シャンプーを選ぶとき、クチコミやパッケージで選んでいる方も多いのではないでしょうか。それも悪くはありませんが、商品の中身について、自分自身できちんと理解して選ぶこともとても大切です。ここでは、明日から試したくなるシャンプーの見分け方をご紹介します。自分に合ったシャンプーに出会いましょう。
[目次]
シャンプーに含まれている界面活性剤の効果
界面活性剤という言葉はご存知でしょうか。シャンプーには界面活性剤が含まれています。汗やホコリ汚れは水でも洗い流すことができますが、皮脂や整髪料などは界面活性剤でないとなかなか落とせません。界面活性剤は、水では落とせない汚れを包みこんで髪や頭皮からはがしやすくし、再び髪に付かないようにしてくれます。
シャンプー剤に使用される界面活性剤の分類
シャンプー剤を選ぶうえで、どの界面活性剤が使われているかは大きなポイント。
- アミノ酸系
- 高級アルコール系
- 石けん系
これを化学的な分類で見ると、天然界面活性剤と合成界面活性剤に分けられます。上記の天然物が天然界面活性剤、それ以外の石けん系から石油系までの5つが合成界面活性剤になります。
また、使われる原料で見ると、天然由来と石油由来の界面活性剤に分けられます。上記の天然物からアミノ酸系までと高級アルコール系の一部が天然由来で、高級アルコール系の大半と石油系が石油由来の界面活性剤になります。
女性におすすめのシャンプーの成分と種類
中でも大きく分けて「アミノ酸系」「高級アルコール系」「石けん系」の3つの分類と特徴についてご紹介します。
美容院でよく「アミノ酸系シャンプー」
肌の弱い方、乾燥しやすい髪質や頭皮の方などにおすすめで、よく美容院で使われています。
- 成分
- 水の次(または5番目以内くらい)に「ココイル…」「ラウロイル…」と書かれているものはアミノ酸系界面活性剤になります。
- ポイント
- 刺激が弱く、頭皮にもやさしい天然由来の高級脂肪酸にアミノ酸を反応させて作られた界面活性剤が使われています。
- 注意点
- 洗浄力も強くないので、しっかりした洗い心地が好みの方には向きません。
洗浄力は高め「高級アルコール系シャンプー」
高級とつくから値段が高いとか品質がよいというわけではありません。アルコールの分子に含まれる炭素数が多いものを高級アルコール、少ないものを低級アルコールと呼びます。
- 成分
- 植物由来や石油由来から作る界面活性剤。ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸塩(成分表記では「ラウレス硫酸Na」)などがあります。
- ポイント
- 泡立ちがよく、強い洗浄力を持っています。一部に天然由来の高級アルコールを原料とした界面活性剤が使われている商品もありますが、石油由来の高級アルコールを原料とした界面活性剤を使用している場合もあります。石油系だから肌に悪いというわけではありません。
- 注意点
- 市販されているシャンプーのほとんどがこの高級アルコール系です。
イメージは良いけど洗浄力は高い「石けん系シャンプー」
多くの商品に、洗浄成分として天然由来の油脂や、脂肪酸にアルカリを反応させて作られた界面活性剤(石けん)が使われています。
- 成分
- 「石けん」の界面活性剤である「石ケン素地」を使用したもの。
- ポイント
- 石けんは、天然由来の原料から作られることや、人間が古くから使ってきた界面活性剤であることから、石けん系シャンプーは、安全・自然志向の方から好まれています。しかし、それらはあくまでイメージであって、実際には科学的に作られるものであり、特別に安全なものというわけではりません。
- 注意点
- アルカリ性で洗浄力も強く、毛穴の汚れも落としてくれますが、正しく使わないと皮脂をとりすぎるという特性もあります。
女性におすすめのシャンプーの選び方
シャンプーに使われているさまざまな界面活性剤を紹介しましたが、皮膚医学的観点からひとつおすすめするとしたらアミノ酸系シャンプーです。
そもそも、髪をはじめ身体の素となるタンパク質はアミノ酸で構成されています。これまであげた界面活性剤のなかでも刺激が少なく、髪や頭皮にやさしい成分です。特に乾燥・敏感タイプの方でトラブルがある場合は、アミノ酸系を選ぶとトラブルが改善されることが多いようです。
ノンシリコンシャンプーって頭皮に良いの?
シリコンは界面活性剤ではありませんが、シリコンの有無を打ち出すメーカーも多く、消費者も気になる要素。特に、シリコンは頭皮に悪い!といった声や情報を耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか。
シリコンシャンプーを使用するときの注意点
多くのシャンプーにシリコンが入っているのは、洗いあがったあとに髪のツヤを出すためです。たしかにツヤのある髪の毛を維持するためにシリコンは効果的です。シリコンは安全な物質とされ、医療の現場でも使われています。シャンプーを選ぶ際は、シリコンの有無を第一に考えるよりも、洗浄力など他の要素を優先的に考えたいところです。
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