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シリコンバッグ挿入による豊胸手術の効果と術後の注意点

更新日:2017.12.18
公開日:2014.11.01
ドクター画像
この記事の監修者
池田ゆう子クリニック 院長 池田優子

シリコンバッグを挿入し、バストアップを叶える豊胸手術は、どのように行われるのでしょうか。ドクター監修の記事で、シリコンバッグを使った豊胸術の現状から、その効果、破れや痛みに関する注意点まで詳しく解説します。

胸にシリコンバッグを挿入する豊胸手術は、具体的にどのように行われるのでしょうか。また、体内にバッグを入れることで影響はないのでしょうか。シリコンバッグ挿入による豊胸手術について、詳しくお伝えします。

シリコンバッグを挿入して豊胸する方法

シリコンバッグ(人工乳腺)を胸に挿入する豊胸術は、両方の脇の下の目立たない部分を数センチ切開するのが通常のやり方です。乳輪や乳房を切開するケースもあります。バッグを入れる場所も、乳腺下や大胸筋下、大胸筋膜下などさまざまで、患者の体型や希望する胸の大きさ、柔らかさ、形などによって挿入する位置や深さを決めます。

バッグには、100cc程度の小さなものから500ccくらいまでと幅広いサイズがあります。ほかの豊胸術では、不可能な2~3カップ以上のサイズアップもシリコンバッグを利用することで可能となります。とはいえ、皮膚が伸びる限界もあるので、事前のカウンセリングで体型や皮膚の状態に合わせたサイズのバッグを選ぶことが大切です。誤って大きすぎるバッグを入れてしまうと、皮膚が張って硬い状態の胸になってしまいます。

従来のシリコンバッグよりも安全で、自然な胸をつくることができるバッグに、「ソフトコヒーシブシリコンバッグ」があります。これまでは、シリコンバッグの中にジェル状や液状のシリコンが入っていたため、バッグが破損するとジェルや液が流れ出してしまい、再手術が必要でした。その点、ソフトコヒーシブシリコンバッグは、粘着性が高くて柔らかいシリコンを使用しているので、万が一バッグが破損しても中身が流れ出るのを防ぐことができるのです。また、当初のコヒーシブシリコンバッグは感触がやや硬めといわれていましたが、柔らかい感触を実現したソフトコヒーシブシリコンバッグが開発され、注目を集めています。

シリコンバッグによる豊胸手術の効果と注意点

シリコンバッグを挿入する豊胸手術で得られる効果と、事前にチェックしておきたい注意点も知っておきましょう。

効果:サイズ調整や持続性など

1.ボリュームのあるバストをつくることができる
ほかの豊胸術では、最大でも2カップ程度のサイズアップが可能ですが、シリコンバッグ挿入法では、選択するバッグのサイズによっては3カップ以上の大幅なバストアップも期待できます。

2.安定した効果の持続が期待できる
シリコンバッグは体内に吸収されることがないため、ほかの豊胸術と比べて長期間バストアップをキープできます。

3.バッグは取り出すことも可能
一度挿入したバッグを取り出すこともできるので、サイズの修正が可能です。

注意点:術後の痛みやリスクなど

1.バッグが破損することがある
バッグが破損することはあまりありませんが、まれに破れてしまうことがあります。破損した場合、バッグの中身によっては内容物が体内に漏れ出る危険性もあります。

2.手術後の痛みがやや強い
脇の下を切開して異物であるバッグを胸に挿入するため、ほかの豊胸術と比べて痛みは強くなります。個人差がありますが、腫れることや内出血が起こるケースもあります。

3.しこりがあると、筋がつっぱる
体とシリコンバッグの相性が悪いと、胸が硬くなったりしこりができやすくなります。その影響で、脇からひじにかけてつっぱり感が強くなることがあります。

胸を大きくしたい場合は、シリコンバッグを挿入する豊胸術が最適です。ただし、異物であるシリコンバッグを挿入するため、痛みや危険性もあることを十分理解しておきましょう。アフターケアについては『バッグ挿入による豊胸のメンテナンス、取り換えのタイミングについて』を参照してください。

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