞の再生を助け、免疫力を増進させる。
不足時の症状:内臓機能低下、眼精疲労、粘膜炎症など
・ナイアシン(ビタミンB3)
効果:皮膚・粘膜の炎症を防ぐ。血行を促進し、精神を安定させる。
不足時の症状:うつ、精神障害、口内炎、胃腸障害など
・パントテン酸(ビタミンB5)
効果:皮膚や毛根に栄養を与える。
不足時の症状:性腺機能低下、動悸、頭痛、皮膚の異常など
・ビタミンB6
効果:肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぎ、脳の働きを正常に保つ。
不足時の症状:神経系の障害、皮膚炎、貧血、下痢、食欲不振など
・ビタミンB12
効果:葉酸と協力して赤血球のヘモグロビン合成を促し、貧血を防ぐ。神経の正常な働きを助ける。
不足時の症状:神経系の障害、記憶減退、食欲不振、便秘など
・葉酸(ビタミンB9)
効果:ビタミンB12と協力して赤血球のヘモグロビン合成を促し、貧血を防ぐ。神経の正常な働きを助ける。
不足時の症状:神経系の障害、記憶減退、食欲不振、便秘など
・ビオチン(ビタミンB7)
効果:皮膚の健康維持を助ける。
不足時の症状:脱毛、白髪、無気力、食欲不振、筋肉痛など
肌だけじゃない!心の健康も左右するビタミンB
ビタミンB群が不足すると、肌のみならず頭や心の健康にまで害を及ぼすことがあります。とくにビタミンB6・ビタミンB12・葉酸は脳や神経の働きを助ける栄養素で、これらが不足すると、うつ病などを引き起こす場合があります。
もしかして足りてない? ビタミン不足度チェック
肌は内蔵を映す鏡です。トラブルやダメージが起こったら、肌だけでなく、体調や生活習慣の見直しをする必要があります。ビタミンB群の不足の傾向をチェックしてみてください。
チェック① 肌について
□ 30代を過ぎてからTゾーンやあご、頭皮がベタつくようになった
□ 40代を過ぎてから化粧崩れが激しくなった
□ 顔全体、とくに瞼が腫れぼったく、むくんでいる
□ 背中やデコルテ部分にニキビやイボがある
チェック② 体調・生活習慣について
□ 疲れがとれにくく体調が悪い、風邪をよくひく
□ ものもらい、口内炎がよくできる
□ 頭皮がかゆい
□ 慢性的に肩がこっている
□ 貧血がある
□ 朝起きて体がだるい、 胃がムカつく
□ 目が疲れやすく、焦点が合わない
□ 物忘れが激しい
□ ここ数年太り続けている、またはなかなか痩せない
①②それぞれに3つ以上にチェックがつく場合、ビタミンB不足を疑ってみてください。ビタミンBは疲れを取る働きをするので、特に疲れが抜けにくい方はビタミンB不足の可能性が高いです。ビタミンBを含む食品を積極的にとり、足りない分はサプリメントで補うのもいいでしょう。
美肌をつくるサプリ成分について詳しく知りたい方は、「美肌になるサプリメントの成分と正しい摂り方」をご覧ください。
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