二重まぶたに憧れているという方はとても多いです。ドラックストアなどでは、二重まぶたにするための接着剤やテープなども販売していますし、整形手術で二重まぶたにする方も増えています。そもそも、二重まぶたとはどのような構造によってできるのでしょうか。
まぶたの構造とその働き
まずはまぶたの基本的な構造から解説します。
まぶたの構造
まぶたは、表から、皮膚、皮下脂肪、眼輪筋、マイボーム腺、瞼板、結膜と構成されています。まぶたを開いたり閉じたりといった動きは眼輪筋の奥にある眼瞼挙筋というまぶたの筋肉の収縮によって瞼板が持ち上がったり下がったりすることによるものです。
まぶたの働き
まぶたには眼球を保護する働きがあります。シャッターのように閉じてゴミが入るのを防いだり、乾燥から守ったりします。また、まぶたの縁にあるマイボーム腺からは脂分が分泌され、涙と一緒に目に行き渡ることで目を潤します。その他にも、まぶたには顔全体の表情の一部を形作る役割があります。人の顔を見るときは大抵の場合相手の目を見るので、まぶたはその人の印象や容姿にも大きく関わってきます。
二重まぶたとは?一重まぶたとはどう違うのか
では、二重まぶたと一重まぶたとはどのような違いがあるのでしょうか。
二重まぶたの構造
二重まぶたは上眼検挙筋という筋肉によって形成されます。上眼瞼挙筋はまぶたを開く筋肉ですが、上まぶたの皮膚付近に近づくと枝分かれをして、この枝分かれした部分の一部は瞼板に、一部は眼輪筋を通り皮膚につながっていきます。上眼検挙筋の働きでまぶたが開くとき、皮膚に繋がっている上眼検挙筋の枝分かれ部分が同時に引っ張られることにより、まぶたの上の皮膚が全体的に引っ張られ、二重が形成されます。
一重まぶたと二重まぶたの構造の違い
一重まぶたと二重まぶたの違いは、上眼瞼挙筋の枝分かれの構造の違いにあります。一重まぶたの人では、上眼検挙筋の分岐部分が皮膚につながっていないか、あるいはつながっていたとしても、そのつながりが二重の人に比べ弱かったり、まぶたの皮下脂肪が多かったりするためにまぶたの上の皮膚が持ち上げられず、二重が形成されません。
二重まぶたの形状について
二重には平行型と末広型、奥二重などの種類があります。
平行型
眼頭から目尻にかけて二重の幅がほぼ一定の二重を平行型と言います。欧米人に多い二重の形です。日本人女性が一番憧れるタイプの二重なのではないでしょうか。さらに平行型二重の中でも、二重の幅が広いタイプ、狭いタイプに分けることもできます。
末広型
目尻にかけて二重の幅が広がっていくタイプの二重です。蒙古ヒダ(眼がしらを覆うまぶたの一部)があると、末広型の二重になることが多いようです。日本人女性に多いタイプの二重です。
奥二重
二重部分がまぶたの内側に隠れてしまっているため、一見すると一重まぶたにも見えることもあります。
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