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アミノ酸系シャンプーの洗浄成分(界面活性剤)とその効果

更新日:2017.02.09
公開日:2014.10.01
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この記事の監修者
新垣形成外科 院長 新垣実

アミノ酸シャンプーに使われる界面活性剤にも、さまざまな種類があります。ここでは、その種類別にどのような成分があるのか、商品に記載される成分表記の例から特徴や効果などをドクター監修のもと解説します。

アミノ酸シャンプーとは、アミノ酸系の成分が主な洗浄成分となっているシャンプーのこと。ここでは、アミノ酸シャンプーに使用される界面活性剤について解説します。

アミノ酸系シャンプーの界面活性剤について

アミノ酸系の界面活性剤は、天然由来の合成界面活性剤です。原材料は天然の物を使いますが、作られる過程でいうと合成界面活性剤になります。たとえば、商品の成分表記にアシルグルタミン酸、ラウロイルメチルアラニンNaと書かれてあれば、アミノ酸系の界面活性剤です。

アミノ酸系シャンプーは、皮膚(頭皮)への刺激が低く適度な洗浄力で皮脂を落としすぎないという特徴があります。また、アミノ酸シャンプーは弱酸性なので、髪の毛のパサつきがないことも評価されています。

陰イオン性界面活性剤(アニオン性界面活性剤)

分類をさらに細かくすると、アミノ酸系の界面活性剤の一つに、「陰イオン性界面活性剤(アニオン性界面活性剤)」があります。代表的なアミノ酸系の陰イオン性界面活性剤は、N-アシルーL-グルタミン酸ナトリウム(表示名は、パーム脂肪酸グルタミン酸Naなど)。価格の問題でシャンプーの主剤に使われることは少ないですが、ラウロイルメチルアラニンNaもアミノ酸系の陰イオン性界面活性剤の一つです。

陽イオン性界面活性剤(カチオン性界面活性剤)

「陽イオン性界面活性剤(カチオン性界面活性剤)」は殺菌力が高く、中には急性毒性や刺激性が強いものもありますが、アミノ酸系のものは比較的、安全性が高いです。

両イオン性界面活性剤(両性界面活性剤)

「両イオン性界面活性剤(両性界面活性剤)」は、上記の陰イオンと陽イオンの2つの特性を併せ持つ界面活性剤です。

アミノ酸系シャンプーの洗浄成分の特徴

上記の3つの分類別にアミノ酸系シャンプー成分の特徴をあげてみましょう。

陰イオン性界面活性剤(アニオン性界面活性剤)

洗浄力や泡立ちがよいので洗い心地はとても気持ちよく感じますが、殺菌力は弱いので皮膚への刺激はやさしいです。シャンプーはもちろん、洗顔料、スキンケア・メイク製品などに幅広く使用されています。アルカリ性の石けんもこの分類に含まれます。

陽イオン性界面活性剤(カチオン性界面活性剤)

髪への吸着力が高いところから、シャンプーよりもリンスなどヘアケア製品に配合されることが多い界面活性剤です。髪を柔軟にして静電気を防ぎ、殺菌効果もあります。

両イオン性界面活性剤(両性界面活性剤)

洗浄力も殺菌作用もありますが、刺激性がほとんどないのでベビーシャンプーによく使われます。また、髪を柔軟にする効果から、シャンプーやリンス、コンディショニング剤などヘアケア製品にも利用されます。

アミノ酸シャンプーの成分と効果について

上記は、アミノ酸系のなかでの特徴ですから、他の強い洗浄力の界面活性剤と比べれば、洗浄力は弱いと感じるかもしれません。また、アミノ酸シャンプーは保湿性が高いため使い続けているうちに、髪がしっとり、重く感じることもあるでしょう。さらに、頭皮や髪に対する影響も髪質や肌タイプによって違いますので、自分に合ったシャンプーを探す材料として参考にしていただければよいでしょう。

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