プロテオグリカンの一番の特徴と言えば、その保水力の高さです。同じく保水にすぐれているヒアルロン酸とよく比較されますが、ヒアルロン酸とプロテオグリカンには具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
なぜ比較される?「プロテオグリカン」と「ヒアルロン酸」
プロテオグリカンとヒアルロン酸はともに皮膚や軟骨、関節に多く含まれていて、高い保水力をもつという共通点があるため、たびたび比較される成分です。
(1)ヒアルロン酸とは
ムコ多糖類と呼ばれる物質で、水に溶かすと無色透明で粘度の高い液体になります。関節をなめらかに動かせる潤滑剤の役割や、眼球の硝子体の形を保持する働きをしています。関節痛や関節炎の症状軽減などの目的で医療分野でも活用されており、保水や保湿力にすぐれているという特徴から多くの化粧品にも使われています。
(2)プロテオグリカンとは
タンパク質と糖が結合した物質で、水に溶かすとサラサラとした液体になります。ヒアルロン酸と同じく皮膚や関節に存在し、細胞同士を繋ぐ接着剤のような働きをしています。
保水力にすぐれているだけでなく、近年では肌のターンオーバーを促すEGF様作用、抗炎症作用、免疫作用なども認められ、今後の医療や美容分野での幅広い活用が期待されている成分です。
プロテオグリカンとヒアルロン酸の違い
このように、プロテオグリカンとヒアルロン酸はいずれも保水力や保湿力が高いという特徴がありますが、プロテオグリカンはヒアルロン酸より30%も保水力が上回ることがわかっています。その理由は次のような違いにあると言えるでしょう。
(1)浸透性
ヒアルロン酸とプロテオグリカンは、肌内部への浸透の仕方に違いがあります。ヒアルロン酸は分子量が大きいため、表面から肌内部への浸透が難しいと言われています。ヒアルロン酸は肌表面を覆っている間は高い保湿力を発揮しますが、そのまま表面付近にとどまり、肌内部への保湿効果はあまり期待できません。
一方、プロテオグリカンは分子量がヒアルロン酸よりも小さく浸透性が高いため、肌の内部まで深く浸透しやすく、時間が経っても乾燥が少ないという特徴があります。
(2)相乗効果
プロテオグリカンには肌内部のヒアルロン酸やコラーゲンの生成を促進する作用もあるため、ヒアルロン酸だけを塗布して保湿力を求めるよりも、プロテオグリカンを使用した場合のほうが相乗効果を望めます。
その他にもヒアルロン酸は経口摂取では肌へ効果を出すことが難しいため、塗布や注射での使用がすすめられていますが、プロテオグリカンは塗布、経口摂取ともに効果が期待できます。特に経口摂取の場合、体内の炎症作用を抑制したり関節部分に作用もすると言われています。
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