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乾燥肌・敏感肌の育毛剤選びのポイントとは

更新日:2016.12.09
公開日:2014.12.26
ドクター画像
この記事の監修者
赤坂ビューティークリニック 院長 青山秀和

育毛ケアを考えているけれど、敏感肌なので育毛剤による刺激が心配、という方も多くいらっしゃいます。こちらでは、肌が弱い方でも安心して使える育毛剤の選び方について、ドクター監修のもと解説します。

ここでは敏感肌・乾燥肌など、肌が弱い方が育毛剤を選ぶ際のポイントについて解説しています。

敏感肌・乾燥肌の原因

頭皮は肌の一部ですから、他の部分が敏感肌・乾燥肌の方であれば、頭皮の肌も同様に刺激に弱い…という可能性が高くなります。そもそも乾燥肌・敏感肌というのは基本的に同じ理由で生じる問題です。これは表皮の一番外側にある角質層が水分を失うことに起因します。水分が失われるとセラミドなどの細胞間脂質、天然保湿因子などが構成する肌本来のバリア機能が低下し、外部からの刺激に弱くなってしまうのです。普通は角質層には

10〜30%ほどの水分量が保たれていますが、これが10%を切ってしまうと、乾燥肌と呼ばれる状態になります。

そして、乾燥によって肌バリアが弱体化し、トラブルを起こしやすくなった状態が敏感肌です。特に乾燥を主原因とする敏感肌のことを乾燥性敏感肌と呼んでおり、この状態に陥ってしまうと肌トラブルを起こしやすくなってしまうのです。この状態では紫外線ダメージ、化粧品や育毛剤の刺激などに過剰反応しやすくなってしまい、発赤(はっせき)、かゆみといった問題が容易に生じてしまいます。

つまり、乾燥肌・敏感肌の傾向がある場合、育毛ケアに用いる育毛剤にかぶれてしまう恐れがあり、普通の人よりもケアに一段と気を遣わなくてはならないのです。

乾燥肌・敏感肌の育毛剤選びのポイント

パッチテストで頭皮との相性を確かめる

頭皮用の育毛剤を含め、肌につける医薬部外品、化粧品などはすべて、発赤、刺激感、かゆみなどを生じるリスクを持っています。

敏感肌、乾燥肌など、肌が弱いという自覚があるのであれば、二の腕の内側など、目立たない場所に塗布して、赤くならないかを観察するパッチテストを行ったほうがよいでしょう。

血行改善作用と保湿作用のある成分に注目

敏感肌の主な原因は乾燥ですから、敏感肌の頭皮に十分な水分を補給してあげないといけません。そこで、保湿成分を含んだ育毛剤を使用し、角質層の水分量を増やすことが敏感肌の育毛ケアにおける基本となります。

また、育毛においては頭皮の血行を改善し、毛乳頭、毛母細胞に供給される栄養分を増加させることが必要といわれています。そこで、敏感肌の方には血行改善作用と保湿作用のダブル効果を有した育毛成分がおすすめです。血行改善と保湿の両方を実現してくれる成分としては、センブリエキス、オウゴンエキスなどの生薬成分があげられます。

刺激になり得る育毛成分に気をつける

アルコール成分が高濃度に配合されていると刺激があります。アルコールは、成分融解剤、清涼感、消毒目的などで配合されています。また、有効成分自体に刺激がある場合もあります。女性の肌は乾燥肌・敏感肌が多いので注意が必要です。

肌が弱い場合は、ノンアルコール、無香料、無添加、防腐剤なしなど低刺激の商品を選ぶとよいでしょう。

気をつけるべき成分を具体的にあげるなら、ミノキシジルです。頭皮の毛細血管を拡張して、血行を改善する成分です。もともとは血圧を下げる薬であり、副作用として生じる多毛症に注目が集まり、育毛剤に転用されるようになりました。そのため、薬理作用は比較的強く、低血圧、頭痛、動悸、不整脈、性的不能といった副作用リスクが指摘されています。また、そこまで重篤な副作用ではなくても、頭皮のかゆみ、紅潮、といった軽度の副作用を生じるケースは少なからずあります。

また、ミノキシジルによって脱け毛を予防できるのは、使用している期間だけであり、使用を中止すると再び抜け毛が進行する点にも注意が必要です。

抗炎症作用のある成分を活用する

敏感肌の方は頭皮に炎症を起こしやすいので、頭皮環境を改善するために抗炎症作用のある成分も活用したいところです。育毛剤に用いられる主な抗炎症成分には、グリチルリチン酸ジカリウム、ジフェンヒドラミンHCなどが知られています。

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