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無添加シャンプーは本当に髪や地肌にやさしい?

更新日:2016.12.09
公開日:2014.10.01
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この記事の監修者
広尾プライム皮膚科 医師 谷口由紀

「無添加」というと安心、安全で、身体にも良さそうというイメージがあります。それでは、「無添加シャンプー」とはどのようなものなのか、本当に安心か、成分表示についてなどを、ドクター監修のもと詳しく解説します。

無添加シャンプーは本当に髪や地肌に優しい?

無添加、というだけで安心・安全といった印象をもつ人も多いと思います。では無添加シャンプーは実際にどのようなシャンプーを指すのでしょうか。

無添加シャンプーとは

シャンプーに限らず「無添加」の商品をよく見かけるかと思います。そもそも「無添加」とはなんでしょうか? それは「表示指定成分が含まれていない」ことです。

この「表示指定成分」は、1980年に旧厚生省が「ごくまれにアレルギーなどの皮膚障害を起こす恐れのある成分」として定めた103種類の成分です。これらの成分が配合されていないシャンプーが、無添加シャンプーとして出回っているわけです。

無添加でも安心ではない

このように無添加とは、表示指定成分が無添加、ということですが、この表示指定成分が指定されたのは40年も前になるため、そのときに存在していなかった成分の場合、たとえそれが害を与える可能性があるものでも「無添加」とできてしまうのです。

今では、製造精製技術が向上して、配合される化学成分は4000種類にもなると言われ、有害な物質も増えています。旧厚生省に指定された成分が入っていないからといって、安心・安全で自分の肌にトラブルが起きないとは限りません。

「無添加シャンプー」だから安全だと判断して、よく表記を見ずに使うと頭皮や髪にトラブルが起きてしまうこともあるのです。

また、商品によっては使い方をしっかり確認しないと思わぬ肌トラブルに見舞われる場合も。例えば、防腐剤無添加のシャンプーだと、冷蔵庫保存をするよう注意書きに書かれていますが、それを見落として浴室に置きっぱなしにすれば雑菌が繁殖して頭皮トラブルを起こすこともあります。

全成分が表示されているわけですから、アレルギーや肌トラブルを起こす成分かどうか、自分の頭皮や髪に合うか、注意書きには何と書いてあるか、消費者自身で判断して使う必要があります。

成分表示の見方

旧厚生省によって定められた103種類の成分には、合成界面活性剤、アルカリ剤、防腐殺菌剤、酸化防止剤、エモリエント剤(油分を補ったり、皮膚を柔らかくする)、紫外線吸収剤、乳化剤、消炎剤、ホルモン類、毛根刺激剤、色素、香料などがあります。

しかし、2001年の薬事法改定によって化粧品は全ての成分表示が義務付けられました。

大切なのは、「無添加シャンプー」ということだけで安心せず、書かれている説明や成分表示をチェックして、自分自身で判断することです。

そのためには、日頃からアレルギーや肌トラブルを起こしやすい成分についての知識をつけておくことが重要となります。

特に敏感肌の方やアレルギーをお持ちの方は気をつけなければなりません。このような肌タイプの方にも比較的安心なのは、アミノ酸系シャンプーです。身体を構成している細胞はタンパク質でできていて、さらにタンパク質はアミノ酸で構成されています。

ですから肌や髪への刺激が少なく、アレルギーがあったり敏感な肌タイプの方にはオススメです。

成分表記でアミノ酸系シャンプーを見分けるには、初めのほうに「グリシン」「グルタミン」「アラニン」といったアミノ酸を示す表記があれば良いでしょう。他には、「ヤシ油脂肪酸」「ラウリン酸」「ミリスチン酸」といったアミノ酸系の界面活性剤が書かれている場合もあります。

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